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» 2017年05月31日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:更新プログラムを個別にダウンロードする(Microsoft Updateカタログ編)

Windows 7 SP1向けの更新プログラムをまとめた「ロールアップ」は、「Microsoft Updateカタログ」のみで配布されるなど、Microsoft Updateカタログの重要性が増している。本稿では、Microsoft Updateカタログで個別に更新プログラムをダウンロードする方法を紹介する。Microsoft Updateカタログの仕様変更に合わせて記事を更新した。

[小林章彦, 島田広道,共著]
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連載目次

対象OS:Windows Vista/Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2


 Windows環境で更新プログラムを適用する方法として、筆頭に挙げられるのはWindows Updateだろう。これは全てのWindows OSに標準で装備されていて、自動的に更新プログラムを適用できる便利なツールだ。

 しかしWindows Updateでは、適用することなく更新プログラムだけを入手することはできない。例えば動作検証のために手動で更新プログラムを適用したい、あるいはインターネット接続が制限された環境で更新プログラムを展開したい、といった場合、更新プログラムを単体で入手できることが望ましい。

 また昨今、猛威を振るっているWannaCryが悪用する脆弱(ぜいじゃく)性を解消するための更新プログラムをまとめてダウンロードしたいといった場合も、更新プログラムが単体で入手できると作業がはかどるだろう(WannaCryについては、「セキュリティパッチ適用詳説:今すぐできるWannaCry対策」参照のこと)。

 これに対してMicrosoftは、「ダウンロードセンター」と「Microsoft Updateカタログ」の2つの方法で更新プログラムのダウンロードサービスを提供している。

 ところが、Windows 10向け更新プログラムやWindows 7 SP1のロールアップ更新プログラムはダウンロードセンターでは配布されなくなってしまった(Tech TIPS「Windows 7 SP1向けパッチの集大成『KB3125574ロールアップ』をインストールする」参照)。全プラットフォームで利用できるのは、Microsoft Updateカタログに限られる。このカタログはWindows OSに限らず、Officeやサーバソフトウェア、さらにはデバイスドライバにも対応している。

更新プログラムはMicrosoft Updateカタログで入手できる 更新プログラムはMicrosoft Updateカタログで入手できる
動作検証や展開といった目的のために更新プログラムを適用することなく取得(入手)するには、マイクロソフトダウンロードセンターか、Microsoft Updateカタログが利用できる。
  (1)このリンクをクリックすると、更新プログラムのダウンロードが開始される。
  (2)更新プログラムはWebブラウザのダウンロードフォルダにダウンロードされる。

 これまでMicrosoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードするには、Internet Explorer(IE)でページを開くしかなかった。しかしいつの間にか仕様が変更され、IEに専用のActiveXコントロール(IE用アドオン)をインストールする必要がなくなり、IE以外のWebブラウザでも更新プログラムの検索やダウンロードが可能になった。

 本TIPSでは、Microsoft Updateカタログの利用方法をまとめておく。

●Microsoft Updateカタログで更新プログラムを検索する

 Webブラウザで次のページを開き、TechNetセキュリティ番号(MS番号)やサポート技術情報番号(KB番号)などで検索する。

Microsoft Updateカタログを開く(その1) Microsoft Updateカタログを開く(その1)
Webブラウザで「Microsoft Updateカタログ」を開くと、この画面が表示される。
  (1)この検索ボックスにTechNetセキュリティ番号やサポート技術情報(KB)番号などを入力し、[検索]ボタンをクリックすると、見つかった更新プログラムがリストアップされる。
  (2)これらをクリックすると、Microsoft Updateカタログの使い方や更新プログラムの基本的な知識などを確認できる。

 検索すると、対応する更新プログラムの一覧が表示される。MS番号やKB番号は、次のページで調べられる。

 例えば、「MS17-010」で検索を行うと、MS番号「MS17-010」で提供されたセキュリティ更新プログラム「Security Update for Microsoft Windows SMB Server」の一覧を得ることができる。

