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» 2014年08月29日 10時24分 UPDATE

Tech TIPS:Google Chromeの同期パスフレーズを設定してセキュリティを高める

Google Chromeには設定情報の同期機能があり、複数のChromeブラウザー間でブックマークやパスワード、履歴などを同期できる。デフォルトでは、同期データはGoogleのサーバー上で暗号化され、Googleアカウントの認証情報で保護される設定になっている。このような状態が不安な場合、暗号化キー(同期パスフレーズ)を自分で設定し、セキュリティレベルを上げることができる。その方法を解説する。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
Tech TIPS
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対象ソフトウェア:Google Chrome



解説

 「TIPS:Google Chromeの同期設定を変更する」で紹介したようにGoogleのWebブラウザー「Google Chrome」では、複数のChromeブラウザー間でブックマークやWebサイトへのログインアカウント、パスワード、履歴などの情報を同期できる同期機能がサポートされている。同期内容はGoogleアカウントに保存されるため、別のデバイスのChromeブラウザーにGoogleアカウントでログインすると設定などが同期され、すぐに使い慣れた環境が自動的に再現される。ただ、パスワードや閲覧履歴などの個人情報が、Googleのサーバー上で暗号化され、Googleアカウントの認証情報で保護されるだけであることに不安を持つ人もいるだろう。

 このようにデフォルトのセキュリティ設定に不安がある人は、同期パスフレーズを自分で設定することで、セキュリティレベルを上げることができる。その方法を紹介する。

操作方法

●Windows OS版Chromeブラウザーの場合

 Chromeブラウザーのアドレスバー横の[Chromeメニュー]アイコンをクリックし、メニューから[設定]を選択すると、[設定]タブが開く。ここで、「ログイン」の[同期の詳細設定]ボタンをクリックすると、[同期の詳細設定]ダイアログが開くので、「暗号化オプション」の「同期パスフレーズで同期データをすべて暗号化する」を選択する。パスフレーズの入力欄が現れるので、任意の文字列を入力する。このパスフレーズは、Googleには送信されないため、パスフレーズを忘れてしまった場合は、後述のリセット方法を実行する必要がある。

Windows OS版Chromeブラウザーで同期設定を開く Windows OS版Chromeブラウザーで同期設定を開く
[Chromeメニュー]アイコンをクリックし、メニューから[設定]を選択すると[設定]タブが開くので、「ログイン」の[同期の詳細設定]ボタンをクリックする。
  (1)[同期の詳細設定]ボタンをクリックし、[同期の詳細設定]ダイアログを開く。→[A]

[A]

Windows OS版Chromeブラウザーの[同期の詳細設定]ダイアログの画面 Windows OS版Chromeブラウザーの[同期の詳細設定]ダイアログの画面
[同期の詳細設定]ダイアログで、「暗号化オプション」の「同期パスフレーズで同期データをすべて暗号化する」を選択する。パスフレーズの入力欄が表示されるので、任意の文字列を入力する。
  (1)「同期パスフレーズで同期データをすべて暗号化する」を選択すると、任意のパスフレーズによる暗号化が行われる。
  (2)パスフレーズの入力欄が表示されるので、任意のパスフレーズ文字列(とその確認用の文字列)を入力する。

 以降、このパスフレーズをキーとした暗号化が実行されて、Googleのサーバーに同期データが保存されるようになる。他のPCのChromeブラウザーで、このパスフレーズで暗号化された同期データと同期するには、同じパスフレーズを入力して設定する必要がある。

 またChromeブラウザーにログインする際にパスフレーズを入力しないと、同期が行えなくなるので、その分、ログイン手順が面倒になる。さらに1台のPCで暗号化方法を変更した場合は、同期している他のPCでも必ず同じように変更しないと同期されなくなってしまう点にも注意が必要だ。なお、すでに同期したデータは失われない。

[同期の詳細設定]ダイアログのパスフレーズの入力画面 [同期の詳細設定]ダイアログのパスフレーズの入力画面
別のデバイスのChromeブラウザーでパスフレーズの設定が行われると、このように[同期の詳細設定]ダイアログでパスフレーズの入力が求められるようになる。
  (1)別のデバイスのChromeブラウザーで設定したパスフレーズを入力する。

