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» 2014年10月08日 10時00分 UPDATE

データ連携を「工数」というハードルで諦めた全ての人へ:企業に眠る膨大な資産を自前で連携する方法を提案――ファインデックスが電子カルテ連携のノウハウを一般企業にも展開

データ連携ツールは多々あれど、開発工数がかかり、高額な見積もりになることも。過去に誰かが作った小さなプログラムが事業のコアで単独に動いている、けれども改修予算は少ない……、そんな止められない、変えられないアプリケーションを動かしながら、データを移行する/他のアプリケーションとデータ連携する、をクライアント端末でリーズナブルに実現する方法とは?

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※株式会社ピーエスシーは2014年11月1日より、株式会社ファインデックスに社名変更しました。

膨大なコストを払わなければデータ連携はできないのか?

 現在、企業内にはさまざまな業務システムが導入されており、日々、膨大なデータが取り扱われている。一方で、多くの企業は、各システムのデータを統合管理できていないのが実情だ。この背景には、異なるベンダー間でのシステム連携の難しさが挙げられる。通常、システム連携を行うためには、データベース間の連携が必要であり、専門知識を持ったエンジニアによる開発が必要不可欠となる。

 例えば、顧客情報のマスターデータを使ってダイレクトメール用のラベルを印刷しようとした場合、顧客管理データベースから必要な属性情報を抽出して、印刷ソフトを起動し、データを送って印刷するといったシステム連携を行う必要がある。しかし、こうした連携機能の開発には、多大な時間と費用が掛かる。

 特に中・小規模企業にとっては、システム連携の開発コストは大きな負担だ。そのため、簡単にはデータ統合を実現することができず、マスターデータに格納された情報を、コピー&ペーストなど手作業で各システムのデータベースに登録している企業も少なくない。そして、このことが、業務効率や生産性の低下を招く一因になっているとも考えられる。

P-Launcher/BCRがエンジニアレスで連携する仕掛け

 こうした背景の中で、異なるベンダーのシステム間連携を迅速かつ容易に実現するアプリケーションデータ取得/連携ツール「P-Launcher/BCR」を提供しているのがファインデックスだ。同社は、医療システム分野を中心に実績を積んできた企業。医療用データマネジメントシステム「Claio」は、多くの医療機関に導入され、国公立大学病院の6割以上で採用されているという。同社がデータ連携の課題解決に取り組んだ理由はどこにあるのだろうか?

mhad_yoshida.jpg ファインデックス 東京支社 東日本病院ソリューション部 部長代行 吉田未来介氏

 P-Launcher/BCRの開発経緯について、ファインデックス 東京支社 東日本病院ソリューション部 部長代行の吉田未来介氏は、「もともとP-Launcher/BCRは、Claioの導入拡大の一環として開発が進められたもの。Claioをさらに多くの医療機関に使ってもらうためには、患者情報が集約されている電子カルテやレセコンとのシステム連携をもっと容易にすることが求められていた。そこで、時間も費用も抑えながら、誰でも使えるシステム連携ツールを提供できないかと考え、約2年前から研究開発に着手した」と説明している。

 P-Launcher/BCRの大きな特徴は、異なるベンダー間でのシステム連携に必要不可欠だったマスター連携プログラムや起動連携プログラムを作成することなく、既存システムの画面上から情報を取得し、連携先システムに受け渡すことができる点だ。これにより、取得元のアプリケーションを侵襲することなく、素早く情報を取得することができ、システム連携に伴う時間と費用を大幅に低減することが可能となる。

mhad_aihara.jpg ファインデックス 代表取締役社長 相原輝夫氏

 ファインデックス 代表取締役社長の相原輝夫氏は、「これまでデータ取得や連携はエンジニアによって行われるのが常識で、多くの費用と時間を要するために、システムの導入や連携を諦めたユーザーも少なくなかった。自社で製品開発・導入を行ってきたわれわれだからこそ、その常識を変えたかった」と語る。そこで相原氏は、ほとんどのアプリケーションに入力画面が存在することに注目し、その画面上から情報を取得するという今までにない発想にたどり着いたという。P-Launcher/BCRは情報取得部分を含め、複数の特許を取得しており、その発想や技術がいかに革新的なものであるかは想像に難くないだろう。

