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» 2015年05月19日 07時00分 公開

クルマポータルサイト「Goo-net」の性能向上/サービス拡大の真実:4カ月でDB統合、販売店支援を5.3倍高速化したプロトコーポレーション (1/3)

プロトコーポレーションは2015年1月、クルマ情報誌「Goo」やクルマポータルサイト「Goo-net」をはじめとする基幹事業のデータベース群をOracle Exadata X4-2上に統合した。「ここまで劇的に性能が向上するのなら、もっと早く導入すればよかった」──このプロジェクトを統括した同社の山本正博氏はそう語る。[パフォーマンス改善][プライベートクラウド/データベース統合][運用管理効率化][Engineered System][Oracle Enterprise Manager]

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基幹のクルマ/バイク情報データベースが、雑誌/情報ポータルの提供、さらに中古車販売店の経営を支える

 若者を中心に“クルマ離れ”が叫ばれる昨今、とはいえ、わが国における自動車保有台数は依然として増加の一途をたどっており、乗用車の保有台数は2014年に初めて6000万台を突破。バイクなど二輪車の保有台数も2014年に過去最高の357万台に達した※1。このように保有台数が増え続ければ当然、中古車の流通市場も相応の規模を成し、2014年には375万台の中古車が国内で販売されている※2。

※1 自動車保有台数、二輪車保有台数のいずれも国土交通省調べ。
※2 日本自動車販売協会連合会調べ。



プロトコーポレーションのクルマ情報誌「Goo」(首都圏版)

 こうしたわが国の中古車市場において、雑誌と情報ポータルの両軸で迅速かつタイムリーな物件情報の提供を支え、市場をリードし続けているのが、プロトコーポレーションだ。クルマ情報誌「Goo」やクルマポータルサイト「Goo-net」、バイク情報誌「GooBike」、バイクポータルサイト「GooBike.com」をはじめとする中古車情報サービスで知られる同社は近年、ますます事業領域を拡大しており、現在はパーツ販売や修理サービス、整備工場向けのソフトウエア開発/販売といったクルマ/バイク関連事業の他、カルチャー/レジャーなどの生活関連情報サービスまで、さまざまな事業を展開している。

 そんな同社の活動を根底で支えているビジネスインフラの一つが、毎月約20万件もの中古車情報が新たに登録されるクルマ/バイク情報データベースである。このデータベースには毎日、全国の中古車販売店スタッフの手によって物件情報が登録される。それが情報ポータルを通じて全国の読者に届けられる他、プロトコーポレーションの自動組版システムに取り込まれ、週刊/月刊で発行される各情報誌に掲載されている。

プロトコーポレーション ITソリューション2部 部長(取材当時)の山本正博氏

 クルマ/バイク情報データベースをはじめ、プロトコーポレーションの情報ポータルの開発/運用を主導するITソリューション2部 部長(取材当時)の山本正博氏は、同社情報サービスの特色を次のように説明する。

 「当社の収益の柱は、中古車販売店からいただく広告収入であり、契約内容に応じて雑誌と情報ポータルに掲載できる物件情報数が規定されています。各物件情報は販売店に自ら登録していただくことで、ユーザーニーズや在庫状況に応じた情報提供、商品提案を行えることが大きな特色です」

 同社は販売店スタッフの作業を支援するために、雑誌/情報ポータルに掲載する物件情報をセルフサービスで登録するためのオンラインツールとして「MOTOR GATE」を提供している。同ツールに備わる機能は多岐にわたり、物件情報の登録や各物件情報へのアクセス動向解析を行う「販売支援」、各販売店が物件購入者をサポートするための「顧客管理」、見積書など各種帳票を出力する「事務処理」、物件の在庫状況を管理する「在庫管理」などの機能を提供している。

散在していたクルマ、バイクのDBをそれぞれ統合。しかし、再び性能が限界に

 このように、単なる情報登録ツールの域を超えた機能を提供するMOTOR GATEは、中古車販売店の日常業務や販売活動と密接に連携して使われており、山本氏らはこれを「中古車販売店の経営支援サービス」と位置付けている。そのバックエンドで稼働するクルマ/バイク情報データベースが障害などで停止するようなことがあれば、同ツールを利用する全国約2万の各販売店の業務/販売活動には大きな支障が及ぶ。そのため、プロトコーポレーションは同データベースの管理と強化に多くの力を注いできたが、その道のりは決して平坦ではなかった。

 前述のように、今日ではクルマ/バイク関連のさまざまな事業を展開している同社は、これまで新たな事業を立ち上げる度に、そこで使うデータベースを新規に構築するスタイルを採ってきた。その結果、社内に多数のデータベースが乱立する状態となり、相互に参照リンクが張られたデータベース群は各所にボトルネックを抱え、運用管理の負担が大きな課題となっていた。

 これらの課題を解決するために、同社は2010年、クルマ/バイク関連事業で利用するデータベース群を「クルマ用データベース(以下、クルマDB)」と「バイク用データベース(以下、バイクDB)」の二つに集約する。このうち、クルマDBは「AIX」サーバー上の「Oracle Database 10g」に統合し、「Oracle Real Application Clusters」(RAC)の3ノード構成で稼働させた。一方、バイクDBは3台のLinuxサーバー上の「Oracle Database 10g」に移行し、アクティブ/スタンバイ構成を採った。

 データベース基盤を集約したことで、懸案だったデータベースの性能と管理性はひとまず改善される。しかし、その後も両データベースを核にしてさらなる事業拡大を図る中で、その性能には再び限界が見え始めた。当時の状況を、プロトコーポレーション ITソリューション2部(取材当時)の眞田正志氏は次のように振り返る。

プロトコーポレーション ITソリューション2部(取材当時)の眞田正志氏

 「MOTOR GATE上で各販売店が在庫情報を表示したり、あるいは物件情報を登録したりする際のレスポンスが遅いといったご指摘をいただくようになりました。レスポンス遅延は各販売店の業務効率を大きく左右します。そこで、もう一度データベース基盤を作り替え、性能面の不便を感じずに利用できるデータベース基盤へと移行する必要性を感じました」

 こうして、プロトコーポレーションは再度、データベース基盤の大幅刷新を決意する。この刷新プロジェクトで同社が重視した要件は、「性能」に加えて「可用性」、「セキュリティ」であった。

 「まず、システム負荷がピークを迎える時間帯でも、販売店スタッフがストレスなく利用でき、夜間に行う集計などのバッチ処理を規定時間内に終えられる高い性能が必須でした。また、過去にデータベース基盤のトラブルからMOTOR GATEのサービスが停止し、販売店にご迷惑をお掛けしたことがあったため、二度とそのようなトラブルを起こさない可用性の高さも求めました。さらに、クルマDB/バイクDBで管理するユーザー情報は年々増加し、現在は数十万件に達しています。これらの情報を安全に管理できる仕組みも整えたいと考えたのです」(眞田氏)

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アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年6月18日

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