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» 2015年06月17日 05時00分 UPDATE

ITエンジニアの未来ラボ(5):Windows 10、Drone、Bridge、Office 365 API、MSのいろんな「本気」をリアルに感じた2日間――学生リポーター隊が見た「de:code 2015」 (1/2)

日本マイクロソフトが5月26、27日に開催したテクノロジカンファレンス「de:code 2015」に、「未来ラボ学生リポーター隊」の3人が参加した。彼らに基調講演の感想や「特に印象に残ったセッション」について聞いてみた。

[高橋美津,@IT]

 日本マイクロソフトが5月26、27日に開催したテクノロジカンファレンス「de:code 2015」では、同社の持っている多様な技術と、そのユースケースが披露された。クラウド、PC、モバイル、IoTを含む幅広い分野で、同社がパートナーや開発者と共に作り上げていこうとしている「未来」のイメージを、基調講演、約90のセッション、展示会場の全てを使ってアピールしていた。

 この「de:code 2015」には、「未来ラボ学生リポーター隊」の3人(早稲田大学の高橋卓巳さん、慶応義塾大学の鈴木啓太さん、東京女子大学の山本祥子さん)も参加した。2日間にわたって基調講演から技術セッションまでをくまなく聴講した彼らに、基調講演や特に印象に残ったセッションの感想を聞いた。

mirailabs5_1.jpg 基調講演の開始を待ち構える3人(左から高橋さん、鈴木さん、山本さん)

マイクロソフトのビジョンを後押しするパートナーが印象深かった基調講演

 26日に行われた基調講演は、米マイクロソフト本社のエグゼクティブや多数のパートナーが登壇し、時間も約2時間半にわたる壮大なものだった。Microsoft Azure(以下、Azure)、Windows 10といったプラットフォームに加え、そこで開発者がアプリを作るために必要な技術要素として、マイクロソフトが何を提供しようしているのか、それを使って何ができるのかが幅広く示された。

 学生リポーター隊にとっては、実際にマイクロソフトの技術を使って製品やサービスを提供している「パートナー」が登壇した部分が印象深かったようだ。今回の基調講演では、Azure上に次世代テレマティクスプラットフォーム「TOYOTA Smart Center」を構築しているトヨタ自動車(以下、トヨタ)の友山茂樹氏や、DirectX 12を使った高精細リアルタイムレンダリングCGデモ「WITCH CHAPTER 0 [cry]」の制作を行ったスクウェア・エニックスの第2ビジネス・ディビジョンのスタッフが登場した。

mirailabs5_2.jpg スクウェア・エニックスの第2ビジネス・ディビジョンのスタッフ

 高橋さんは、トヨタの「Smart Center」構築について、「Azure上でこういう取り組みを行っていることを、今回の基調講演で初めて知った」と話す。

 「トヨタも、スクウェア・エニックスも、私たちにとっては身近な製品を作っている企業ですし、海外での知名度も高いと思います。こうした日本の企業がマイクロソフトと一緒に先端の技術を使ってサービスや研究開発を行っているというところに興味を引かれました」(高橋さん)

mirailabs5_3.jpg 基調講演で行われた「WITCH CHAPTER 0 [cry]」のデモの様子

 鈴木さんも「マイクロソフトが、自社の技術や製品を自分たちだけでアピールしてもあまり説得力はないと思うのですが、実際にそれを使ってモノを作っているパートナーがいたことで、技術が未来につながっていくというか、本当にその技術で世の中の姿が変わっていくことが具体的にイメージできたと思います」という。

 また基調講演では、7月29日にリリース開始予定の次期クライアントOS「Windows 10」についても、かなりの時間をとって紹介が行われた。従来型のPC、モバイルPCのみならず、スマートフォン、タブレット、ゲーム機を含むデバイスのOSを統一し、全てに対してワンソースでのアプリ開発を可能にするというビジョンの実現は、マイクロソフトが今後、命運を懸けて取り組んでいくテーマである。同社では「10億台のデバイスにWindows 10を搭載する」という目標も掲げている。

 鈴木さんは、de:codeの懇親会で、基調講演でWindows 10に関するプレゼンテーションを行ったGiorgio Sardo氏と、直接話す機会があったという。

mirailabs5_5.jpg Windows Phoneを持つGiorgio Sardo氏(Microsoft, Senior Director in the Developer Experience & Evangelism group)

 「Sardo氏は、日本でもWindows Phoneを流行らせたいと話していました。日本では事実上の再スタートで、どうやってユーザーに使ってもらうかをあらためて一から考えていかなければならない状況ですが、他のデバイスと同じOSが動いていて、同じアプリが使えるというのは、他の企業では難しい、マイクロソフトならではの優位性だと思います。また、基調講演ではWindows 10に顔認証の『Windows Hello』や音声認識の『Cortana』など、新しい技術がどんどん取り入れられている点が興味深かったです」(鈴木さん)

mirailabs5_4.jpg 基調講演で行われた顔認証の「Windows Hello」のデモ

 山本さんは、Visual Studioを利用したWindows 10の「ユニバーサルWindowsアプリ」の開発環境が「便利そう」だと話す。基調講演では、アプリに高機能なBingマップのコントローラーを組み込んだり、レスポンシブなUIを実装したりする作業が数行のコードを書くだけで完了する様子が示されていた。

 その他、基調講演では新ブラウザー「Microsoft Edge」やウェアラブルデバイス「Microsoft Band」を使ったフライトシミュレーターゲームのデモが行われたり、IoTとクラウドによる「牛の健康状態」監視システムのデモといった場面で、登壇者が「パイロット」のコスプレや牛の「着ぐるみ」を着て登場したりするといった演出もあった。

mirailabs5_6.jpg

 「実はマイクロソフトには、あまり“くだけた”イメージがなかったので、『こういうこともやるんだ!』とちょっと驚きました(笑)」(山本さん)

 ここからは、2日間のセッションを聴講した学生リポーター3人それぞれが「最も印象に残ったセッション」を紹介していこう。

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