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» 2014年10月15日 11時00分 UPDATE

OpenStack最前線〜ユーザ会メンバーが持ち回りで語る「OpenStackのリアル」〜(1):ますます進化・拡大するOpenStackとOpenStackユーザーたち

@IT特集「OpenStack超入門」は日本OpenStackユーザ会とのコラボレーション特集。特集記事と同時に、ユーザ会メンバーが持ち回りでコミュニティの取り組みや、まだどのメディアも取り上げていない超ホットでディープな最新情報をコラムスタイルで紹介していく。第1回は日本OpenStackユーザ会会長 中島倫明氏が語る。

[中島倫明,日本OpenStackユーザ会]

日本OpenStackユーザ会メンバーがコミュニティの最新情報をお届け!

 はじめまして。日本OpenStackユーザ会にて会長を務めております中島と申します。コラム連載に先立ち、日本OpenStackユーザ会メンバーを代表して、皆さまにごあいさつと本コラムの趣旨をお伝えしたいと思います。

 本コラムでは、日本OpenStackユーザ会に所属しているさまざまなメンバーから、普段は知ることができないOpenStackの裏側のお話を皆さまにお届けしていく予定です。

 OpenStackのコミュニティは急速に拡大しており、2010年11月に最初の「OpenStack Design Summit」が開催された時に、その参加者は250名前後でした。その4年後に開催されたアトランタでのサミットには4500名を超える参加がありました。

参考リンク:OpenStack Summit Atlanta、何があったか報告します!(@IT)

 人だけでなく、最初のOpenStackリリース(コードネーム「Austin」)では2つだったコンポーネントも、執筆時点での最新リリース(コードネーム「Icehouse」)では10の主要コンポーネントを持つようになりました。このように拡大しているコミュニティにおいて、OpenStackを作るための技術情報や事例は、世の中に出始めており、皆さまも簡単に入手できるようになってきました。

 一方で、「OpenStackのコミュニティが普段何をしているのか」「開発者はどのような議論をしているのか」「サミットでどのような議論があったのか」というコミュニティの裏側の情報は、規模が大きくなるにつれて情報が断片化し、入手しづらくなってしまいました。これらの情報を、コラムとしてまとめ、皆さまにお届けしていく、というのが本コラムになります。

 初めの3カ月は、OpenStack開発コミュニティ内部の方向性に関する議論の最新情報や、2014年11月に開催されるパリサミットでの模様、OpenStackの開発において重要な立場にいるコアデベロッパーが普段どんな仕事をしているのか、という内容をお届けしていく予定です。「こういった情報が聞きたい」というご要望をいただけるとうれしいです。

 IT市場・技術は“クラウド”というキーワードの下に大きな変化が起きようとしており、その変化の中心にOpenStackは位置しています。しかし、OpenStackはコミュニティとしてまだまだ発展途上ですので、これをチャンスと捉え、ぜひOpenStackのコミュニティへと参加していただければと思います。

 ユーザ会ではこのような皆さまを支援するためにさまざまな取り組みを行っておりますので、本特集で興味を持たれた方はぜひ、ユーザ会にもご参加いただければ幸いです。それでは特集の最後までよろしくお願い致します。

 次回は「Neutron/Horizon」コアレビューアーの元木顕弘氏が登場。「OpenStack開発コミュニティ内部の方向性」を紹介します。お楽しみに!

著者プロフィール

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中島 倫明(なかじま ともあき)

日本OpenStackユーザ会会長(2012〜)

一般社団法人クラウド利用促進機構 技術アドバイザーを務めつつ、国内でのOpenStack/クラウドの普及・啓蒙・人材育成を行う。普段は伊藤忠テクノソリューションズに勤務し、オープンソースソフトウェア(OSS)を中心としたクラウド技術の企画・開発を主な業務としている。2014年5月『オープンソース・クラウド基盤 OpenStack入門』(共著/監修:中井悦司、KADOKAWA/アスキー・メディアワークス刊)を執筆。


特集:OpenStack超入門

スピーディなビジネス展開が収益向上の鍵となっている今、ITシステム整備にも一層のスピードと柔軟性が求められている。こうした中、オープンソースで自社内にクラウド環境を構築できるOpenStackが注目を集めている。「迅速・柔軟なリソース調達・廃棄」「アプリケーションのポータビリティ」「ベンダー・既存資産にとらわれないオープン性」といった「ビジネスにリニアに連動するシステム整備」を実現し得る技術であるためだ。 ただユーザー企業が増えつつある一方で、さまざまな疑問も噴出している。本特集では日本OpenStackユーザ会の協力も得て、コンセプトから機能セット、使い方、最新情報まで、その全貌を明らかにし、今必要なITインフラの在り方を占う。




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