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» 2014年08月25日 19時23分 UPDATE

Tech TIPS:STOPエラーからWindows 7を回復させる

突然Windows 7が青色の画面を残して起動できなくなった! 何度再起動してもSTOPエラーの画面が表示されてしまう。この状態からWindows 7を回復させるための基本的な手順を説明する。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
Tech TIPS
Windows Server Insider


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連載目次

対象OS:Windows 7
Windows 8/8.1については、次の記事を参照していただきたい。



解説

 ある日、いつものようにWindowsマシンの電源を入れて起動すると、見慣れぬ真っ青な背景に何か英語のメッセージが表示され、そのままWindowsが起動できない。あるいは、一瞬だけ青い画面が表示されたと思ったら再起動、というパターンを繰り返す状態に陥った…… そんな経験はないだろうか?

 これらは「STOPエラー」「BSOD(Blue Screen Of Death)」と呼ばれる現象で、何らかの理由でWindows OSが「異常終了」し、続行不可能なときに発生する。こうなると、STOPエラーの原因を取り除くまでWindowsは回復できない。

STOPエラーが発生したときの画面例 STOPエラーが発生したときの画面例
これはWindows 7におけるSTOPエラー発生時の画面例。STOPエラーが生じると、このように青色の背景に英語のメッセージが表示されるので、一般に「ブルースクリーン」や「青画面」などと呼ばれている。エラーの表示後、メモリの内容がディスク(クラッシュダンプファイル)に書き込まれ(画面最下部の4行のメッセージ参照)、その後システムは自動的に再起動することが多い。この時点でWindows OSはすでに異常終了していて、少なくとも再起動するまで復活できない。何回再起動してもSTOPエラーが生じる場合は、その原因を取り除くまでWindowsは利用できない。

 STOPエラーが発生する原因はさまざまだ。ハードウェアの故障が引き金になることもあれば、アプリケーションのインストールやデバイスドライバーの更新、そしてWindows Updateによる更新プログラムの自動適用などでも引き起こされることがある。以下はその例だ。

 Windowsには、STOPエラーのような深刻なエラーから回復するための機能がいくつか標準で備わっている。本稿では、それらの機能を活用して、主にソフトウェアトラブルから発生したSTOPエラーを、なるべく手軽に解消するための基本的な手順を説明する。対象OSはWindows 7である。

 Windows 8/8.1での解消方法については、次の記事を参照していただきたい。

操作方法

●まずハードウェアトラブルを疑ってみる

 ソフトウェアの改変をした覚えが全くない、すなわちアプリケーションや更新プログラム、デバイスドライバーのインストール/削除/更新をした覚えが全くないのであれば、コンピューターのハードウェアに故障などのトラブルが生じた可能性がある。次のような対処をして確認してみよう。

  1. Windowsの起動に関係ない外部接続機器をできる限り取り外して、起動できないか試す
  2. ハードウェアを診断するツールを実行してみる

 2.については、PCによっては専用のハードウェア動作確認ツールが付属していることがあるので、それを実行してハードウェアに不良がないか確認すると確実だろう。また、メインメモリであればWindowsが起動しない状態でも次の方法で診断できる。

 テストや診断の結果、ハードウェアの故障や不良が見つかったら、その部分を交換/修理する。逆に何の異常も見つからなければ、次へ進んでソフトウェア的な原因を探る。

●「詳細ブート オプション」を利用してWindowsを回復させる

 STOPエラーの原因がソフトウェアのトラブルだと想定した場合、Windows 7が備える回復機能を駆使して復旧に努めることになる。

 それにはまず、Windowsの起動時にWindowsの起動時に[F8]キーを繰り返し押して、「詳細ブート オプション」画面を表示させる。ここで、次の(1)(3)の順番でWindowsの起動ができないか試す。

Windows 7の「詳細ブート オプション」画面 Windows 7の「詳細ブート オプション」画面
Windowsの起動時に[F8]キーを繰り返し押すと、この画面が表示される。次の(1)(3)の順番でWindowsを正常に起動できないか試していく。
  (1)これをクリックすると、前回、正しく起動できたときのシステム構成・設定でWindowsが起動される。
  (2)これをクリックすると、デバイスドライバーやサービスを制限した「セーフモード」でWindowsが起動される。起動したら、トラブル原因の可能性があるアプリケーションや更新プログラムのアンインストールあるいは設定変更などを行うことになる。
  (3)これをクリックすると、Windowsを修復するための「Windows回復環境」を呼び出せる。

 ただ筆者の経験では、上記の(1)の「前回正常起動時の構成」や(2)の「セーフモード」でSTOPエラーを解消できたことは多くない。また(2)では、細かい設定変更無しではプログラムのアンインストールができない場合がある、といった制約があり、作業には困難が伴うこともある。詳細は、次の記事が大変参考になる。

 その点では(3)の「コンピューターの修復」が本命といえる。これを選択すると、キーボード入力方式の選択(通常はデフォルトのままでよい)と管理者アカウントのパスワード入力を経て「Windows回復環境」(回復コンソール)が起動され、「システム回復オプション」という画面が表示される。ここでは、次の(1)(2)の順番で回復できないか試す。

