LAMPに代わる構成として注目のMEANスタックの基礎知識とインストール、ひな型作成MEANスタックで始めるWebアプリ開発入門(1)(3/3 ページ)

» 2014年12月01日 18時00分 公開
[中村修太クラスメソッド株式会社]
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MEANスタックのサンプルを作るためのインストール

 今後の連載ではMEANスタックの構成技術について順番に紹介していきますが、今回は簡単にMEANスタックアプリを試してみましょう。

 「mean-cli」というモジュールを使用すれば、コマンドラインでMEANスタックアプリのひな型を生成できます。

  • 参考:MEANスタックについて解説しているWebサイト「mean.io

 mean-cliでMEANスタックアプリを動かすには、いくつか必要なソフトウェアがあるので、順番にインストールしていきましょう(※筆者はMac OS X(10.9.4)を使用)。

Node.js/npmのインストール

 ここからNode.jsをダウンロードしてインストールしましょう。なお、Node.jsをインストールすればnpmも一緒にインストールされます。

MongoDBのインストール

 データベースにはMongoDBを使用するので、ここからダウンロードしてインストールします。インストールができたら、下記コマンドでMongoDBを起動しておきましょう。

% mongod --dbpath <dbpath> --logpath <logpath>

Gruntのインストール

 mean-cliで生成したひな型は、デフォルトではGruntを使用して実行します。そのため、gruntモジュールをインストールしておく必要があります。過去のGrunt記事を参考にして、Gruntをインストールしておきましょう。

mean-cliのインストール

 最後に、MEANスタックアプリのひな型を生成するためのモジュール、mean-cliをnpmでインストールします。

% npm install -g mean-cli

 グローバルオプション(-g)を付けてインストールするのを忘れないようにしましょう。以上で事前準備は完了です。

MEANスタックのひな型作成

 meanコマンドを使用してアプリのひな型を自動生成できます。次のように、「meanStackSample」という名前でMEANスタックアプリのひな型を生成します。

% mean init meanStackSample

 アプリの生成が終わったら、作成されたディレクトリへ移動し、必要なモジュールをインストールします。

% cd meanStackSample && npm install

 必要モジュールのインストールが終わったら、gruntコマンドでアプリを起動しましょう。

% grunt
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Mean app started on port 3000 (development)

 「http://localhost:3000」にアクセスしてみてください。下記のような画面が表示されます。

 画面右上のLog Inリンクをクリックすると、次のような画面が表示されるので、ここでログインするか、Sign upのリンクからサインアップ画面へ移動してユーザー登録をします。

 ログインしたら、データを登録したり、登録したデータを確認したりできます。

 取りあえずMEANスタックアプリのひな型を簡単に作れました。

次回はMEANスタックで最も重要なNode.jsについて

 今回はMEANスタックの概要と、その構成要素について簡単に紹介し、mean-cliを使ってアプリのひな型を生成してみました。

 今後の連載では、MEANスタックの構成要素について、Node.js、Express4、AngularJS、MongoDBの順番に解説していきます。

 次回はMEANスタックで最も重要な技術、Node.jsについて解説する予定です。

著者プロフィール

中村修太

中村修太(なかむら しゅうた)

クラスメソッド勤務の新しもの好きプログラマです。数年前に東京から山口県に引っ越し、現在もリモート勤務しています。最近の趣味は空手とぬか漬け作り。


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