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» 2014年10月29日 10時00分 UPDATE

世界中のクラウドサービスが、すぐに無料で試せて、クレジットカードで買える:ビジネスアプリ・開発プラットフォーム・インフラをカバーするIBM Cloud marketplaceが日本でも始動

日本IBMは2014年9月、同社およびビジネスパートナーのクラウドサービスをオンラインで探索して無料で試用し、購入することができる「IBM Cloud marketplace」を開設した。パブリックとプライベート、IaaSからPaaS、SaaSまでクラウドを全方位でカバーし、クレジットカード決済、日本語によるサポート窓口を用意する。

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IBMやパートナー企業が提供するクラウドサービスを組み合わせて、日本企業がクラウドによるビジネス変革を始めるための総合ポータル

 「IBM Cloud marketplace」は、IBMや同社ビジネスパートナーが提供するクラウドサービスや関連ソフトウェアをオンラインで探し、実際に無料で試用した上で、目的に合ったものを購入して利用するためのマーケットプレースだ。米国では4月にスタートしたが、今年9月、日本向けにも提供が開始された。IBMは同社のIaaSに当たる「IBM SoftLayer」、PaaSに当たる「IBM Bluemix」をオンラインで購入/利用可能なポータルをすでに開設しているが、IBM Cloud marketplaceは、それらに対する日本からの総合ポータルになるものだと考えればよい。

ibmCMP1.jpg IBM Cloud marketplaceのトップ画面

 同マーケットプレースの特長として、日本アイ・ビー・エム GTS事業 クラウド事業統括 理事 クラウド・マイスターの紫関昭光氏は次の3つを挙げる。

 1つ目は、「セルフサービスとコンシェルジュサービスの融合」だ。

ibmCMP2.jpg ユーザーは、IBM Cloud marketplace内のどのページからでも、電話やWebフォームによって日本IBMのコンシェルジュサービスに問い合わせることができる

 「IBM Cloud marketplaceでは、お客さま自身がマーケットプレース内を自由に探索して実際に各サービスを試し、クレジットカードによって購入できます。また、サービスの内容や購入および利用に関して質問があれば、電話やWebフォームでお問い合わせいただくことが可能です。それらに対する一次対応は日本IBMが日本語で行い、必要に応じてパートナー企業にお取り次ぎします。

 もちろん、『パブリッククラウドでスタートしたアプリケーションを、利用拡大に伴ってオンプレミスに移行したい』『パブリッククラウドとプライベートクラウドを連携させたハイブリッドクラウド環境を構築したい』といったご相談があれば、当社のコンサルタントやエンジニアが直接、対応させていただきます」(紫関氏)

 なお、欧米では1000万円を超えるサービスもクレジットカードで購入するケースがあるというが、日本企業では高額なサービスのクレジットカード購入が難しいこともあるだろう。その場合は、日本IBMの担当営業と購入方法などを相談できる。

クラウドを全方位でカバーする業界随一の品ぞろえが、新たなグローバルエコシステムの成長を促す

ibmCMP3.jpg 日本アイ・ビー・エム GTS事業 クラウド事業統括 理事 クラウド・マイスター 紫関昭光氏

 紫関氏が挙げる2つ目の特長は、「業界随一の豊富な品ぞろえ」である。

 「IBM Cloud marketplaceは、パブリッククラウドとプライベートクラウド、IaaSからPaaS、SaaSまで、クラウドを全方位でカバーしています。例えば、パブリッククラウドのIaaSとしてはIBM SoftLayerがありますが、この領域だけを見ても、多くのクラウドサービスを取りそろえています。IBMとビジネスパートナーが提供する豊富なラインアップの中から、お客さまは目的に適したサービスをさまざまな切り口で探すことができます」(紫関氏)

 3つ目の特長は、「グローバルな購買/販売チャネル」であることだ。つまり、ユーザー企業とIBMのビジネスパートナーは、IBM Cloud marketplaceを通じて世界中の企業からサービスを購入したり、販売したりできるのである。「これは、クラウドの世界では特に重要なポイント」だと紫関氏は指摘し、次のように続ける。

 「クラウドの世界には現在、『APIエコノミー』と呼ばれる新たな経済圏(エコシステム)が誕生しつつあります。これはAPIを介してクラウド上の各サービスを連携させることで目的のアプリケーションを実現するという、SOAの延長線上にあるアプローチです。このエコシステムの価値を高める上で鍵となる要素の1つが『グローバル』であることです。なぜなら、連携対象がグローバルであれば、利用可能なサービスが増え、ユーザーのニーズを的確に満たせる可能性が高まるからです。また、IBMのビジネスパートナーは世界中の企業を相手にビジネスすることが可能となるのです」(紫関氏)

活用アイデアをすぐに試せるから、企業のイノベーションはさらに加速する

 それでは、IBM Cloud marketplaceの内容を具体的に見ていこう。同マーケットプレースには、2014年10月の時点で127のサービスが登録されており、それらが大きく次の3つに分類されている。

  • ビジネス・アプリ(SaaS)
  • 開発プラットフォーム(PaaS)
  • インフラストラクチャー(IaaS)

ibmCMP4.jpg IBM Cloud marketplaceの「ビジネス・アプリ(SaaS)」のサービスメニュー

 これらの分類は、ユーザーの立場や関心事に応じて、さらに細分化されている。例えば、「ビジネス・アプリ(SaaS)」であれば、「財務」や「人事」「マーケティング」「商品開発」といったユーザーの所属/役割の視点でサービスを探せる他、「ビッグデータとアナリティクス」「ビジネスプロセス」「コラボレーション」といったカテゴリの視点でも探すことができる。

