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» 2014年11月10日 10時00分 UPDATE

最新技術を学ぶためにWebセミナーも活用しよう:老害エンジニアにならないために自分自身を「モダナイズ」するための極意

日々、新たな技術が生まれ、市場環境も変化し続けるIT業界では、エンジニア自身が自分を「モダナイズ」していくことが、生き残りのためのカギとなる。日本マイクロソフトのエバンジェリストが語る「モダナイズ」の極意とは何か。そして、そのために利用できるリソースには、どのようなものがあるのだろうか。

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 近ごろ、エンタープライズITに関する話題の中で「モダナイズ」あるいは「モダナイゼーション」という言葉を聞くことが増えていないだろうか。字義通りに訳せば「現代化(する)」といった意味だが、特にシステム開発の分野では「数世代前の技術を用いて作られた古いシステムや方法論を、最新の技術要素を使って、より現代的なものへと作り変える」といった意味で使われることが多いようだ。

 そして、この「モダナイズ」は、古いシステムに対してだけ使われているわけではない。日々、新たな技術が生まれ、市場環境も変化し続けるIT業界においては、エンジニア自身も自ら「モダナイズ」していく必要がある。

 この場合の「モダナイズ」は、新たな技術や市場環境への「適応戦略」と捉えることができる。ただ、日々の業務をこなしつつ、次々と現れる新たな技術にも向き合っていくというのはかなりの難題であり、「エンジニアとして大切なこととは分かっていても、実際にやるのは難しい」と感じている人も多いのではないだろうか。

 日本マイクロソフトは10月15日、「Tech Fieldersセミナー IT技術者に贈るクラウド時代に向き合うためのスキルとは」と題したセミナーを開催した。このセミナーでは、エンジニアに求められるスキルだけではなく、IT業界の構造そのものを変えつつある「クラウド」の時代に、エンジニア個人が新たな技術とどのように向き合い、自分自身を「モダナイズ」できるかについて、多数のエンジニアやマイクロソフトのエバンジェリストによるアイデアが紹介された。

自分が周囲から「どう見られたいか」を考え続ける

 日本マイクロソフトのエバンジェリストである高添修氏による「モダナイズmyself・yourself」と題されたセッションでは、常に最新の技術に対する知見を求められる「エバンジェリスト」という立場で、高添氏が何に難しさを感じ、どう対応しているのか。そして、「モダナイズ」に取り組もうとしているエンジニアに、マイクロソフトとしてどのような支援を提供しているのかについて語られた。

ms_mva1.jpg 日本マイクロソフト エバンジェリスト 高添修氏

 高添氏は始めに、「モダナイズ」という言葉の起源として「時代」と「尺度」という意味を持つラテン語の組み合わせがあったことを指摘し、「ある時代に存在する“尺度”への対応」が本質に近いのではないかとした。その上で、ITエンジニアのモダナイズとは「技術者としての自分が、時代の尺度に合っているか」を自問しつつ、自分の「立ち位置」を決めていくことだとした。

 同社でエバンジェリストを務めて約10年になる高添氏だが、特に最新の技術について語る際に、聴衆からはその技術に関する「スペシャリスト」であることを期待されるケースが多いことに、長く違和感を覚えていたという。高添氏はActive Directoryをはじめとして、主にインフラ、基盤関連の技術に関して「オールマイティにやる」形でエバンジェリストとしてのキャリアを積んできた。オールマイティさが強みになる「エバンジェリスト」と、ある特定の技術に関しての深い知識と専門性を強みとする「スペシャリスト」との間には「矛盾」があるというのが、その違和感の理由だった。

 ただ、あるタイミングから高添氏は、この矛盾について無駄に考えることをやめ「自分がスペシャリストとして見られている」ことを利用しようと考えるようになったという。

 「私の中では、『私はエバンジェリストである』という思いが強くある。しかし、実際の私の立ち位置は『他の人が私のことをどう見ているか』によって決まってくる。その中で、私にできることは『自分が他の人にどう見られたいか』を常に考え続けること。それが、私が私自身を“モダナイズ”する際の判断材料になっている」(高添氏)

 これは、いわば自分自身に対するマーケティング戦略でもある。「人の評価は多様で変化していくもの。そして、最終的に自分をコントロールできるのは自分自身しかいない」と高添氏は言う。ただ、それを理解した上で「人からどう見られているか、どう見られたいか」を常に意識することが、自分の市場価値を高めることにつながっていくはずだとする。

 そうした戦略に基づいて、高添氏が目指すのは「ジェネラリスト」と「マルチスタックエンジニア」である。最新の技術に関するキーワードと、マイクロソフトを含む各社の製品ブランドとの関係などを知識として吸収し、整理をしておくことで「いざというときに、エバンジェリストとして人に話せる」状態を作り上げているという。

