Oracle Databaseはどこまでクラウド指向かOracle CloudWorld Tokyo 2015リポート

Oracle Database部門のトップが語るデータベースの未来とは? 「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」の特設サイト『ORACLE CLOUDWORLD ONLINE』から、注目セッションを紹介。[プライベートクラウド/データベース統合][運用管理効率化][Oracle Database 12c][Engineered System][Oracle Enterprise Manager]

» 2015年05月15日 07時00分 公開
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おことわり

 本シリーズは2015年4月9〜10日に開催されたイベント「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」の特設サイト『ORACLE CLOUDWORLD ONLINE』から、注目セッションのリポートを転載したものです(初出)。



クラウド時代においても変わらない、オラクルの継続的なイノベーションの提供

 「No.1 Cloud Company」という2020年に向けてのビジョンを掲げ、アンディ・メンデルソン氏(米オラクル データベース・サーバーテクノロジー担当 エグゼクティブ・バイスプレジデント)が、クラウド時代におけるこれまでのイノベーションと今後を語った。

米オラクル データベース・サーバーテクノロジー担当 エグゼクティブ・バイスプレジデント アンディ・メンデルソン氏

 「Oracle Database」はこれまでの約30年間で素晴らしい発展を遂げ、時代の変遷をリードしてきた。それはクラウド時代でも変わらず、これからも継続的なイノベーションを提供する。クラウドへの注力を物語るように、「Oracle Database 12c」 ではコスト・工数を削減しながら拡張性の高い統合を実現する目的でマルチテナントアーキテクチャが実装された。

 これまでデータベースごとに行ってきたバックアップ/リカバリやアップグレードなどのメンテナンスを、データベースインスタンスを集約した「コンテナーデータベース」に対して実施することで、運用コストを大幅に削減するとともに、データベースクローンによるテスト環境を短時間で作成することが可能になる。加えて、アプリケーションは透過的にコンテナーデータベース間の移動が可能である。また、最新モデルである「Oracle Exadata Database Machine X5」は、より柔軟な構成(Elastic Configuration)が可能となり、「OLTP」「データウエアハウス(DWH)」「DBaaS(Database as a Service)」「インメモリデータベース」「ビッグデータ」など、使用目的に応じた構成を提供できる最も優れたスケールアウト型のハードウエアに進化した。

 このエンジニアドシステムズ は、今後オラクルが提供する「Oracle Database Cloud Services」においても選択が可能となり、大規模なアプリケーションをパブリッククラウド上で稼働させる場合にも、高い信頼性と性能を実現することができるのである。

オンプレミス環境とクラウド環境間での完全なポータビリティを実現

 「われわれはクラウドとオンプレミスの間でデータとワークロードの行き来を許容する唯一のベンダーである」――この米オラクル 最高技術責任者であるラリー・エリソン氏の言葉にあるように、「Oracle Cloud Platform」(PaaS)のメリットは、オンプレミス環境とクラウド環境間での完全なポータビリティを提供する点にある。どちらも同じアーキテクチャであり、ユーザーに必要なスキルも同じ、監視も「Oracle Enterprise Manager」で同様に行えるという、Oracle Databaseならではのメリットを継続して教授できる。さらには、クラウド環境で開発したデータベースを、「プラガブルデータベース」としてそのままアンプラグ/プラグという形で、簡単にオンプレミス環境に移動することが可能であり、その逆も同様に行える。

 ここで実際に、Oracle Database Cloud Services でのデータベース作成の容易性と「Oracle SQL Developer」を用いた迅速なデータベースの移動のデモが会場で披露され、会場は大いに盛り上がる。

目的や要件に応じた最適な選択とシームレスな統合の実現へ

 このように、クラウド時代を支える技術とサービスを紹介したが、もちろんクラウド時代においても企業独自のデータセンターは存在し続けるだろう。そして、その中でシステムごとの目的や要件に応じて、最適なものを自由に使い分けられることと、シームレスな統合の実現が求められる。

 ただし、それを実現可能なのはわれわれオラクルであり、Oracle Database Cloud Services において、汎用マシンだけではなくエンジニアドシステムズも選択が可能になる。そして、今後も継続的なイノベーションを提供していくと、アンディ・メンデルソン氏は締めくくった。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年6月17日

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