多彩なソリューション&ツールで新世代IT基盤への移行を強力に支援ハイブリッドクラウドに最適なインフラと機能を提供

日本IBMでは、クラウドとオンプレミスで適材適所に使い分けるハイブリッドクラウドをWindows Server 2003の移行先として推奨。そのためのソリューションや管理ツールを提供している。また、世界有数のストレージベンダーとして、多彩なフラッシュストレージのラインアップを持つことも大きな特長だ。

» 2014年09月09日 10時00分 公開
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適材適所でハイブリッドクラウドにすることが重要

ALT 日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品事業本部 x/Pureセールス事業部 製品企画・営業推進 システム&テクノロジー・エバンジェリスト - System x 東根作成英氏

 Windows Server 2003/2003 R2のサポート終了対策について日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)の東根作成英氏(システム製品事業本部 x/Pureセールス事業部 製品企画・営業推進 システム&テクノロジー・エバンジェリスト - System x)は、「サポート終了の時期が迫っているので慌てているかもしれませんが、移行は必須でやらなければならないことです。移行の近道やチートは存在しないので、基本に忠実に現状を把握して、優先順位を決め、一時的延命対策を含めた移行作業を進めていく必要があります」と話す。

 しかし、「悪いことばかりではありません」と東根作氏は話を続ける。Windows Server 2003が登場した当時からはハードウェア性能は劇的に進化しており、CPUのトランザクション処理性能で約76倍、データベース性能はTPC-Cテストで2003年(SQL Server 2000)から2007年(SQL Server 2005)までで3.7倍、2007年(SQL Server 2005)から2014年(SQL Server 2014)のTPC-Eテストでは13.3倍も性能が向上していると説明する。

 また、日本IBMが多彩なラインアップを誇るフラッシュストレージの登場も、現在のデータベース性能の向上を後押ししているという。2007年までは、ハードディスクの速度が足かせとなり、2003年の「IBM TotalStorage DS 4500(27U/4TB)」で2万4507 IOPS(一秒当たりのI/O)、2007年の「IBM SystemStorage DS 4800(46U/16TB)」で4万5014 IOPSだったのが、最新のフラッシュストレージ「IBM FlashSystem 840」では77万5000 IOPSとなり、わずか2Uで65TBの容量を利用できるようになった。また、メモリスロットに挿入する内蔵タイプの「IBM eXFlash ストレージDIMM」(200GBまたは400GB)では、13万5000 IOPSを実現している。

 「ハードウェアが進化している現在では、単体のOSに単体のアプリケーションを載せた環境に移行するのはナンセンスです。仮想化やクラウドなど、新しいテクノロジをいかに次世代のIT基盤に生かしていくかが重要になってきます」(東根作氏)

 日本IBMでは、Windows Server 2003の移行先をオンプレミスとクラウドの二者択一ではなく、クラウドサービスとオンプレミスを適材適所で利用する「ハイブリッドクラウド」と位置付け、両者を適切に使い分けることを考えて、できるだけ早い移行を勧めている。

統合管理を実現するUIMとCloud Manager

 ハイブリッドクラウドの現実的な選択肢として、東根作氏は6つのパターンを挙げる(図1)。

図1 図1 日本IBMでは、Windows Server 2003からの移行先として、目的に合わせてオンプレミスとクラウドを使い分けてハイブリッドクラウドを選択することを勧めている(クリックで拡大します)

 これらの目的別のハイブリッドクラウドを実現するためには、どの階層で連携するかを意識することが重要と説明する東根作氏は「ストレージ層以外のネットワーク層からデータ層までの連携は、Microsoft AzureとHyper-Vの得意分野と考えています」とし、オンプレミスのHyper-VをクラウドのMicrosoft Azureと連携させ、SQL ServerをAzureのSQLサービスと連携させて、マイクロソフトの運用管理スイート製品「System Center」で統合的に管理することが有効であるとしている。

 日本IBMでは、System Centerを中核としたハイブリッドクラウドの統合管理をインフラレベルまで広げる「IBM Upward Integration for Microsoft System Center(UIM)」というSystem Centerのアドオン・ソフトウェアを提供している(図2)。このアドオンは、System Centerと連携してオンプレミスのIT基盤運用効率を向上させ、運用の自動化を可能にするものだ。

図2 図2 「IBM Upward Integration for Microsoft System Center(UIM)」によって、オンプレミスのインフラの管理もSystem Center上で行える(クリックで拡大します)

