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» 2015年01月19日 10時00分 UPDATE

一から設計・構築する方法では、もはやビジネスのスピードに追従できない:開発のスピード・柔軟性と運用の安定性はどうすれば両立できるか?

市場変化が激しい今、ビジネスチャンスを確実につかむために、それを支えるシステム開発にも一層のスピードと品質が求められている。無論、速く作るだけではなく、リリース後も安定稼働でき、ビジネスの状況に応じて変更・改修するといった信頼性と柔軟性も同時に求められている。これらを実現するには、一からシステムを設計・構築する従来型のアプローチで対応するのは難しい。ではいったいどうすればビジネスに追従できるスピーディーなシステムの開発・運用を実現できるのだろうか? この課題に対し、日立製作所ではエンタープライズに適用できる“現実的なアプローチ”を用意しているという。

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標準化・自動化で、システム構築・運用のスピード、柔軟性、安定性を担保

 市場環境変化が速く、先を見通すことが難しくなっている今、アプリケーション開発・運用の在り方にも変化が迫られている。ビジネス展開に応じてITサービスを迅速に開発、リリースし、サービスが市場に受け入れられればシステムを拡張、うまくいかなかった場合はすぐにサービスを変更・改修するといった、システム開発のスピード・品質と柔軟性の両立が強く求められているのだ。

 これを受けて、アジャイル開発やDevOpsなど迅速に開発し柔軟に運用するための手段が注目を集めているが、短期間で自社に適用することは難しい。SaaSやパッケージを使う方法もあるが、自社独自の要件をシステムに実装するとなればカスタマイズは必須。場合によってはスクラッチで開発しなければならず、一定以上の時間・コストを要してしまう現実がある。

 ではどうすればよいのだろうか?――この一つの回答として、日立製作所(以下、日立)が提案しているのが、「ミドルウェアを含めたシステム基盤を『システムパターン』として標準化し、それを基に構築自動化、運用の自動化を実現する」というアプローチだ。

 ここでのポイントは「システムパターン」にある。というのも、開発をスピードアップし、安定稼働を担保する上では、「システムごとにサイロ化、属人化しがちな開発・運用ノウハウを形式化、標準化し、さまざまなシステムに広く適用できるようにする」ことが大きなカギとなるためだ。

ALT 図1 システム基盤を「システムパターン」として標準化し、開発・運用の効率を向上させる《クリックで拡大》

 日立は、豊富なSI経験の中で蓄積してきた各種システムの開発・運用ノウハウをあらためて整備、体系化。これを実装可能な「システムパターン」として標準化した。このシステムパターンに沿って構築・運用を自動化することで、システム開発・運用をスピーディー、かつ確実に実行することを可能にしたという。

 これらのシステムパターンを用いたシステム基盤を提供できるようにしたサービスが、2014年10月に日立が提供開始したミドルウェアマネージドサービス「Hitachi Integrated Middleware Managed Service」だ。本サービスでは、システムパターンに従うことで、ユーザー企業のシステム構築要請に迅速に応えることができる。またカスタマイズについても、システムパターンを基にした部分的な変更で対応できるため、スクラッチに比べて大幅に構築時間を短縮できるという。そして何より注目すべきは、システムの構築に加えて運用サービスをセットにして提供することで、本番稼働後の運用も日立で行うことだ。これにより、まさしくビジネスの状況に応じてシステムを拡張/変更・改修できる、「スピード」「品質」「柔軟性」と、その後の安定稼働をユーザーに提供できるという。

 ではHitachi Integrated Middleware Managed Serviceは、具体的にはどのような仕組みとメリットを持っているのだろうか? 以下では、そのポイントを詳しく見ていこう。

迅速な開発と安定運用を高レベルで両立

 まず、このサービスの核となる「システムパターン」とは、具体的にはどのようなものなのだろうか? これは「目的となるシステムの実現に必要なミドルウェアを組み合わせ、事前に日立で設計した構築・運用の設計書やパラメーターおよびツール群」だ。

 とはいえ、開発にスピードが求められている昨今、システムの種類ごとに設計書や開発手順書をパターン化しておくといったアプローチは、日立に限らず他のベンダーも採用している例が多い。そうした中で、日立の特長といえるのは、システム基盤を構築する上で必要な複数のミドルウェアを最適に組み合わせるための、非機能要件も含めた設計書や各種パラメータ設定、構築手順書、運用手順書などを日立で事前に設計し、サービスに適用することで、性能、信頼性、運用保守性、セキュリティなども担保していることだろう。つまり“速く作る”だけではなく、ビジネスを円滑に進めるためのシステムに必要な“情報システムの非機能要件を満たし”、“本番開始後の安定稼働”も支える仕組みとしているのだ。

