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» 2015年04月23日 07時00分 公開

要件に応じて適正なコストで高可用性システムを実現:DBシステムの可用性を高めるベストプラクティス「Oracle Maximum Availability Architecture」 (1/2)

ITがビジネスに不可欠の存在となった今日、システムのダウンタイムやデータ損失が企業に与える影響は増大の一途をたどっている。そうした中、オラクルは高可用性システム実現のベストプラクティスとして「Oracle Maximum Availability Architecture」を提供している。[高可用性/災害対策]

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「要件に応じて適正なコストでHAシステムを実現するために」──オラクルがOracle MAAを提供する理由

米オラクル プロダクトマネジメント バイスプレジデントのアシシュ・レイ氏

 「システムのダウンタイムとデータ損失をいかに最小化するか」──これはデータベースシステムの構築における永遠の課題だと言っても過言ではなかろう。この課題の解決に向けて、業界標準のデータベース製品を擁するオラクルが提示する解が「Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)」だ。日本オラクルが2015年4月に開催したイベント「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」では、このOracle MAAに焦点を当てた講演「Oracle Database 高可用性機能の活用方法」が実施された。米オラクルのアシシュ・レイ氏(プロダクトマネジメント バイスプレジデント)による同講演の内容を基に、Oracle MAAの概要を紹介する。

 Oracle MAAをひと言で表現するならば、「高可用性(High Availability:HA)システムを構築するための、オラクルの技術/製品によるベストプラクティス」となる。これは「求める可用性レベルに対応するソリューションセットのガイドライン」と言い換えてもよいだろう。オラクルがなぜ、このようなものを提供しているのかというと、HAシステムに投資したにもかかわらず、データ消失や長期のダウンタイムが発生してしまったというケースが跡を絶たないためだ。

 「あるケースでは、ストレージが故障したため、テープからリカバリしようとしたらデータを読み込めなくなっていたといいます。別のケースでは、ストレージを本番用から待機系にミラーリングしていましたが、本番環境で生じたデータ破損が待機系にミラーリングされてしまうという問題が発生しました。

 破損したデータによる“汚染”は、本番サイトとディザスターリカバリ(Disaster Recovery:DR)サイト間でレプリケーションを行っているケースでも発生しています。これらのケースでは、数日間のシステム停止を余儀なくされ、企業活動に多大な影響が及びました。HAを実現する個々のテクノロジは古くから開発されてきましたが、正しく実装し、正しく運用しないと、思わぬ結果をもたらすことがあるのです」(レイ氏)

 HAシステムに求められる要件には、「障害からの保護」「リカバリタイムの短縮」「データ損失の防止」「リスクの最小化」「手間の解消」「投資対効果(ROI)の向上」など、さまざまなものがある。

 「まず、データ損失は、あらゆる企業において許容できないものです。また、究極的にはダウンタイムをゼロにしたいところです。ただし、過剰な投資はROIを悪化させてしまいます。そこで、必要な可用性レベルに合わせて、最もコスト効率の良いソリューションを適用する必要があります。そのために、私たちはOracle MAAというベストプラクティスを提示する必要があると考えたのです」(レイ氏)

四段階のソリューションスタックで要件に応じた可用性を実現

 次に示す図は、Oracle MAAの全体像を示したソリューションマップである。図にある通り、Oracle MAAはOracle Databaseに統合されたさまざまな機能や製品によって構成される。

 図の右側に配置された「アクティブレプリカ」とは、一般に「DRサイト」と呼ばれるものだ。DRサイトは障害や災害が発生するまで休眠状態にあるものと考えられがちだが、「参照専用データベース」や「レポーティング」といった用途で活用することにより、本番環境の負荷を下げ、システム全体のROIを高めることができる。そのため、Oracle MAAではアクティブレプリカと呼んでいるのだ。

 レイ氏は、Oracle MAAでは「三つの設計原理」を掲げていると説明する。

 「一つ目は、データ保護を全てのレベルで提供することです。例えば、Oracle Databaseのデータベースブロックは、単一ノード、クラスターといった各レベルでデータ破損をチェックできるように設計されています。

 二つ目は、強力な障害切り分け機能により、リアルタイムでの検証を可能にすることです。これにより、プライマリシステムからセカンダリシステムへの切り替えが自動化されたHA構成において、プライマリシステムで発生したデータ破損などの障害がセカンダリシステムに波及するのを防止します。

 三つ目はリアルタイムのHA/DRで、『アクティブレプリカ』という言葉が示すように、全てのコンポーネントを無駄なく、常に有効活用するように努めるのです」(レイ氏)

 それでは、企業はOracle MAAをどのように活用すればよいのだろうか。Oracle MAAでは、可用性レベルを「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の四段階に分け、各レベルのソリューションを積み重ねる形で要件に応じた可用性を実現している。

 最初のブロンズは、バックアップによってデータ損失を防ぎ、リカバリに要するダウンタイムは許容するレベルである。

 次のシルバーレベルでは、データベースのクラスター化によってサーバーレベルの可用性を担保している。これには「Oracle Real Application Clusters(RAC)」を利用する。

 さらに、ゴールドレベルでは、アクティブレプリカによって災害発生時のサイト障害に対する可用性を確保する。

 最上級のプラチナレベルでは、サイト間の非同期レプリケーションにおいて生じる可能性のあるデータ損失まで防ぎ、ゼロダウンタイムを実現する。なお、先に示したOracle MAAのソリューションマップは、このプラチナレベルの構成を示したものである。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年5月22日

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