 P-Launcher/BCRにおける情報取得設定は実に簡単だ。例えば、顧客管理システムでは、顧客情報画面から、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤め先などの項目名を一つずつ設定していく。設定の操作は、画面を見ながら項目名をクリックしていくだけなので、専門のエンジニアでなくても容易に行うことができる。Webシステムの画面にも対応しており、多くの項目はこの方法により情報を取得することができる。

 「クリックだけで取得できる」ユーザーの操作自体は簡単だが、システムが実際に内部で行っている情報取得には複数のデータ取得・解析技術が使われている。というのも、取得元アプリケーションの画面上のオブジェクト(項目)を認識できるアプリケーションもあれば、できないものもある。また、画面上の情報が画像で表示されている場合もある。つまり、画面上に表示される取得したい情報の全てに、100%の精度で対応するには、オブジェクトとして認識する手法だけでは不十分なためだ。

OCRより高精度で文字を確実に読み込む「BCR」技術

 「画面上の情報をどう取得するかが最も難関だった。画像を読み取るOCRを活用することも考えたが、画面上の情報はドットで作られているため、OCRでの読み取りには適していない。また、アプリケーションやOSによっては、文字が誤変換されてしまうことがあり、われわれが目指す100%の精度での文字認識は不可能だった。そこで当社では、表示画面から確実な文字認識を可能とする新技術『BCR(Bitmap Character Recognition)』を開発した」(吉田氏)

 BCRでは、画面上に表示された文字を「ビット単位の集合体」として扱い、曖昧さを排除した形で完全一致判断を行うことで、確実な文字識別を可能にしている。また、独自の解析エンジンを搭載することで、さまざまな言語・フォントタイプへの対応を実現。文字だけでなく、特徴的なイラストや図形を認識させることもでき、性別が男女のマークで表示されているようなシステムのデータを移行する場合でも、的確にその情報を読み取ることができる。

 P-Launcher/BCRは、このBCR技術によって完成したといえるだろう。例えばJavaアプリケーションのようにウィンドウの中の動作がJava側に渡されるようなアプリケーションであっても、データを連携でき、その用途は大幅に広がった。

mhad_plfig01.png P-Launcher/BCRの情報取得設定画面 項目ごとに、データの取得方法を変えてが設定することもできる。項目によっては画像を「男・女・不明」などに振り分けて認識、入力させることもできる

二つのシステム間自動連携を、端末で実行

 また、こうして取得した情報は、起動引数として利用することができ、一度取得設定をしておけば、自動的に連携先アプリケーションに情報を受け渡すことができる。

 例えば、取得先アプリケーションの顧客情報画面が表示された状態で、連携先の顧客管理システムを起動すると、自動的に顧客情報が入力された状態で立ち上がる。これによって、手作業で情報入力する必要がなくなり、業務効率を大幅に向上できるというわけだ。連携先のアプリケーションは、ユーザーが自由に設定することが可能で、顧客管理システムをはじめ、生産管理システム、医療システム、販売管理システムなどさまざまなアプリケーションとの連携を行うことができる。

 企業によっては、数百台のクライアント端末を抱えているケースもあるが、そうした企業向けには、クライアント/サーバー版も用意している。サーバー上のP-Launcher/BCRにマスター設定しておくことで、ネットワーク上のクライアント端末全てで、システム間の情報連携を適用することができるという。また、クライアントサーバー版では、クライアントのオペレーションログを全て記録しているため、セキュリティ面も安心だ。

より詳細な設定が可能な上位版「ID-Connector/BCR」

 同社では、P-Launcher/BCRの上位製品として、「ID-Connector/BCR」をラインアップしている。ID-Connector/BCRは、P-Launcher/BCRをベースにしながら、より詳細な連携設定が行えるようになっている。特にID-Connector/BCRでは、取得元アプリケーションと連携先アプリケーションとの連携項目を、自由に設定することができる。

 例えば、データ管理のキーを複数持たせることが可能で、電子カルテシステムでは、患者番号を一つ目のキーとし、診療日を二つ目のキーに設定することができる。この他、取得元アプリケーションでは電話番号が3ブロックに分割して表示されているところを、連携先アプリケーションでは1ブロックにまとめて取得するといったこともでき、ユーザーが柔軟にシステム連携のレイアウトを設定できるようになっている。