 提供するシステムパターンはシステム連携基盤を構築する「データ連携」「プロセス連携」の2パターン(2014年12月時点)となっており、今後、業務システム実行基盤を構築するための「Webシステム」「バッチ」を拡充予定だ。これらをベースに要望に応じてカスタマイズすることで、さまざまな目的に則したシステムを迅速に構築・運用する。

 具体的には、システムパターンにユーザー企業から寄せられたカスタマイズ項目を組み込んで「基盤テンプレート」を作成。その後、トランザクション数、データベース容量、更新量といったスケール情報を基盤テンプレートと組み合わせて、基盤の構築を自動実行する。これにより、日立が持つ各種ミドルウェア製品や関連オープンソースソフトウェアを「目的」に合った形で組み合わせ、設定したシステム基盤を、短時間で構築し、提供する仕組みだ。リリース後はシステム基盤の稼働情報を収集し、基盤設計の見直しに反映することで継続的な改善も可能としている。

 構築したシステム基盤の運用では、システムに最適な「監視ポイント設定」や「イベント発生時の対処手順」など、いわゆる運用設計もシステムパターンに組み込まれており、「日々の定常運用」「定型化されたイベント対処の運用手順」などを自動化することができる。これらによって自社に即した運用作業を、設計コスト・時間を大幅に低減しながらスピーディーに整備、自動実行できる仕組みだ。

ALT 図2 Hitachi Integrated Middleware Managed Serviceでは運用設計もシステムパターンに組み込んでいる《クリックで拡大》

短期間で業務データのリアルタイムな分析が可能な環境を構築

 以上の仕組みによって、「Hitachi Integrated Middleware Managed Service」はユーザー企業が「まさに今求めているシステム」を短期間で構築し、ユーザー企業のプライベートクラウド基盤上などに展開する。構築・運用費用も含めて月額制の従量課金で提供するため、ユーザー企業にとって予算の見通しが立てやすい点も大きなメリットといえよう。

 なお、システムパターンの中で特長的なものが、「データ連携基盤」サービスだという。これによって多数の既存システムのデータを仮想統合したデータベース(以下、仮想統合DB)を構築。エンドユーザーが鮮度の高いデータを取得し、さまざまな視点で分析が可能となるデータを供給する、いわゆるビッグデータ分析のためのデータを管理、配信できる基盤を構築できるという。

ALT 図3 鮮度の高いデータを柔軟に分析できるデータ連携基盤も短期間で構築できる《クリックで拡大》

 この仕組みのポイントは二つ。一つは既存システムの業務DBからデータを抽出するのではなく、業務DBの更新ジャーナルから最新の業務データを取得し、仮想統合DBに蓄積すること。これにより、業務DBの性能、業務への影響を最低限に抑えることができる。もう一つは、各拠点の業務DBごとにデータフォーマットがばらばらでも仮想的にマッピングすることで、もともと一つのテーブルとして管理されていたデータであるかのようにデータの意味付けをそろえることができる点だ。通常、分析基盤を作るためにDWHを構築する場合、欲しいデータが変わるたびにデータベースの見直しをしなければならず、これに時間と手間がかかっていた。しかしこの仕組みなら、一度構築すれば、任意のデータを任意の視点でいつでも分析できる環境が整う。しかもこの仕組みが、短期間で利用可能になるのだ。

 日立では、このような「システムパターン」のラインアップを今後も拡大していく予定だという。冒頭でも述べたように、現在はビジネス展開に迅速に追従できるシステム開発・運用が求められている。そうした中、システムを作るたびにベンダーやSIerに一から指示を出し、一から設計・構築するアプローチでは、時間もコストもかかり過ぎてしまう。その点、既にある開発・運用ナレッジを利用すれば、「どのようなシステムを作れば収益に貢献できるのか」「ビジネスを伸ばす上で、本当に必要な機能は何なのか?」といった“真に考えるべきこと”に集中できる。

 現在は経営環境もシステム環境も動的に変化する時代――「ビジネスに寄与するIT部門」を実現するためにも、今あらためて、自社の開発・運用アプローチを見直してみてはいかがだろうか。

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提供:株式会社日立製作所
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年2月18日

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