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» 2015年04月15日 05時00分 UPDATE

仕事が「つまんない」ままでいいの?(4):我慢していればいいの?――仕事が「つまんない」本当の理由 (1/2)

仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回は「仕事がつまんない」と感じたときに、モヤモヤを晴らし、気持ちを切り替える方法を考えます。仕事がつまんない、面白くない……こんな気持ちを抱いたことはありませんか?

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]
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仕事が「つまんない」ままでいいの?

連載目次

 あるIT企業で働いているエンジニアのAさんは、「最近マネジメントの仕事が増えてつまんない」と思っていたそうです。「本当はずっとエンジニアの仕事をしたい。けれども、年齢的にこの仕事をやるのは自分しかいない」……そんな、モヤモヤした気持ちを持ちつつ、お金とスタッフを管理する仕事をしていました。

 仕事がつまんない、面白くない……このように感じたことは誰もが一度や二度はあるでしょう。

 インターネットで「仕事 つまんない」と検索すると、いろいろな悩みとそれに対するアドバイスが出てきます。アドバイスをまとめると、ざっくり5つのパターンに分類できます。

パターン 典型的なアドバイス
現状維持型 「みんなお金のために働いているんだ。仕事とはそういうものだ」「仕事があるだけでもありがたいと思え」「足るを知れ」
環境を変えよう型 「つまんないなら辞めれば?」「転職すれば?」「起業すれば?」
意識を変えよう型 「大きなビジョンを描こう」「目標を持とう」「ポジティブに考えよう」「重要な仕事を任されていると思おう」
社会貢献型 「自分の仕事を喜んでくれる誰かのことを考えよう」「仕事とは、“傍(はた)”を“楽”にすることだ」「社会への奉仕だ」
行動型 「目の前のことを一生懸命やれば見えてくる」「やるべきことをリスト化して、取りあえずやろう」「今できる行動をしよう」

 どのアドバイスも間違ってはいないし、いっときはそれでしのげるかもしれません。しかし、「つまんない度」が高ければ高いほど、小手先のノウハウやTipsではどうにもならないのかもしれません。そういう経験ありませんか? 少なくとも筆者にはあります。

 そこで今回は、「仕事がつまんない」と感じたときに、モヤモヤを晴らし、気持ちを切り替えていく方法を考えます。

「仕事がつまんない」と感じる本当の理由

 あなたはなぜ、「仕事がつまんない」と感じるのでしょうか。やる気がないからでしょうか。熱くなれないからでしょうか。

 心配しないでください。「仕事がつまんない」と感じるのは、あなたにやる気がないからではありません。仕事に熱くなれないからでもありません。むしろ、その逆です。

 実は、あなたの中には(それに気付いているかいないかにかかわらず)、「仕事とはこういうものだ」「本当は○○の仕事がしたい」「私はこういう人だ」のような、仕事やあなた自身に対する価値観やセルフイメージがあります。

 働いている環境が、価値観やセルフイメージと合っていれば心地良いと感じるし、合っていなければ心地悪く感じる。つまり「仕事がつまんない」という思考や感情は、価値観やセルフイメージと実際の環境との間に何かしらのギャップがあるということです。

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 でも実は、価値観やセルフイメージをはっきりと自覚している人はあまりいません。

 「仕事がつまんない」と感じているならば、仕事やあなた自身に対する価値観やセルフイメージをあらためて知る機会です。それらがはっきりすると、「私にとって何が大切なのか」が明確になります。そうすると頭の中を整理でき、モヤモヤした状態から今やるべきことや方向性が見えるようになるのです。

「何が私に、そう思わせるのか?」を考える

 「仕事がつまんない」の背景にある価値観やセルフイメージを見つけるためには、この問いを繰り返し考えてみると便利です。

 何が私に、○○だと思わせるんだろう?

 分かりやすく説明するために、いま一度、冒頭のAさんに登場していただきましょう。

 Aさんは「最近マネジメントの仕事が増えてつまんない」と思っていたそうです。そこで、「何が私に『最近マネジメントの仕事が増えてつまんない』と思わせるんだろう?」と問い掛け、考えてみました。

 その答えは、「マネジメントは本当にやりたい仕事じゃない」というものでした。このときAさんは、「そう、仕事だから仕方なくやっているけれど、本当はマネジメントは好きじゃないんだよな」と、今まで人前ではひた隠しにしてきた本心に触れた感じがしたそうです。

 「マネジメントは本当にやりたい仕事じゃない」に対して、Aさんは続けてこう問い掛けました。「何が私に『マネジメントは本当にやりたい仕事じゃない』と思わせるんだろう?」……すると、Aさんが心の奥底に封印していた、「本当はエンジニアの仕事をしたい」という気持ちが、あらためて沸き起こってきたそうです。

 「本当はエンジニアの仕事をしたい」に対して、Aさんはさらにこう問い掛けました。「何が私に『本当はエンジニアの仕事をしたい』と思わせるんだろう?」……すると、「エンジニアの仕事が好き」という答えが出てきました。

 さらに「何が私に『エンジニアの仕事が好き』と思わせるんだろう?」と問い掛けると、「新しい技術、物づくりに関わり続けたい」という答えが出てきました。

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 ここでAさんは気付きます。「そうか。私は新しい技術や物づくりに関わっていたいんだな」と。それと同時に、こうも思いました。「待てよ。新しい技術や物づくりがしたいのなら、エンジニアという職種にこだわらなくても、管理業務でもできるかもしれないな。例えば、マネジメントの新しい手法を取り入れるとか、やりにくい仕事の仕組みを改善するとか。仕事の仕組みをやりやすくするのは、システム設計と同じ『仕組みづくり』だもんな」と。

 こうも思いました。「そういえば、今までやってきたマネジメントの仕事って、お金や人の管理といったルーチンワークだったよな。でも『やりにくいな〜』と思いつつも、面白くないから『改善しよう』なんて思ったことがなかった。でも、自分から改善していけば面白くなるかもしれないな。よし! マネジメントや管理業務の新しい手法や他社の仕組みについて調べてみよう」

 ……そう思ったAさんは、未来が見えずにモヤモヤしていた気持ちに、一筋の光が入って来るような感覚を覚えたそうです。

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