連載
» 2016年04月13日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:「メディア作成ツール」をダウンロードしてWindows 10インストール用のUSBメモリを作る

Window 10の「メディア作成ツール」を使えば、Windows 10へアップグレードしたり、新規インストールするためのUSBメモリやISOファイル、DVD-Rディスクを作成したりできる。

[打越浩幸, 島田広道,デジタルアドバンテージ]
「Tech TIPS」のインデックス

連載目次

対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1



解説

 2015年7月29日にWindows 10がリリースされ、従来のWindows 7(SP1)/Windows 8.1 Updateを利用しているユーザーは無償でアップグレードできるようになった(ただしこれは2016年7月までの1年間の期間限定の権利)。

 Windows 10を(アップグレード)インストールするには、「Windows 10を入手する」というアプリを使うか、Windows Update経由で更新するか、「Windows 10のダウンロード」ツールを使ってインストールするなどの方法がある。

 TIPS「Windows 10のダウンロード ツールでWindows 10をアップグレードインストールする」では、「Windows 10のダウンロード」ツール(正式には「Windows 10のメディア作成ツール」という)を使って直接アップグレードする方法を紹介している。

 だがこのツールは、複数のPCのインストール作業などに使えるように、Windows 10のインストール用USBメモリやISOイメージファイル、DVD-Rディスクを作成する機能も持っている。本TIPSでは、インストール用USBメモリやISOイメージファイルを作成する方法を紹介する。

 このツールを使うと、「Windows 10 Home」もしくは「Windows 10 Pro」エディションをインストールするためのメディアを作成できる(Enterpriseなど、他のエディションは作成できない)。対象となるアーキテクチャは、32bit版か、64bit版、もしくはその両方が含まれる計3種類のイメージから選択できる。

Windows 10の「メディア作成ツール」でインストール用メディアを作成する Windows 10の「メディア作成ツール」でインストール用メディアを作成する
メディア作成ツールを使うと、「Windows 10 Home+Windows 10 Pro両用版」で、「32bit版」「64bit版」「32bit&64bitの両用版」のいずれかのインストール用メディアを作成できる。アップグレードまたは新規インストール(クリーンインストール)に利用可能だ。

操作方法

●Windows 10の「メディア作成ツール」を入手する

 Windows 10用の「メディア作成ツール」は以下のサイトからダウンロードできる。

「Windows 10 を入手する」ページからメディア作成ツールをダウンロードする 「Windows 10 を入手する」ページからメディア作成ツールをダウンロードする
まずはWebブラウザで「Windows 10 を入手する」ページを開く。Windows 7以降なら、どのクライアントWindows OS上で実行してもよい。
  (1)[ツールをいますぐダウンロード]をクリックして、メディア作成ツール(MediaCreationTool.exe)をダウンロードする。

 なお、作業の途中でインストールイメージや更新プログラムのダウンロードなどを行うため、以後の作業は全てインターネットに接続された状態で行う必要がある。

●インストール用USBメモリをツールで作成する

 ダウンロードしたメディア作成ツール(MediaCreationTool.exe)を起動すると、「Windows 10 セットアップ」というウィザードが始まるので、以下の手順で進めていく。

Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その1) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その1)
これはメディア作成ツールを起動して最初に表示される画面。インストール用メディアを作成するだけなら、どのWindows OS上で実行してもよい。ライセンス条項を確認したら、[同意する]ボタンをクリックして次に進む。
Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その2) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その2)
ここではツールの利用方法を選択する。
  (1)こちらを選択すると、このPCに直接Windows 10をアップグレードインストールすることになる。
  (2)インストール用メディアを作成するため、こちらを選んで先へ進める。
Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その3) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その3)
ここではWindows 10の言語やエディション、アーキテクチャを選択する。
  (3)デフォルトでは[この PC におすすめのオプションを使う]にチェックが入っていて、ツールを実行しているPCに合わせて自動的に(4)(6)が選択される(手動で変更できない)。多数のPCにインストールする予定があるなら、このチェックを外し、手動で(6)を[両方]にすることをおすすめする(後述)。
  (4)日本語を選択する。
  (5)確認した限りでは、ここは[Windows 10]しか選択できず、HomeとProのどちらのエディションもインストールできる両用版のイメージが必ず作成される。どちらをインストールするかは、Windows 10のインストール中に選択する。なお無償アップグレードでは、元のWindows 7/8.1のエディションによってアップグレード可能なWindows 10のエディションは決まっており、異なるエディションには変更できない(Windows 10の新規ライセンスを購入して、アップグレードすることは可能)。
  (6)アーキテクチャ(32bit版か64bit版か)の選択。多数のPCにインストールする予定があるなら、両方のバイナリを含むようにしておくと、1つだけで済むので便利だ。ただし、6GB以上のUSBメモリやDVD-Rなどが必要になる。本稿では[両方]を選んで進めることにする。
  (7)[次へ]ボタンを押すと、エディションの選択に関する警告メッセージが表示されるので、[OK]ボタンをクリックして次へ進む。
Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その4) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その4)
インストールイメージの作成先を選択する。
  (8)USBメモリを作成する場合はこれを選択する。ここでは、こちらを選んで進める。
  (9)必要なUSBメモリの容量(空き容量ではなく全容量)。「32bit版」か「64bit版」なら3GB以上、両用版なら6GB以上が必要である。
  (10)ISOファイルやDVD-Rを作成したい場合はこれを選択する。
Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その5) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その5)
書き込み可能なリムーバブルドライブの一覧が表示されるので、適切なドライブを選択する。元のUSBメモリの内容は全て消去されるので(FAT32形式でフォーマットされる)、必要ならあらかじめバックアップをしておくこと。
  (11)この画面が表示された後にUSBメモリを挿入した場合は、これをクリックして(12)を更新する。
  (12)検出されたリムーバブルドライブの一覧。用意したUSBメモリのドライブを適切に選択する。
  (13)[次へ]ボタンをクリックすると、Windows 10のイメージのダウンロードと展開、USBメモリの消去と書き込みが行われる。
Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その6) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その6)
Windows 10のイメージのダウンロードと検証、展開、書き込み先のフォーマット、ファイルの書き込みまでが自動的に行われる。環境にもよるが、1時間もかからない。次の画面が表示されるまで待つ。
Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その7) Windows 10のインストール用USBメモリを作成する(その7)
書き込みが完了するとこのように表示されるので、そのままUSBメモリのドライブを開いてアップグレード作業を始めてもよいし、他のシステムのアップグレード作業に使ってもよい。
  (14)これをクリックすると、書き込まれたドライブがエクスプローラーで開かれる。

