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» 2015年04月07日 05時00分 UPDATE

特集:フレッシュマン企画:新人プログラマーのためのInsider.NETの歩き方(2015年度版)

新人プログラマーの皆さん、.NETの世界にようこそ。本稿では、Insider.NETで公開している記事/連載の中で、新人プログラマーの皆さんにオススメのものを系統立てて紹介していく。

[かわさきしんじ,Insider.NET編集部]
特集:フレッシュマン企画
Insider.NET

               

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連載目次

 本稿では、Insider.NETが開発者の皆さんに提供している、.NET開発者向けの情報の中でも、新人プログラマーが.NET開発者として知識を習得し、成長していくのに役立つ情報を紹介していこう。

初めに

 インターネットには情報が満ちあふれている。検索サイトを開いて、知りたいことを検索ボックスに入力して[Enter]キーを押せば、たいていのことは解決する。だが、それでは翌日にまた同じことを検索することになるかもしれない。もちろん、それで問題が解決するのであればそれでも構わないが、ステップを踏み、系統立てて何かを理解することも必要だ(系統立てた理解をした上で、さまつなことは検索で済ませる。これが重要だ)。これはプログラミングにもいえることだ。

 本フォーラム「Insider.NET」では「TIPS」と呼ばれる、日々のちょっとした問題を解決するための記事と、.NET関連技術を体系的に身に付けるための情報の両者を公開している。

 本稿では、新人プログラマーの方々が.NET開発に必要な知識や技術を系統立てて身に付けられるように、以下のステップに分けて、これまでに公開してきた記事を整理しながら、お勧めの記事を紹介していこう。

  1. .NETについて学ぶ
  2. 開発環境の使い方を覚える
  3. C#/VB言語を覚える
  4. Webアプリ/Windowsアプリの開発を学ぶ
  5. データベース開発を学ぶ

 もちろん、ここで紹介した記事だけを読めば、全ての知識や技術が身に付くわけではない。IT関連の技術は日々進化を続けており、最近では進化のスピードもかなりのものになっている。ではあるが、ここで紹介した記事を読むことで、開発者としての基礎体力を身に付けられるはずだ。

 では、最初のステップから見ていくことにしよう。

1. .NETについて学ぶ

 最初に知っておきたいのは「.NETの概要」だ。.NETとは何のことなのか。どういう経緯で生まれたのか。どんなもので構成されているのか。これを理解するのに役立つのが以下の記事である。

.NETとは何か?

.NETとは何か?
2011年に書かれた記事ではあるが、その根本となるところは今でも変わらない。.NETプログラミングを始める前に一度は読んでおきたい。


 上記の記事は2011年に書かれたものなので、最新情報まではカバーされていない。興味のある方は、『連載:Visual Studio 2013対応フレームワーク「.NET 4.5.1」解説』や「.NET 2015とは何か」なども読んでおくとよい。

2. 開発環境の使い方を覚える

 .NETの概要を学んだら、次に覚えておきたいのが開発環境の使い方だ。.NET開発をするならWindowsが便利なのはいうまでもない。その便利さを支えているのがVisual Studioと呼ばれるIDE(Integrated Development Environment:統合開発環境。以下、VSと表記する)だ。2015年4月時点での最新バージョンはVS 2013となっている。

 以下の連載では、C#によるWindowsフォームアプリ(シンプルなデスクトップアプリ)開発を例として、VSによる.NET開発の最初の一歩を解説している。

連載:簡単! Visual Studio 2013入門(全6回)

連載:簡単! Visual Studio 2013入門(全6回)
プログラミング経験がない人を対象に、VS 2013を使った開発の基本(IDEの使い方、C#の基礎、Windowsフォームアプリ開発の手順など)を解説する連載記事。Windowsアプリ開発はここから始まる。


