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» 2015年06月05日 05時00分 UPDATE

Yuta 何しにベトナムへ?〜エンジニア海外奮闘記(1):元MSエバンジェリストが問う「グローバル」とは「海外で働く」とは (1/2)

単身ベトナムに移住し、法人立ち上げ、現地エンジニア採用などに携わっているエンジニアの姿を通じて「グローバル」な働き方のノウハウや心構えなどをリポートする本連載。初回は「そもそもグローバルとは何か」「グローバルに打って出るための第0歩」を読者と共に考えます。

[渡辺友太(インタレストマーケティング),@IT]

編集部より

 @IT自分戦略研究所はエンジニアの皆さんに、選択肢や可能性の幅を広げることで、より良いキャリア(※)をドライブしてもらいたい、と考えています。

 具体的には、専門領域を縦横に広げる「フルスタック」、働き方の選択肢を広げる「雇用形態」、そして物理的範囲を広げる「グローバル」です。グローバルに打って出ること、グローバルな人々と協働すること、自身がグローバルな存在になることなどの可能性を、キャリアの選択肢に加えていただきたいと思います。

 本連載は、2015年春よりベトナムに移住して現地法人立ち上げに携わっている、一人のエンジニアのリアルリポートです。筆者渡辺さんがベトナム支社立ち上げで経験したことや得た知識、グローバルな働き方についての考えなどを、現在進行形で皆さんと共有していきます。

※ 広義のキャリア。「仕事」というよりも「人生」に近い

Yuta 何しにベトナムへ?
本連載「Yuta 何しにベトナムへ?」のインデックス

連載目次

 はじめまして。インタレストマーケティングの渡辺友太です。

 「グローバル人材」が話題になり、近い将来、外国人エンジニアと一緒に働く、あるいは外国の拠点や企業で働くという目標や計画を持つ方が増えています。

 日本語しか使わない、日本でしか働かない、日本向けの仕事しかしない、といった日本にとどまるキャリアパスが、必ずしも悪いわけではありません。しかしグローバル化が進むこのご時世に、「日本のみ」を前提とした働き方が、多くの人にとって有利ではないのは明らかです。

 また、エンジニア個人だけでなくチームや会社にとっても、グローバル化はますます身近な出来事、あるいは課題になっています。すでに、海外のフリーランサーに仕事を依頼したり、ラボ型と呼ばれるオフショア開発を行ったりしている事例は無数にあります。とはいえ企業の多くでは、「グローバル化というけれど、さてどこから手を付けようか」「最初に『誰が』『何を』すればいいの?」というのが正直なところでしょう。

 この連載は、2015年春に初めてベトナムに行き、ホーチミンで開発拠点立ち上げを行っている私が、現在進行形で経験している出来事や学びをお伝えしていきます。個人としての今後の働き方や、チームや会社で海外進出を考える上でヒントになることが少しでもあれば、幸いです。

 第一回は「グローバルに打って出る! 第一歩を踏み出そう」をテーマに、個人にとっては海外で働くこと、チームや会社にとっては海外進出すること、その決断に至るまでのステップをお話しします。

yuta01_c.jpg ベトナムの青い空(筆者撮影)

第0歩 頭の中の「グローバル」を具体的にする

 最初に、今ぼんやり頭の中にある「グローバル」をより具体的にしましょう。「グローバル化」という言葉に対する印象や考えは人によって、または立場によってもさまざまです。

 まずは個人の視点で考えてみます。外国人と一緒に仕事をすることがグローバルなのか、英語を使っていればグローバルなのか、日本人と日本語で仕事をしていても勤務地が海外であればグローバルなのか、対象としている市場が海外であればグローバルなのか――一口に「グローバル」と言ってもイメージするものは人それぞれです。

 どれが正解というものではないですし、ここで決めてくださいというものでもありません。自分が思い描いていたグローバルな働き方、グローバルに打って出る挑戦を、さまざまな切り口から具体化してみてください。

 次に、チームや会社としてのグローバル化の目的について考えてみます。目的は開発の低コスト化でしょうか、新規の市場開拓でしょうか、あるいは人材の確保でしょうか。目的と先に考えてみた個人の視点での働き方を掛け合わせると、実にさまざまなグローバル化の形があることが分かります。

 このような考えの整理、議論を通じて、ぼんやり頭の中にあった「グローバル」をより具体的にしてみるのが、第0歩です。

 検討の土壌に上がった目的や働き方(やり方)に対して、他社(者)の事例や利用できそうな支援サービスなども調べてみましょう。コスト感もつかめてきます。そして、自分およびチームや会社の「目的」と「状況」を照らし合わせて、このやり方が良さそうだな、あるいは現実的だな、といった見当を仮にでも付けられれば、この段階では上出来です。

 私たちは「グローバル」を「海外に拠点を作り、現地の人と英語で仕事をする」と仮に設定しました。次はそれが実現可能かどうか検証する工程です。

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