Oculus、ゲーム用ミドルウェアのRakNetを買収 9月に開発者会議Oculus Riftのネットワーク周りの開発が容易に

Oculusが開発者向けイベントを前にRakNetの持つネットワーク系の開発プラットフォームをOSSとして公開した。

» 2014年07月08日 15時05分 公開
[鈴木聖子,@IT ]

 米Oculus VRは2014年7月7日、ゲーム用ネットワークミドルウェアを開発・提供する「RakNet」を買収、オープンソースとして公開したと発表した。併せて初の開発者会議「Oculus Connect」を米ハリウッドで9月に開く予定も明らかにした。

 RakNetは使いやすさとパフォーマンスを目指したクロスプラットフォームのC++ゲームネットワークエンジン。オブジェクトレプリケーション、セキュア接続、音声チャット、リアルタムSQLログなどを簡単に呼び出して利用できる。

 RakNetはソニーオンラインエンタテインメントやUnity、Havok、Mojang、Maxisなどの各社にライセンスされている他、Oculusもネットワークシステムやツールに採用していた。

 オープンソース化の計画はRakNetリードエンジニアのケビン・ジェンキンズ氏と協力して数カ月前から進めていたといい、フェイスブックのオープンソースプロジェクトに使われているのと同じ改訂版BSDライセンスの下で、GitHubで公開する。

 Oculusが主催する開発者会議「Oculus Connect」は2014年9月19〜20日に米ハリウッドで開催予定。2014年7月10日から専用Webサイトで参加申し込みを受け付ける。

 基調講演にはブレンダン・イリーブ最高経営責任者(CEO)や創業者のパーマー・ラッキー氏が登場し、セッションやワークショップではOculusのエンジニアや業界のパイオニアが、同社から登場予定の新しい技術を紹介するという。

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