 「仕入れた最新の知識をどう整理するかの方法は人それぞれ。ただし、その際のコツとして、重要性の大小、他の技術との関係性、依存度に加えて『時間軸』を意識すると本質が見えてくる」と高添氏は言う。

 知識を整理する際には、すでに自分の中にある知識との関係性を考えながら、新たな知識の「置き場所」を決めることになる。しかし、そうして作り上げる知識の地図は、数カ月後、数年後には塗り変えられてしまう可能性が高いことを理解しておくことも重要だ。「時間軸」を考慮して知識の更新を続けていくためには「常に新しい情報を受け入れ続ける姿勢を持つことが何より重要」だと高添氏は指摘する。

モダナイズのための勉強に「クラウド」が向いている理由

 高添氏は、クラウドファーストの時代に価値の高い「マルチスタックエンジニア」を目指すのであれば、まずは「トライファースト」で学んでみることが一番の近道だという。「どこから始めればいいのか分からない」のであれば、まずは「Microsoft Azure」のようなパブリッククラウドのサービスカタログに出ているものの中から、最も着手しやすい分野を選んでみるのも一つの方法だと勧める。

 それには、いくつかの合理的な理由がある。まず、パブリッククラウドそのものが「使ってくれるユーザーが多くいる」という前提に立脚したビジネスモデルを持つ点だ。その中でサービスカタログに挙げられている技術分野は「市場的に学ぶ価値があるもの」である可能性が高いというわけだ。

 もう一つの理由は、ほとんどの場合、クラウド上のサービスは「無料で試すことができる」点だ。興味を持った技術があれば、すぐに実際に触ってみることができる環境が整っている現在、エンジニアが新たな技術を学び、自分自身を「モダナイズ」していくためのハードルは、以前よりも低くなっていると言えるだろう。

ms_mva2.jpg (例)クラウドには技術と情報が集約される(高添氏の講演資料より)

 「これからのテクノロジやIT業界がどう進んでいくかを、収集したさまざまな情報から自分なりに想像してみるのが、自分をモダナイズするための第一歩になる。一方で、収集すべき情報や知識の範囲は爆発的に広がっており、自分一人でできること、会社単位でできることには限界があることも知っておくべき。ぜひ、組織や会社の枠を超えた情報共有に積極的に取り組んで、モダナイズの指標となる『時代の尺度』を理解することに取り組んでほしい」(高添氏)

最新技術を学ぶために活用したい「Microsoft Virtual Academy」

 技術に関する情報収集を行う方法としては、日常の仕事以外にも、各種のイベントやセミナー、エンジニアコミュニティへの参加、Webサイトでの技術資料の閲覧など、さまざまなものが考えられる。

 特にマイクロソフトの最新技術について体系的に理解したいと考えているエンジニアにとって利用価値の高いサイトが「Microsoft Virtual Academy(MVA)」だ。

 MVAは、同社がグローバルに展開している無償のオンライントレーニングサイトである。テーマとしては「Microsoft Azure(クラウド)」や「ITアーキテクト」、同社の認定資格プログラムである「MCP資格対策」などを扱った、多様なトレーニングコースが用意されている。動画による講義に加えて、コースによっては受講後の理解度を測るための「テスト」なども含まれている。

コースの一例


 MVAのコンテンツは、米国で作成されたセミナー動画に翻訳が入ったものに加え、国内外で行われたイベントのセッションを録画したものなど、多岐にわたっている。特に、マイクロソフトの大規模な年次イベントなどが開催された直後には、そこでのセッションがコンテンツとして多数登録されるという。また、人気コースの一つである「MCP資格対策」は、実際のMCP受験に対応可能なコンテンツとして、随時拡充が行われている。

 MVAでのオンラインセミナーの受講は全て無償だが、Microsoftアカウント(旧Windows Live ID)でユーザー登録を行っておけば、ユーザーごとに、どのコースを、どこまで受講したかの「進捗」も管理できるようになっている。いわゆる「eラーニング」の形式で体系的に情報収集を行いたい場合には、非常に便利な仕組みだ。

 また、受講したセミナー数によってたまる「ポイント」を他の受講者と競うといったゲーミフィケーション要素も、学習のためのモチベーションを高める仕組みの一つとして取り入れられている。MVA上の複数のコースを受講してみると、時間や場所にとらわれず、実際のセミナーで話された内容を自分のペースで習得できるeラーニングの便利さを実感できるだろう。

 また、日本マイクロソフトは11月30日までの期間限定で「秋のクラウドキャンペーン」を実施中だ。これは、期間中に「Microsoft Azure」に関するMVAの対象コースを2つ修了した人の中から、抽選で40名に「Intel SSD 530 Series(240GB)」などのプレゼントが贈られるというもの。これからMVAを利用して勉強を始めてみたいという人にとっては、良いきっかけになるだろう。

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年12月9日

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