コストを掛けずにDBの可用性を高めるには? Oracle Database Applianceの効果をディーコープに聞く(1/2 ページ)

企業の「購買」にフォーカスした異色のコンサルティングサービスで業容を拡大するディーコープは、同社が展開するBtoB購買サービスを支えるデータベース基盤を「Oracle Database Appliance」で刷新。懸案だったBCP対応とパフォーマンスの問題を、初期投資を抑えつつ、従来と同様のランニングコストで解決した。同社はなぜOracle Database Applianceを選び、どのようなメリットを得たのか? 導入の経緯と効果について、ディーコープ 情報システム本部 IT戦略部運用グループ マネジャーの佐藤大雅氏に聞いた。[パフォーマンス改善][高可用性/災害対策][プライベートクラウド/データベース統合][Engineered System]

» 2015年02月16日 07時00分 公開
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基幹サービスのBCP対応のための可用性向上、パフォーマンス強化が喫緊の課題に

ディーコープ 情報システム本部 IT戦略部 運用グループ マネジャーの佐藤大雅氏

 企業が事業で必要とする各種資材を調達する「購買」活動。これを無駄なく合理的に行うことは、企業のコスト削減に大きく寄与する。この「購買」にフォーカスしたビジネスコンサルティングを広く展開しているのが、ソフトバンクグループのディーコープである。

 2001年に設立されたディーコープは、購買状況の可視化と購買プロセスの見直しを通して、企業のコスト削減や調達要件の適正化を図るための各種サービスを提供している。その核となるのは、「診断@Dee」や「見積@Dee」「契約@Dee」といった一連のオンラインサービス(以下、@Dee)である。

 @Deeでは、買い手である企業と多数の売り手企業とのマッチングや、見積提案から商談成立までの一連のプロセスを合理化するシステムをSaaSとして提供している。累計の支援企業数は1200社を超え、企業間取引(BtoB)分野では日本最大級の購買調達支援サービスに成長している。

 ディーコープは、この@Deeにおけるサービス提供用のデータベース基盤をオラクルのデータベースアプライアンス製品「Oracle Database Appliance」を2台導入して刷新。2014年4月に新システムの稼働を開始した。

 同社はこれまで、データベース基盤としてOracle Database 10g Standard Editionを用いたサーバー6台のHA構成によるシステムを独自に構築し、運用してきた。今回のデータベース基盤刷新では、障害発生時や災害時にもサービスを安定して提供できる高い可用性、すなわち事業継続計画(BCP)への対応と、ピーク時にもレスポンス遅延が生じない高いパフォーマンスの実現が目標とされた。ディーコープ 情報システム本部の佐藤大雅氏(IT戦略部 運用グループマネジャー)は、「BCP対応も含めたシステムの刷新は、数年前から経営層に提案し、検討を進めてきました」と語る。

 「この検討を進める中で東日本大震災が発生し、BCP対応の検討を本格化させました。また、従来のシステムではストレージの老朽化が進み、I/O性能の低さがボトルネックとなってパフォーマンスの低下などの問題が発生していました。そこで、新たなデータベース基盤では冗長構成による耐障害性/可用性の向上に加えて、将来的な事業拡大まで視野に入れた高いパフォーマンスと安定性向上の実現を目指したのです」(佐藤氏)

「ワンストップサポート」と「低コスト」がOracle Database Appliance採用の決め手に

 検討の末、ディーコープは新たなデータベース基盤として、Oracle Database Enterprise Editionとハードウェアを一体にして最適化したOracle Database Applianceの採用を決めた。その最大の理由として、佐藤氏は「オラクルによるワンストップサポートが受けられること」を挙げる。

 「当社のIT部門は技術力が高く、何かトラブルが発生した際には独自に対応しています。その際、システムを構成する製品のベンダーが複数になると、問い合わせに非常に手間が掛かることが以前から問題となっていました。また、切り分けによる原因の特定や対処が難しい場合もありました。しかし、Oracle Database Applianceであれば、データベース基盤を構成するハードウエアとソフトウエアの全てに対して、オラクルから一括してサポートを受けることができます。これにより、従来よりも問題解決を迅速にできると考えたのです」(佐藤氏)

 また、Oracle Database Applianceならば、新システムの要件であった冗長化によるBCP構成を安価に実現できることも大きなポイントとなった。

 「Oracle Database Applianceでは、Oracle Database Enterprise Editionの機能として、『Oracle Real Application Clusters(RAC) One Node』や『Oracle Data Guard』といったデータ保護機能を低コストで利用することができます。これは非常に魅力的でした」(佐藤氏)

 Oracle Database Applianceを選択した結果、従来と大きく変わらないランニングコストで、2台のOracle Database Applianceによる冗長構成とパフォーマンス向上を果たした。なお、Oracle Database Applianceの導入に際してはソフトバンク・テクノロジーが支援に当たった。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年3月15日

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