 また前述のように、気になるサービスがあれば、それを実際に試せることも大きな特色だ。

 「IBMでは、企業のイノベーションを加速する新たなシステムモデルを『システムズオブエンゲージメント(SoE)』と呼び、従来型の基幹系システムモデルである『システムズオブレコード(SoR)』と区別しています。SoEの特色は、とにかく“スピードが命”だということです。何カ月もかけて企画して作るのではなく、ビジネスアイデアを思いついたら、取りあえず作って動かし、そのビジネスが本当に有望かどうか試してみるわけです。

 ITを企業競争力の源泉とする企業は、こうしたトライアル&エラーを繰り返し、有望なビジネスモデルをいち早く見つけることを重要視しています。このとき、多くの初期投資や準備期間がかかるようでは、トライアル&エラーの試みが停滞してしまいます。そのためには、手早く試せることが重要なのです。IBM Cloud marketplaceでは、このコンセプトに重きを置いており、一定の期間やデータサイズの範囲内でサービスを試用できるように配慮しています」(紫関氏)

 例えば、あるITマネジャーが新規ビジネスのためにNode.jsによるWebアプリケーションプラットフォームを探しているとしよう。IBM Cloud marketplaceでは、IBM Bluemix上で動作する「SDK for Node.js」が「開発プラットフォーム(PaaS)」にラインアップされている。SDK for Node.jsは30日間の試用が可能であり、画面上でこれを選択すると即座にIBM Bluemixのポータルに遷移し、アプリケーション名などを設定すれば試用可能な状態になる。なお、試用にはIBMアカウントの登録が、また試用後にサービスを購入するためには支払い情報の登録が必要となる(いずれも登録は無料)。

ibmCMP5.jpg SDK for Node.jsの試用開始画面。IBMアカウントが登録済みであれば、1クリックでこの画面に遷移する

 「インフラストラクチャー(IaaS)」に関しては、「セルフ・サービス型」「マネージド型」が用意されている。このうち、ユーザー自身が構築から運用管理までを行うセルフサービス型のサービスとしては、IBM SoftLayer上の「専有型ベアメタル・サーバー」「仮想サーバー」などが提供されている。一方、IBMに構築や運用管理を委託する「マネージド・クラウド」を選択すると「IBM Cloud Managed Services」のWebサイトに遷移し、サービスの詳細や問い合わせ先などを確認できる。

 加えて、「ゲーム業界」「DevOps」「スタートアップ企業」「IT管理」「モバイル」「アナリティクス」といった代表的なユーザーシナリオ(ユーザーの業態や利用目的)については、最適なサービスをまとめたリコメンドページも用意されている。

多数のx86サーバー事業パートナーも参画を検討。大幅リニューアルを計画

 このように、IBMとビジネスパートナーが豊富に取りそろえたクラウドサービスへの窓口として機能するIBM Cloud marketplaceは、開設以来、すでに多くの日本企業に利用されている。現在(2014年10月時点)はIBMおよび米国のパートナー企業が提供するサービスの購入が可能であり、国内ビジネスパートナーについてはサービスの登録準備を進めている段階だ。

 「IBM Cloud marketplaceはグローバルな販売チャネルであるため、ビジネスパートナー、ユーザーの双方が世界中にまたがります。そのためビジネスパートナーには、まず米国IBMとサービス販売に関する契約を結んでいただき、次に各国IBMが自国のIBM Cloud marketplaceからそのサービスを購入できるようにします。2014年10月現在、日本から購入できるビジネスパートナーサービスは限定していますが、今後大幅に拡大していく計画です」(紫関氏)

 多くのビジネスパートナーにとって、こうしたグローバルな販売/サポートは新たな経験だが、多くの企業が関心を示しているという。

 「例えば、IBMは今年(2014年)、x86サーバー事業を米レノボに売却しましたが、同事業のビジネスパートナーの多くから、今後はIBM SoftLayerを通じて協業関係を続けていきたいとの意向をいただいています。IBM SoftLayerではIaaSの1つとして「ベアメタル・サーバー」を提供していますが、これはx86サーバーを対象にソフトウェアやSIのソリューションを提供してきたビジネスパートナーからすれば、物理サーバーと同様に見なせるプラットフォームなのです。そこで、これら「SoftLayer ビジネスパートナー」のソリューションもIBM Cloud marketplaceで紹介することにしました」(紫関氏)

 x86サーバー事業のビジネスパートナー数は1000社を超えるという。各社がIBM Cloud marketplace上で購入可能なクラウドサービスを提供するようになれば、製品/サービスの品ぞろえは一気に拡充されるだろう。

 また日本IBMは、IBM Cloud marketplaceの大幅な機能強化を計画している。例えば、ビジネスパートナーが自社サービスの専用ページを管理/カスタマイズするための機能を追加する他、サービスの探索から購入までを通じたユーザーエクスペリエンスの向上や統一性の強化などを予定している。今後のサービス数拡大に備えて、検索機能の追加も検討されているという。

 「IBM Cloud marketplaceは、IBMにとってもまったく新たな試みであり、私たち自身もトライアル&エラーを繰り返しながら日々、改善/拡張プランを検討しています。エンタープライズ向けのクラウドマーケットプレースであるこのサイトを、IBMが推進する“オープンなクラウド”への窓口として、日本企業の皆さまにも広くご活用いただきたいですね」(紫関氏)

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提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年11月28日

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