 画面上からの情報取得技術と詳細な連携設定により、異なる二つのクラウドシステム間や、既存システムとクラウドシステム間の情報連携も容易に行うことができる。この機能については、セールスフォース・ドットコムがデータアップローダーの一つとしてID-Connector for Salesforceの活用を始めているという。

 P-Launcher/BCRが一般ユーザー向けであるのに対して、ID-Connector/BCRは、一定のシステムに対する知識があるユーザーを対象に、より自由度の高い細かな連携を実現した高機能ツールといえるだろう。

 なお、この他に、データ移行専用ツールとして「Data-Connector」も用意している。同ツールは、医療機関や自治体、金融機関などで、メインフレームの刷新を行う際に大きなハードルになるデータ移行をサポートするもの。オートパイロットを組むことができるので、大量のデータでもバッチ処理で移行することができる。移行データには、元データの値だけでなく画像や、根拠となる画面も格納されており、いわば可視化された状態でデータを移行できるという。

mhad_plfig02.png ID-Connector/BCRの情報取得設定画面 取得する項目を自由に設定でき、P-Launcher/BCR同様、クリック操作だけでほとんどの設定ができる

「ITエンジニアに頼ってデータ取得を行う」という今までの常識を覆す

 このように、P-Launcher/BCRは、「ITエンジニアに頼ってデータ取得を行う」という、いままでの常識を覆す、新発想のアプリケーションデータ取得/連携ツールとなっている。それだけに、データを取得して連携する中核機能や、表示画面からの確実な文字認識を可能とする「BCR」技術は特許申請も行っている。

mhss_negishi.png ファインデックス 販売企画部 根岸法人氏

 「実はP-Launcher/BCR自体は、1年前には完成していた。特許申請の手続きがあったため、本格的なリリースは2014年下半期からになる。これから積極的に販売活動を展開していく」と、ファインデックス 販売企画部の根岸法人氏は意欲を見せる。

 価格は、「P-Launcher/BCR」が端末1台をスタンドアロンで使用する場合の最少構成で9万7000円(税別、別途導入作業費用が必要)、「ID-Connector/BCR」が端末1台をスタンドアロンで使用する場合の最少構成で15万8000円(税別、別途導入作業費用が必要)、「Data-Connector」は別途問い合わせとなる。

「野良」アプリのメンテナンスの切り札に

 同社では今後、システム連携に課題を抱えている一般企業はもちろん、アプリケーションベンダーにも提案していく考えだ。「アプリケーションベンダーには、顧客の上位マスターシステムとの連携対応をスムーズにするために、このツールのバンドル提供を提案している。これによって、どんな業界の、どんなアプリケーションでもすぐにデータ連携を実現することができる。ケースによってはOEM提供も視野に入れている」と、根岸氏は今後の販売戦略を語っていた。

 なお、現在はWindows対応のみだが、今後さらに利用の幅を広げていく予定だという。

 本稿冒頭で示した通り、従来のデータ連携ツールはどうしてもデータベースありきで考えられてきた。データベースのテーブル構造や主キーの持ち方などへの理解がなければ連携できないことから、実現には開発工程が必要となり、結果、コスト面で断念せざるを得ないものも組織の中には存在していることだろう。

 過去に在籍していた社員が自前で作り込んだ、小部門で利用するAccessやFileMakerをベースにした「野良」アプリケーションなどは、最新の環境への移行や、別用途のシステムとの接続になかなか踏み切れなかったことと思うが、同製品のように「端末側の表示」を軸に見ていくことで解決する可能性がある。

 エンジニアに頼ることなくあらゆるアプリケーションを連携することで、日々の業務の中にある「ちょっとした手間」を減らすことができる。ほんの少しの手間も、なくなってみると意外に大きなムダだったと気付くかもしれない。ユーザーが自由自在にデータを扱えれば、できないと思っていたことが実は実現可能なことだと気付くかもしれない。ファインデックスの技術は人々に大きな気付きを与えるとともに、システムの在り方を変えるきっかけとなるのではないだろうか。

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提供:株式会社ファインデックス
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年11月7日

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