ニュース
» 2014年06月13日 08時24分 UPDATE

INTEROP TOKYO 2014:ユーザー組織がクラウドによるロックインを回避できるツール

6月11日より千葉・幕張で開催中のINTEROP TOKYO 2014でネットワンシステムズが展示しているCliQr Technologies(クリッカー・テクノロジーズ)の「CliQr CloudCenter」。特定のクラウドサービスにロックインされることを回避できるツールだ。社内ユーザーの自由度を確保しながら、組織としてのガバナンスを図れる。

[三木 泉,@IT]

 6月11日より千葉・幕張で開催中のINTEROP TOKYO 2014で、Best of Show Award クラウドプラットフォーム部門のグランプリを受賞したCliQr Technologies(クリッカー・テクノロジーズ)の「CliQr CloudCenter」(ネットワンシステムズが日本で展開、SDI ShowCase内のネットワンブースで展示)は、CliQr CEOのGaurav Manglik氏が説明するとおりの機能が使えるなら、クラウドサービスを戦略的に活用したいユーザー企業がクラウド利用のコントロールを確保できるという点で、メリットの非常に大きい製品だ。特定のクラウドサービスにロックインされることを回避できる。サービス事業者がユーザーの利用管理や課金管理のために使うことも可能。

 CliQr CloudCenterはサービスとして、あるいはインストールできるソフトウェアとして使えるソリューション。複数のクラウドサービス(IaaS)および社内クラウドインフラの利用を統合的にコントロールできる。それも、アプリケーション視点で行えることに特徴がある。このため、プログラマ/ユーザー部門のニーズと、企業としてのコスト管理およびガバナンス確保のニーズを両立させやすくなっている。

 CliQr CloudCenterの多数の機能は、アプリケーションの導入・移行を含むライフサイクル管理と、マルチクラウドの包括的な利用管理の2つに分けられる。

 まず、アプリケーションのライフサイクル管理では、複数クラウドサービス間のAPI/利用設定の違いを吸収できるという。開発したアプリケーションを、アプリケーションサーバやデータベースとともにCliQr CloudCenterのリポジトリに保存、「プロファイル」と呼ばれるクラウド非依存のインストールパッケージのようなものを作れる。これを作っておくと、クラウドサービスによって例えばストレージサービスのAPIに違いがあっても、ユーザー組織のアプリケーション担当者はこれを考える必要がない、従って、アプリケーションをいったんあるIaaS上に導入した後で、コストやパフォーマンス、その他の理由によって、別のIaaSに移行することが容易になる。

im_ait_cliqr01.jpg アプリケーションを中心に、比較、デプロイ、管理、ガバナンス確保と、マルチクラウドの包括的な利用管理ができる

 CliQr CloudCenterでは、上記の機能をベースとして、ユーザー組織におけるクラウド利用を統合的に管理できる。

 まず、特定の仕様のアプリケーションを複数のクラウドサービスで走らせたときのコストのシミュレーションが行え、比較した上で最適なサービスを選択できる。これはCliQr CloudCenterが自動的に取り込むパブリッククラウドサービスの価格情報、およびカスタムで組織が入力した情報を基に自動計算される。また、パフォーマンスに関しても、複数クラウドサービスでテストワークロードを稼働し、ベンチマークテストができる。

 その上で、ユーザー組織のさまざまなアプリケーションを複数のクラウドサービスの使い分けで運用できる。エンドユーザーに選択肢を提供しながら統合運用ができることがポイントだ。ユーザー組織は自社のスタッフに対し、各人の所属や権限に応じたクラウドポータルを提供できる、各ユーザーはApp Storeのような画面から自分のデプロイしたいアプリケーションや環境を選択し、場合によってはデプロイ先のサービスも、自部署に配布されるコストを確認のうえで選択できる。各部署のクラウド利用料金の上限を設定し、それ以上使えないようにすることもできる。

 コストに関していえば、利用中のクラウドサービスの料金と内訳をリアルタイムで確認できる。これによって、組織としての全体的なコスト管理ができる。だれが運用しているどのアプリケーションがどこで動いているのかを、常時把握でき、選択肢を絞ることもできるということは、組織としてのクラウド利用のガバナンス確保につながる、

 利用アカウントについては、社内のユーザーアカウントとクラウドサービスのアカウントをひも付けられる。Amazon Web Servicesなどでは、組織のアカウントとクラウド運用ユーザーのアカウントを階層的に管理できるが、そうした仕組みがないクラウドサービスについても、必要に応じて複数の社内ユーザーアカウントを単一のサービスアカウントと連携できる。すなわち、アカウント管理という点でも、各クラウドサービスに依存しなくて済む。

 CliQr CloudCenterは現在、Amazon Web Services、Google Cloud Platform HP Helion Public Cloud、Windows Azure。Dimention Data、Rackspace、Cloudn、そしてOpenStack、VMware、CloudStackに対応している。

590x60_itr_0728.jpg

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。