●iOS/Android版Chromeブラウザーの場合

 iOSの場合、アドレスバー横にある[Chromeメニュー]をタップし、メニューから[設定]をタップ、次に画面で[自分のメールアドレス]をタップすると、同期や自動ログインに関する設定画面が現れるので、ここで[同期]をタップする。[同期]画面で、[暗号化]をタップし、「同期パス フレーズで同期データをすべて暗号化する」を選択して、次の画面でパスフレーズを入力すればよい。

iOS版Chromeブラウザーの[同期]画面 iOS版Chromeブラウザーの[同期]画面
アドレスバー横にある[Chromeメニュー]をタップし、メニューから[設定]をタップ、次に画面で[自分のメールアドレス]をタップすると、同期や自動ログインに関する設定画面が現れるので、ここで[同期]をタップすると、この画面が現れる。ここで、[暗号化]をタップする。
  (1)パスフレーズの設定を行うには、ここで[暗号化]をタップする。

[B]

iOS版Chromeブラウザーの[暗号化]画面 iOS版Chromeブラウザーの[暗号化]画面
「同期パス フレーズで同期データをすべて暗号化する」を選択して、次の[パスフレーズの作成]画面でパスフレーズを入力する。
  (1)「同期パス フレーズで同期データをすべて暗号化する」を選択する。

 他のChromeブラウザーでパスフレーズが設定/変更された場合、以下の画面のように[設定]画面のGoogleアカウント部分に警告アイコン(黄色三角で囲まれた「!」アイコン)が表示され、パスフレーズが設定/変更されたことが示される。

iOS版Chromeブラウザーの[設定]画面 iOS版Chromeブラウザーの[設定]画面
別のChromeブラウザーでパスフレーズが設定/変更された場合、このように[設定]画面のGoogleアカウント部分に警告アイコンが表示される。
  (1)パスフレーズが設定/変更された場合、このような警告アイコンが表示される。

 Android版Chromeブラウザーの場合も同様に、Androidの[メニュー]ボタンを押し、メニューの[設定]をタップする。基本設定の[<自分のメールアドレス>]をタップし、さらに[同期]をタップして、[暗号化]をタップ、「すべてのデータをパス フレーズで暗号化する」を選択して、次の画面でパスフレーズを入力すればよい。

Android版Chromeブラウザーの[暗号化]画面 Android版Chromeブラウザーの[暗号化]画面
Androidの[メニュー]ボタンを押し、メニューの[設定]をタップする。基本設定の[<自分のメールアドレス>]をタップし、さらに[同期]をタップ、[暗号化]をタップした後、「すべてのデータをパス フレーズで暗号化する」を選択する。
  (1)★項目説明1★
  (2)「すべてのデータをパスフレーズで暗号化する」を選択する。

●同期パスフレーズの設定をリセットする

 前述のようにChromeブラウザーへログインするたびにパスフレーズを入力しないと同期機能が働かなくなる。そのためパスフレーズを忘れてしまうと、同期できなくなるので、同期設定のリセットが必要になる。また初期設定の「Googleの認証情報で同期パスワードを暗号化する」に戻したいような場合も、同様に同期設定のリセットを行う。同期設定のリセットは、Chromeブラウザーへログイン後、Chrome Sync(Googleダッシュボード)を開き、[停止して消去]ボタンをクリックする。

Chrome Syncの画面 Chrome Syncの画面
パスフレーズの設定をリセットするには、Chrome Syncを開き、[停止して消去]ボタンをクリックすればよい。
  (1)ChromeブラウザーでChrome SyncのURLを開く。
  (2)[停止して消去]ボタンをクリックする。

 リセット後、再度、Chromeブラウザーにログインし、パスフレーズの再設定などを行う(リセットすると、「Googleの認証情報で同期パスワードを暗号化する」に戻る)。ログイン後、そのChromeブラウザーの設定が同期データとしてGoogleのサーバーに保存される。また別のPCなどのChromeブラウザーも、Googleアカウントが切断された状態となるので、再度、Chromeブラウザーへのログオンが必要となる。その時点で、再度同期が行われることになる。

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