 VSの使い方が身についたら、次はプログラミング言語に目を向けよう。

3. C#/VB言語を覚える

 開発環境の使い方が何となく分かってきたら、プログラミング言語の習熟に努めよう。.NET開発を行う際に使用される言語はさまざまだが、デファクトスタンダードとなっているのが「C#」と呼ばれる言語だ。もう一つのメジャーな選択肢としては「Visual Basic」(以下、VB)がある。以下では、C#とVBのそれぞれでお勧めの記事を紹介しよう。

C#の場合

 C#に興味のある方にまず目を通していただきたいのが以下の連載だ。

連載:改訂版 C#入門(全21章)

連載:改訂版 C#入門(全21章)
C#のバージョン1を取り扱ったもので、C#の「基本のキ」といえる部分をカバーしている。


連載:究極のC#プログラミング(全22回)

連載:究極のC#プログラミング(全22回)
C# 2.0/3.0で追加された機能について説明をしている。ジェネリクス/ラムダ式/拡張メソッド/LINQなど、現在のC#プログラマーには必須の知識ともいえる機能について解説しているので、しっかり読んでおこう。


 どちらの連載もかなりの分量があるので、興味のある部分、まだ身に付いていないと感じられるところだけを読んでみるのもありだ。

 上記の二つの連載を読み終えたら、dynamic型/タスク並列ライブラリなどについて解説をしている「連載:C# 4入門」や、C# 5.0の新機能について書かれた『連載:C# 5.0&VB 11.0新機能「async/await非同期メソッド」入門』「Visual Studio 2012の新機能」まで進んでみよう。ここまできたら、最新のC#の知識をだいたい吸収できたといえるだろう。

 VS 2015と共にリリースされるC# 6.0の新機能について知りたければ、「2015年に到来する大変革「次期.NET/ASP.NET/Visual Studio、Windows 10」に備えよう」や兄弟サイト「Build Insider」の「C# 6.0で知っておくべき13の新機能」を読んでおこう。

VBの場合

 VBでは以下の記事を読んでおくとよい。

連載:改訂版 プロフェッショナルVB.NETプログラミング(全18回)

連載:改訂版 プロフェッショナルVB.NETプログラミング(全18回)
「改訂版 プロフェッショナルVB.NETプログラミング」はVB 2002という古いバージョンを扱ったものなので、「Visual Basic 2010の新機能」「Visual Studio 2012の新機能」『連載:C# 5.0&VB 11.0新機能「async/await非同期メソッド」入門』などの記事にも目を通して、新しい情報を入手しておくようにしよう。


 言語への理解を深めたら、次は実際のアプリ開発に目を向けよう。次ページでは、デスクトップアプリやWebアプリを開発する際に役立つであろう記事を紹介していく。

4. Windowsアプリ/Webアプリの開発を学ぶ

 VSで作成できるアプリの種類は非常に多い。ここでは、デスクトップで動作するWindowsアプリとWebアプリに大別して、それらの開発に役立つ記事を紹介しよう。

Windowsアプリ

 Windowsアプリといってもいろいろな種類がある。以下に主な種類とその概要、参考になる記事を示す。

  • Windowsフォームアプリ: シンプルなのでC#の勉強がてら、最初に取り組むにも適しているといえる。少し古い記事だが、「連載:Windowsフォーム開発入門【Visual Studio 2010対応】」有用だ
  • WPFアプリ: WPFではユーザーインターフェース(UI)とプログラムのロジックを明確に切り分け、UIはXAML(ザムル)と呼ばれるマークアップ言語を使ってデザインし、ロジックをC#やVBなどの言語を使って記述する。Windowsフォームアプリ開発と比べると、ハードルは若干高いかもしれない。興味のある方は「連載:WPF入門」をご覧いただきたい
  • Windowsストアアプリ(以下、ストアアプリ): ストアアプリもXAMLでUIをデザインし、C#やVBでプログラムのロジックを記述する。現在はユニバーサルWindowsアプリとして、Windows/Windows Phone用のストアアプリを開発できる。Windows 10ではこれがさらに進化して、一つのアプリを開発すれば、それがさまざまな種類のWindowsデバイスで動作するようになる。このことを考えると、今から勉強しておくのもありだ。そんな人におすすめなのが「連載:Windowsストア・アプリ開発入門」である