●インストール用DVD-R/ISOイメージファイルをツールで作成する

 以上の例ではUSBメモリを作成したが、DVD-Rに書き込んだり、(仮想マシンなどで利用するために)ISOイメージファイルを作成したりできる。

 ISOイメージファイルを作成するには「使用するメディアを選んでください」の画面で[ISOファイル]を選択する。

Windows 10のインストール用ISOイメージを作成する(その1) Windows 10のインストール用ISOイメージを作成する(その1)
ISOファイルを直接利用する場合だけでなく、DVD-Rに書き込む場合も、まずISOファイルを作成しておく必要がある。
  (1)こちらを選択してISOファイルを作成する。
  (2)[次へ]ボタンをクリックすると、作成するISOファイルの保存先を指定するダイアログが表示されるので、適当なフォルダ名とファイル名(拡張子は.ISOにすること)を指定する。その後は、Windows 10のイメージのダウンロードと展開、ISOファイルへの書き込みが行われる。
Windows 10のインストール用ISOイメージを作成する(その2) Windows 10のインストール用ISOイメージを作成する(その2)
ISOファイルの作成が完了すると、このような画面が表示されるので、必要なら自分でDVD-Rに書き込むこと。ISOファイルをDVD-Rなどに書き込むためには、Windows OS標準の書き込み機能が利用できる。
  (3)作成したISOファイルのパス名。これをクリックすると、エクスプローラーでこの場所が開かれるので、仮想マシンにマウントするなどして利用する。
  (4)ISOファイルをDVD-Rに書き込むにはこれをクリックする。するとWindows標準の「ISOBURN」という書き込み用コマンドのヘルプが表示される。その指示に従うか、あるいはISOファイルを右クリックしてポップアップメニューから[ディスクイメージの書き込み]をクリックして、DVD-Rに書き込むこと。

●作成したメディアでWindows 10をアップグレードインストールする

 既存のWindows 7/8.1をWindows 10へ(無償)アップグレードするには、対象のWindows OSにログオン/サインインしてから、作成したUSBメモリやDVD-Rをシステムに挿入する。あるいは、作成したISOファイルをダブルクリックしてシステムにマウントする(Windows 8以降の場合。Windows 7では不可)。

 該当ドライブをエクスプローラーなどで開くと、そのルートフォルダにsetup.exeというファイルがあるので、これをダブルクリックして起動すればよい。

既存のWindows 7/8.1をWindows 10へアップグレードする 既存のWindows 7/8.1をWindows 10へアップグレードする
作成したメディアをアップグレードしたいWindows OSに挿入してエクスプローラーで開き、setupを起動する。
  (1)作成したDVD-Rをマウントしたところ。
  (2)このsetup.exeを起動する。
  (3)起動されたWindows 10のインストーラー画面。

●作成したメディアでWindows 10を新規インストールする

 作成したUSBメモリ/DVD-R/ISOイメージを使ってPCをブートさせると、Windows 10を新規インストールできる。その具体的な手順については、TIPS「Windows 10をクリーンインストールする手順と注意点」を参照していただきたい。

 この方法は、現在のシステムがWindows 10でも正しく動作するかどうかの検証にも利用できるだろう(ライセンスキー入力画面はスキップしてインストールする。未認証状態でもすぐにはシャットダウンしないので、最低限の動作確認はできる)。インストール先を仮想ディスクファイル(VHDファイル)にしておけば、現状のシステムに影響を与えることなく、Windows 10などを試用できる。詳細はTIPS「Windows 10を仮想ディスク(VHD/VHDX)にインストールして試用する」を参照していただきたい。

 USBメモリやDVD-RからPCを起動させる方法については、TIPS「Windows 7/8/8.1のインストールUSBメモリを作る(diskpart編)」が参考になるだろう。

■更新履歴

【2016/04/13】最新のメディア作成ツールに合わせて手順の説明を更新しました。

【2015/08/06】初版公開。


「Tech TIPS」のインデックス

Tech TIPS

Copyright© 1999-2016 Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

編集部からのお知らせ

@IT編集部では、編集記者を募集しています。ご興味のある方は奮ってご応募ください。

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。