炎雷雪嵐! VRで体験したいエフェクトが無料で付けられるUnity Elementalsアセットのパーティクル動画19連発ゲーム開発初心者のためのUnity入門(9)(1/2 ページ)

Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。今回は、無料アセットを使った各種パーティクルを動画で紹介する。また有料アセットの購入方法や、FreeLookCameraRigの設定なども併せて解説する【Windows 10、Unity 5.4に対応】。

» 2017年01月16日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

無料アセットElementalsを使った多種多様なパーティクルの紹介

 Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する本連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」。前回の『Unityのパーティクルシステムで花火、煙、彗星、靄などのさまざまな「効果」(エフェクト)を付ける』では、GameObjectに「効果」(環境エフェクト)を作成するUnityの「パーティクルシステム」の概要を紹介したが、紹介したエフェクトはUnityの開発環境が標準で備えているものだった。これ以外にも、アセットとしてUnity Asset Storeに多種多様なパーティクルが存在するので、これを使わない手はない。

 今回は無料のアセットである「Elementals」を使った、各種パーティクルの紹介を動画で行う。単にパーティクルを表示させてもつまらないので、「骸骨ロボット(Nexgen Robot)」も使用する。

 今回はAsset Storeから下記のアセットをダウンロードする。

  1. Elementals(無料)
  2. Nexgen Robot(有料10ドル)
  3. Mecanim Locomotion Starter Kit(無料)

 なお「Nexgen Robot」だけ有料で10ドルするが、使うかどうかは各自判断してほしい。本稿では、3Dキャラの例として使っているが、無料のものを使いたい方はそれでも問題ない。

Unity Asset Storeには有料のアセットもある

 なお有料のアセットを購入するにはクレジットカードの登録が必要だ。有料アセットを購入すると、自動的にクレジットカードの登録画面が表示されるので、それに従って必要な情報を入力していくといいだろう。

 Asset Storeの右隅上に表示されているユーザー名の右にある「▼」をクリックし、「マイ アカウント」をクリックすると、クレジットカード登録をしている場合は、その情報が表示される。画面は一時的に日本語表示にしている(図1)。

図1 ユーザーの個人情報が表示されている

 一度アセットを購入すると、それは何度でもダウンロードできるようになるので、安心してほしい。

Elementalsアセットを使う準備

 今回のプロジェクト名は、「Elementals」とした。Unityを起動して「NEW」から新しいプロジェクトを作成する。「Elementals」プロジェクトのScene画面が表示される。この画面内でサンプルを作っていこう。

Asset Storeから必要なアセットをダウンロードしてインポート

 先にも書いたように「Asset Store」からダウンロードするアセットは3つ。1つだけ有料アプリだ。

 3については、これまでの連載でインポートしたことがあるアセットなので、詳細については省略する。各自が、今までのやり方でインポートしておいてほしい。

 1の「Elementals」のインポートについて解説しよう。Asset Storeの検索欄に「Elementals」と入力して「Enter」キーを叩くと、先頭に「Elementals」が表示されるので、これをクリックする。すると「Import」画面に変わる(図2)。

 インポートの手順は、これまでの連載で何度も解説しているので省略する。

図2 「Elementals」の「Import」画面。「Import」をクリック

 次は、2の「Nexgen Robot」のインポート手順を紹介しよう。「Asset Store」の検索欄に「Nexgen Robot」と入力して「虫眼鏡アイコン」をクリックすると、「Nexgen Robot」が表示される。これをクリックすると、「Download」画面に変わる(図3)。筆者は既に一度購入しているので「Download」と表示されているが、初めて購入する場合は「Buy now」と表示されるので、注意してほしい。

図3 「Nexgen Robot」の「Download」画面。「Download」をクリック

 それともう1点注意が必要だ。Unity 4.xやUnity 5の初期バージョンでは、「C:\Program Files(x86)\Unity\Editor\Standard Packages」フォルダ内にある、「Scripts.unityPackage」をダブルクリックして、「MouseOrbit.js」だけにチェックを付けてインポートしておくことが可能だったが、Unity 5.4では、「Scripts.unitypackage」は存在しなくなっている。

 そこで、Unityメニューの「Assets」→「Import Package」→「Cameras」をImportして、この中に含まれる、「FreeLookCameraRig.prefab」を使用する。

 全てのインポートが完了すると、「Project」の「Assets」フォルダの中に、インポートした各種フォルダが作成される(図4)。

図4 「Assets」フォルダの中に作成されたサブフォルダ

舞台を作る

 Hierarchyで「Create」→「3D Object」→Planeと選択して床を作る。Inspectorの「Transform」の「Scale」の「X」に「4」、「Z」に「4」と指定して広くしておく。

 次に、Projectの「Assets」→「Locomotion Setup」→「Textures」フォルダにある、「tileConcreteFlooring_var01_DFF.psd」をPlane上にドラッグ&ドロップしておこう。床がコンクリート状に変化する(図5)。

図5 床がコンクリート状に変化した

画面をぐるぐる見渡せるFreeLookCameraRigの設定

 次に、「Nexgen Robot(骸骨ロボット)」を配置しよう。本稿は、この骸骨ロボットはメインテーマではないが、カメラでパーティクルの動きをいろいろな角度で確認するために使う。Projectの「Assets」→「LightningRock」→「Robot」フォルダにある、「NexgenRobot.prefab」をPlane上に配置する。

 続いて画面をぐるぐる見渡せるFreeLookCameraRigの設定だ。Projectの「Assets」→「Standard Assets」→「Cameras」→prefabにある「FreeLookCameraRig.prefab」をHierarchy内にドラッグ&ドロップする。ついでに、最初から追加されていた「Main Camera」は削除する。

 FreeLookCameraRigのInspectorで「Free Look Cam(Script)」→「Target」に右端隅にある「○に・」のアイコンをクリックして、「Select Transform」から、「NexgenRobot」を指定する(図6)。

図6 「Target」に「NexgenRobot」を指定した

 一応、この「骸骨ロボット」も動くように設定しておこう。これまでに何度も設定方法を書いてきたので、もう読者の皆さんはお分かりだと思うが、手順を簡単に書いておく。

  • 「NexgenRobot」のInspector内の「Animator」→「Controller」に「Locomotion」を指定
  • 「Add Component」ボタンから「Physics」→「Character Controller」を選択し、「Center」の「Y」の値を「1」にしておく
  • 「Add Component」ボタンから「Scripts」→「Locomotion Player」を選択

 以上の設定で「Nexgen Robot」は動くようになる。では、いよいよ本題のパーティクルの動作を見ていこう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。