Webアプリ

 .NETでは、ASP.NETと呼ばれる技術/フレームワークを利用して、Webアプリを開発する。従来はASP.NET Webフォームと呼ばれる技術が使われていた。これは今でも現役の技術だ。これを学ぶ必要がある方は「連載  プログラミングASP.NET」を参考にされたい。

 一方、.NETの世界に限らず、現在ではMVC(Model−View−Controller)と呼ばれるアーキテクチャに従ったWebアプリ開発が一般的になりつつある。.NETでMVC開発を行うためのフレームワークがASP.NET MVCだ。以下ではASP.NET MVCを中心にお勧め記事を紹介する。

連載:ASP.NET MVC入門【バージョン3対応】(全9回)

連載:ASP.NET MVC入門【バージョン3対応】(全9回)
ASP.NET MVCの現在のバージョンは5であり、「ASP.NET MVC入門【バージョン3対応】」は若干古い記事だ。そのため、VSのIDEの構成(ダイアログなど)や生成されるコードに差異があるが、基礎知識を習得するには役に立つ。


 ASP.NET MVCの基礎知識を身に付けたら、その後はASP.NET全体を包括的に学習した方がよい。Visual Studio 2010以降の「ASP.NET 4概説」(前編後編)と「Visual Studio 2012新機能とASP.NET 4.5コア機能」「ASP.NET MVCの新機能」などを読み、ASP.NET全体やWebフォーム、MVCに関する情報のアップデートをしておこう。なお、ASP.NET MVC 5については兄弟サイトのBuild Insiderの「書籍転載:ASP.NET MVC 5 実践プログラミング」が参考になる。

 余力があるようなら、ASP.NET MVCと同様な新たなWebアプリ用のフレームワークであるASP.NET Web APIとSignalRを扱った「連載:ASP.NET Web API 入門」「ASP.NET SignalRを知る」「ASP.NET SignalRの高度な機能」も読んでおくのがよい。

 なお、Webアプリ/デスクトップアプリ/Windows Phoneアプリの開発ではSilverlightも使われている。前述のWPFおよびSilverlightによるアプリ開発に興味のある方は「WPF/Silverlight UIフレームワーク入門」や「連載:次世代技術につながるSilverlight入門」を参考にしていただきたい。

 ここまで読み進めれば、実際のアプリ開発に携わったときにも尻込みすることなく、仕事に取りかかれるようになっているだろう。ただし、重要な要素が抜けている。それがデータベースの扱いだ。

5. データベース開発を学ぶ

 データベースについては以下の連載記事が詳しい。

連載:ADO.NET Entity Framework入門/Entity Framework 4.1入門(全10回)

連載:ADO.NET Entity Framework入門/Entity Framework 4.1入門(全10回)
Entity Frameworkは.NET Frameworkで利用可能なデータベースアクセス技術だ。現在の最新バージョンは6であり、バージョン7についても開発が活発に行われている。上記連載は古いバージョンを扱うものだが、Entity Frameworkの基礎概念を学ぶには役立つはずだ。



 オススメ記事の紹介はここまでだ。ここで紹介した記事を読み通すだけでもかなりの時間がかかるだろうから、興味のあるものをいくつかを拾い読みするのでも構わないし、上記のステップとは関係なく、Windowsフォームアプリ開発の記事を読みながら、「ん?」となったところでC#の入門記事を読んで理解を深めるといった読み方をしても構わない。どこかで脱線して、別の記事を読んでもよいだろう。ここで紹介したものは、ここまでくればアプリ開発に必要な基礎知識が付くだろうという目安だ。本稿が読者の皆さんがスキルを身に付ける際にお役に立てば幸いだ。読者の皆さんに幸多からんことを!

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