Windows 7の「システム回復オプション」画面 Windows 7の「システム回復オプション」画面
これはハードディスクにインストールしたWindows 7から「回復環境」を起動したときの画面。
  (1)これをクリックすると、Windowsの起動をつかさどるスタートアップ関連の設定が自動的に修復される。
  (2)これをクリックすると、Windowsの「システムの復元」機能によって、システムの状態(レジストリやシステムファイル、デバイスドライバーなど)をトラブル発生前まで巻き戻せる。

 上記の(1)をクリックすると、スタートアップ環境・設定に問題が見つかれば自動的に修復されるため、ウィザードに従って進めるだけでよい。

 上記の(2)をクリックするとシステムの復元ウィザードが始まるので、指示に従ってトラブル発生前の復元ポイントを選んで、システムの状態を巻き戻させる。細かい操作方法など詳細は、次の記事を参照していただきたい。

●システム修復ディスクまたはインストールDVD/USBメモリから起動してWindowsを回復させる

 前述の「詳細ブート オプション」画面で「コンピューターの修復」を選んでも、STOPエラーなどによって起動に失敗する場合は、システム修復ディスクかインストールDVD/USBメモリからWindows回復環境を起動するという方法がある。システム修復ディスクは、STOPエラーのようなトラブルが発生する前に、次の記事にある手順であらかじめ作成しておく必要がある。

 コンピューターにDVDドライブが装備されていない場合は、次の記事のようにインストールUSBメモリを作成する必要がある(別のコンピューターで作成してもよい)。

 システム修復ディスクかインストールDVD/USBメモリを用意したら、コンピューターに挿入/接続して再起動する。そしてハードディスクからWindowsが起動される前に、[F2]あるいは[F10][F12]などのファンクションキーを押してブートデバイスの選択メニューを表示させ、システム修復ディスクあるいはインストールDVD/USBメモリから起動する。ブート選択メニューを呼び出すファンクションキーは、コンピューターの種類によって異なるのでマニュアルを参照していただきたい。

 システム修復ディスクから起動した場合、最初にキーボード入力方式を選択する画面が表示されるので、「Microsoft IME」か「日本語」を選ぶ。次の画面でブートパーティションを選択すると、前述のWindows回復環境が起動する。

 一方、インストールDVD/USBメモリの場合は、最初に「Windows のインストール」というダイアログが表示されるので[次へ]ボタンをクリックする。次の画面で左下隅にある[コンピューターを修復する]リンクをクリックし、ブートパーティションを選択すると、前述のWindows回復環境が起動する。

DVD/USBメモリからWindows回復環境を起動する(その1) DVD/USBメモリからWindows回復環境を起動する(その1)
これはインストールDVD/USBメモリから起動したとき、言語やキーボードなどを選ぶ画面の次に表示される画面。
  (1)これをクリックする。
次へ
DVD/USBメモリからWindows回復環境を起動する(その2) DVD/USBメモリからWindows回復環境を起動する(その2)
これは修復対象のシステムがインストールされているブートパーティションを選ぶところ。システム修復ディスクから起動した場合も、途中でこれが表示される。
  (2)複数のOSがインストールされている場合は、ここで回復ツールを適用するOSを選択する。
  (3)システムドライブがRAIDなどで構成されている場合は、これをクリックしてRAIDコントローラーのデバイスドライバーなどをインストールする。
  (4)これをクリックすると「システム回復オプション」が現れる。

 これで「システム回復オプション」画面が表示されるはずだ。あとは前述したハードディスクからの起動時と同じ手順で、スタートアップ修復やシステムの復元を実行できる。

●回復できなければデータのサルベージ後にリカバリまたは再インストール

 ここまでの手順を実施してもシステムを修復できない場合、修復は断念して、次のような作業が必要になるだろう(原因を特定して回復させる方法はまだあるが、原因ごとに作業内容は大幅に異なり、しかも専門的な知識と経験を要する場合が多い)。

  • (事前に取っておいた)フルバックアップからリストアする
  • Windowsを再インストールして初期状態(あるいは工場出荷状態)に戻す

 Windows 7のバックアップ/リストアの詳細については、次の記事を参照していただきたい。

 リストアにせよ再インストールにせよ、実行すると現在のハードディスク内のデータ(の少なくとも一部)が失われてしまうので、その前に次のような操作をして必要なデータをバックアップする必要がある。

  1. 前述の手順でシステム修復ディスクかインストールDVD/USBメモリから、Windows回復環境を起動する
  2. 「システム回復オプション」画面の[コマンド プロンプト]をクリックしてコマンドプロンプトを起動する
  3. xcopyコマンドやrobocopyコマンドなどを使って、ファイルをUSBメモリあるいはネットワークドライブに保存する

 具体的なコピー方法については、次の記事を参照していただきたい。

■更新履歴

【2014/08/25】システム修復ディスクから起動した際の操作手順を追記しました。

【2014/08/22】初版公開。


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