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» 2015年05月15日 07時00分 公開

Oracle CloudWorld Tokyo 2015リポート:標準技術でLinked Dataも統合 「RDF Semantic Graph」の実力とは?

オラクルのデータ管理プラットフォームでは、Linked Dataも統合できる。「1兆トリプル」のRDF(Resource Description Framework)ベンチマークを達成した「RDF Semantic Graph」の実力とは? 「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」の特設サイト『ORACLE CLOUDWORLD ONLINE』から、注目セッションを紹介。[ビッグデータ][Big Data]

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おことわり

 本シリーズは2015年4月9〜10日に開催されたイベント「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」の特設サイト『ORACLE CLOUDWORLD ONLINE』から、注目セッションのリポートを転載したものです(初出)。



エンタープライズ環境におけるグラフモデルと三つの活用領域

 2015年4月9〜10日に開催されたイベント「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」。「企業のビッグデータ活用に新たな道を切り開くグラフ分析」と題したセッションに登壇した米オラクル プロダクトマネジメント シニアディレクター ファビア・ロペス氏は、情報と情報をつなぐ関係性をリンクで表現できるデータベース「グラフデータベース」について解説。エンタープライズでの利用シーンを次のように整理した。

 「エンタープライズ環境におけるグラフモデルとその活用領域は、主にネットワークデータモデルによる“空間ネットワーク解析”や、RDF(Resource Description Framework)データモデルによる“リンクトデータ/セマンティックデータ統合”、プロパティグラフモデルによる“ソーシャルネットワーク分析”などが挙げられるだろう」(ロペス氏)

米オラクル プロダクトマネジメント シニアディレクター ファビア・ロペス氏

リレーショナルデータモデルとRDFをマッピングして一つのグラフに表示

 ロペス氏は、「Oracle Database 12c」の機能を拡張する「Oracle Spatial and Graph」オプションでグラフモデルをサポート可能にした「RDF Semantic Graph」の機能を中心に、オラクルにおけるグラフデータへの対応と統合について解説する。

 RDF Semantic Graphは、「Oracle Exadata」に対応し、データ圧縮とパーティショニング、データロード、ユーザー定義に基づく推論、パラレル処理、高可用性、label Security(トリプルレベルでの実装)、テキストのセマンティックインデックス作成などの機能を提供する。SQLや、リンクトデータ向けの問い合わせ言語である「SPARQL(SPARQL Protocol and RDF Query Language)」でのアクセスと、「Oracle Enterprise Manager」での管理を可能にしている。

 また、「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition(BIEE)」や「Oracle Data Mining」、「Oracle BigData Discovery」などとの統合も実現しており、アナリティクス用途でも活用できる。

 さらに、RDF Semantic Graphでは、データベース内にフォワードチェイニング(前向き連鎖)・ベースの推論エンジンを実装しており、W3C標準のネイティブルールベース(RDFS、OWL 2 RL、OWL 2 EL、SKOS)に対応している。

 推論データの検証、立証(Proof Generation)、時間的/地理情報に基づくリーズニング、Ladder Based Inference(段階的な推論)といった機能の他、外部のOWL 2推論機能(TrOWL、Pellet)との統合も可能だ。

1兆トリプルのRDFベンチマークを達成してパフォーマンスを実証

 「去年(2014年)、大手のお客さまからの依頼で、有料のビッグデータグラフベンチマークを行ったところ、Oracle Spatial and Graphが1兆トリプル*のRDFベンチマークを達成し、データロードのパフォーマンス、クエリのパフォーマンス、推論のパフォーマンスで世界最速を記録した」とロペス氏は実力の高さを強調する。

*トリプル RDFのデータモデルでは、リソース情報を「主語(Subject)」「述語(Predicate)」「目的語(Object)」の三つの要素(トリプル)で表現する(参考記事「Webの全てをデータベースにするLinked Open Data(LOD)とクエリ言語SPARQLの基礎」―@IT)。



 RDF Semantic Graphは、従来にないスケーラビリティを実現し、グラフデータベースやグラフレコードをトランザクションレコードと同様にアップデートしたり操作したりできる。

 また、Oracle Databaseでもトリプルを利用できるようにし、データモデルはRDF、クエリ言語はSPARQL、推論ルールはOWLといった完全にWeb標準に準拠した技術で運用可能になっているという。

 「オラクルでは、グラフをオラクルの全てのデータマネジメントプラットフォームでサポートする方向性を打ち出している」(ロペス氏)

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年6月17日

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