 System Centerと同じインターフェースでハードウェアのインベントリ情報、ファームウェア情報、ストレージ情報の確認や、事前障害予知機能(PFA)などのハードウェアイベントによって、仮想マシンを自動的にマイグレーションし、障害発生前にサービスを移動させて継続して提供できるようになっている。

 また、IBM SoftLayerなどMicrosoft Azure以外のパブリッククラウドを利用する場合でも、「IBM Cloud Manager with OpenStack」という管理ツールを用いて、OpenStack(Icehouse)を活用したハイブリッドクラウド環境を構築、ハイパーバイザーに関わらず統合管理を実現できるようになっている。さらに、アドオンとして「IBM Platform Resource Scheduler」を利用することで、ポリシーに従って各サーバー上のリソースを自動的に配置させることも可能だ。

既存ITとの親和性や集約率を提供するIBM製品

 「IBM Flex System」は、幅広いオープンテクノロジやアーキテクチャをサポートし、IBM以外の他社製品で構成されている既存ITとも親和性が高いブレードサーバー製品だ(図3)。IBM Flex Systemを導入することで、既存のストレージやスイッチなどを活用しながらムダのない移行を目指すことができる。

図3 図3 ブレードサーバーの「IBM Flex System」は、さまざまなテクノロジをサポートし、既存ITとの親和性が高い(クリックで拡大します)

 日本IBMは、2002年から出荷を始め、今も継続販売されている前世代のBladeCenter製品において、12年間にわたり基本アーキテクチャを変更せずに最新のテクノロジを提供し続けたように、企業の投資の保護に対するこだわりを持つ。IBM Flex Systemがこの考え方を継承していることも、仮想化に向けた次世代の基盤として選択できる安心感を与えてくれる。

 IBM Flex Systemは、10Gb/40Gb Ethernetや16Gbps FibreChannel、FDR InfiniBandに対応し、低遅延・高スループットのスイッチング技術が採用されている。また、最新のインテルXeonプロセッサーがサポートする最大限のメモリを搭載可能とすることで、仮想化のボトルネックと考えられるネットワークI/O、プロセッサー速度、メモリ容量の課題を解決し、集約率を高めている。

 昨今、最もボトルネックとして懸念されるストレージI/Oに対しては、サーバーサイドフラッシュや外部共用ストレージに同社の多彩なフラッシュストレージ技術を活用した上、リアルタイム圧縮やフラッシュをキャッシュとして利用するなどの周辺機能を充実。さらに、2014年5月にリリースされた「IBM X6アーキテクチャ」を搭載する「IBM Flex System X6コンピュート・ノード」は、前述のIBM eXFlashストレージDIMMをサポートする予定で、先進的なモジュラー設計でアジリティを確保、UIMを活用した自己回復力を持つサーバーとして高度な性能を提供する。

 また、現実的にサポート終了期限までに新OSへの移行が間に合わない場合に備え、日本IBMでは延命対策として、Windows Server 2003を仮想化基盤に移行した上で、「IBM Security Network Intrusion Prevention System(IPS)」のバーチャルパッチで高いレベルでセキュリティを保つソリューションも提供している。IBM Security Network IPSでは、独自のセキュリティ研究機関「X-Force」の研究結果をいち早く製品に適用し、ゼロデイ攻撃や標的型攻撃から守ることが可能だ。

 さらに、Windows Serverのオープンライセンスよりも格安なOEMライセンスも提供しており、単体のファイルサーバーの移行先としてCAL(クライアントアクセスライセンス)が不要なWindows Storage Server 2012を搭載した「IBM System x 3250 M5」や「IBM System x3100 M5」によるハイパフォーマンスで安価なNAS(Network Attached Storage)も提供。移行コストを抑えたサポート終了対策を可能としている。

 「IBMのx86サーバー事業は2014年末までにレノボが継承し、私も含めた人員を含め、新会社のレノボ・エンタープライズ・ソリューションズに引き継がれる予定です。ハードウェアビジネスに特化した形でお客様に価値を提供していくようになりますが、規模の経済性を生かした価格面での競争力を念頭に置き、IBMとしてこれまで培ってきた信頼性や技術力を担保しながら、今後もパートナーとともにお客さまに最適な製品とソリューションを提供していきます。期待してください」(東根作氏)

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提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年10月8日

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