Oracle Database In-Memoryは従来のインメモリDBと何が違う? 徹底解剖したリアルタイム経営強化の一手として、NTTドコモも期待(3/3 ページ)

» 2014年12月01日 07時00分 公開
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Oracle Database In-Memoryでアプリケーションの作り方も変わる

 続いて拡張性について見てみよう。佐藤氏によれば、Oracle Database In-Memoryはスケールアウトとスケールアップの両方に対応しているため、システム構成を柔軟に採ることができるという。

 特にスケールアウト構成については、Oracle RACと組み合わせることで、小規模データを各ノードに重複して保持し、並列実行数のノード耐障害性を高める「Duplicate 2 or All」、データを各ノードに分散することで並列処理を行う「Distributed」、そして両方式のメリットを併せ持つ「Distributed+Duplicate 2」など、さまざまな構成を利用することができる。

 また、オラクルの既存のテクノロジーを、そのまま利用できることも非常に大きなメリットだ。

 「Oracle Database In-Memoryの導入によって変わるのは、大量のデータをメモリ上に展開するという部分だけです。例えば、Oracle GoldenGateを使ってデータベースをレプリケーションしている場合などは、引き続き、それらのテクノロジーを使い続けられます」(佐藤氏)

 佐藤氏は最後に、次のように呼び掛けてプレゼンテーションを締めくくった。

 「これまではパフォーマンスを高めるためにアプリケーション側でさまざまな工夫が行われてきましたが、Oracle Database In-Memoryの登場により、今後はデータベース側に任せる方が速く処理できる時代が来るかもしれません。その場合、アプリケーションの作り方も変わってくるでしょう。実際にどのような変化が生じる可能性があるのか、またどのように作るのが望ましいのか、ともに議論しながら、Oracle Database In-Memoryの効果的な使い方を考えていきましょう」

NTTドコモはリアルタイム経営強化のためのデータベース基盤としてOracle Database In-Memoryに期待

NTTドコモ 情報システム部 顧客システム担当 担当部長の雑賀義則氏

 佐藤氏に続いて登壇したのは、NTTドコモ 情報システム部の雑賀義則氏(顧客システム担当 担当部長)だ。同社では、顧客対応業務を行うための顧客管理システムとして「ALADIN(All Around Docomo Information System)」を構築し、代理店情報と顧客情報、在庫情報をリアルタイムに同期することで“リアルタイムマネジメント”を実現している。その基幹データベースとして使われているのがOracle Databaseである。

 NTTドコモは今年6月より、新料金サービスとして、国内通話が掛け放題となる「カケホーダイ」と、利用可能なデータ通信量を家族内で分け合うことのできる「シェアパック」を提供している。これらのサービスの提供に当たっては、同社が蓄積してきた各種データをさまざまな角度から分析し、サービス品質の向上につなげたと雑賀氏は語る。

 「新料金サービスを提供する際には、ALADINに蓄積されているデータや私たちが運用しているデータマートを利用して各種の分析を行い、より魅力的なサービスとなるように検討を重ねました。これにより、新料金サービスの契約数は早くも500万件を突破するなど、多くのお客さまにご支持いただいています」(雑賀氏)

 一方で、既存のシステムに対して課題も感じていると雑賀氏は続ける。

 「売上データについてはアプリケーションで更新しているため、現在は定型フォーマットによる出力しか行えません。そのため、それ以外のデータをリアルタイムに見たいという要望が挙がった際、スピーディに対応できないのではないかと懸念しています」(雑賀氏)

 このような懸念を払拭する新データベースとして、NTTドコモはOracle Database In-Memoryに強い期待を寄せていると雑賀氏は語る。

 「例えば、売上レポートについて、これまでアプリケーションで行っていた定型フォーマットによるレポート出力を廃止し、Oracle Database In-Memoryを使って直接元データにアクセスして、リアルタイムなデータ分析が行えるのではないかと期待しています」(雑賀氏)

 雑賀氏は最後に、NTTドコモでは1996年から18年間にわたってオラクル製品を使い続けてきたと前置きした上で、「この間、オラクル製品の品質は大きく向上してきたと実感しています。Oracle Database In-Memoryについても、ユーザーの声を取り入れながら安心して使える製品に育てていただきたいですね」とエールを送り、講演を締めくくった。

 リアルタイム経営強化の一手としてNTTドコモも期待を込めるOracle Database In-Memory。これまで利用してきたOracle Databaseが桁違いに速くなることで、読者の会社ではシステム、業務、経営はどう変わるだろうか? ぜひ一度、その威力をご自身の目で確かめていただきたい。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年12月31日

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