Microsoft Updateカタログの検索結果 Microsoft Updateカタログの検索結果
「MS17-010」で検索した結果、該当する更新プログラムが一覧表示される。
  (1)見出し部分をクリックすると、リストの並び順をソートできる。
  (2)更新プログラムのタイトルをクリックすると、その詳細情報が別ウィンドウで表示される。→[A]
  (3)更新プログラムをダウンロードしたい場合は、[ダウンロード]ボタンをクリックする。→[B]

●更新プログラムに関する情報を確認する

 検索結果の一覧から更新プログラム名(タイトル)のリンクをクリックすれば、その更新プログラムに関する情報が別ウィンドウで表示される。必要な情報がコンパクトにまとまっているので、例えば適用テストの前にはここを確認しておくとよいだろう。

[A]

更新プログラムの概要 更新プログラムの概要
検索結果の一覧で更新プログラム名(タイトル)のリンクをクリックすると、このウィンドウが表示される。どのような脆弱性に対応するものなのか、どれくらい危険なのか、といった情報を得ることができる。残念ながら、更新プログラムによっては説明文が翻訳されていないものもある。

更新プログラムのパッケージの詳細 更新プログラムのパッケージの詳細
[パッケージの詳細]タブ((1))では、置き換えられた修正プログラム((2))や置き換える修正プログラム((3))の情報を得ることができる。

更新プログラムのインストールリソース 更新プログラムのインストールリソース
[インストールリソース]タブ((1))では、再起動の必要性や単独での適用が必要かどうかなどの情報((2))を得ることができる。

●更新プログラムをダウンロードする

 更新プログラムをダウンロードするには、検索結果の一覧にある[ダウンロード]ボタンをクリックする。新たに[ダウンロード]ページが開くので、更新プログラム名の下にあるリンクをクリックすると、ダウンロードが開始される。

Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(その1) Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(その1)
ダウンロードしたい更新プログラムにある[ダウンロード]ボタン((1))をクリックすると、新たに[ダウンロード]ページが開く。

[B]

Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(その2) Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(その2)
新たに開いた[ダウンロード]ページにあるリンク((1))をクリックすると、ダウンロードが開始される((2))。ダウンロードされた更新プログラムは、Webブラウザのダウンロードフォルダに保存される。

更新プログラムの言語の選択 更新プログラムの言語の選択
Windows XPの頃までは、更新プログラムがプラットフォームの言語ごとに提供されていたため、[ダウンロード]ボタンをクリックすると、このように言語別にダウンロードリンクが示されることがある。このような場合、日本語OSならば、「日本語」の下にあるダウンロードリンク((1))をクリックして更新プログラムをダウンロードする。ただ、Windows Vista/Windows Server 2008やOffice 2007以降、ほとんどの更新プログラムはプラットフォームの言語に依存しなくなったため、通常、ダウロードリンクは1つだけ示される。

 以前のMicrosoft Updateカタログでは複数の更新プログラムを「バスケット」に入れてダウンロードが実行できたが、新しいMicrosoft Updateカタログでは各プラットフォーム向けに順次ダウンロードするように変更されている。複数の更新プログラムをダウンロードする際には、「Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(その1)」と「Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(その2)」の作業を繰り返し行う必要がある点に注意したい。

●Microsoft Updateカタログで更新プログラムを検索するときの注意点

 以下、筆者が気付いたMicrosoft Updateカタログの注意点を記しておく。

■MS番号と並んで記されているKB番号では検索にヒットしないことがある

 マイクロソフトセキュリティ情報のページで、MS番号と併記されているKB番号で検索すると、1件もヒットしないことがある。

 これは、同じ脆弱性(MS番号が同じ)にもかかわらず、更新プログラムごとに異なるKB番号が付けられるケースがあるからだ。通常、Windows OSやOffice製品のように複数のバージョンがある場合、製品ごとに別々の更新プログラムが用意される。そして、それぞれに別々のKB番号が割り当てられることもよくある。

 Microsoft Updateカタログでは、この更新プログラム自体に割り当てられているKB番号しか検索しないようだ。MS番号が分かっているなら、まずそれで検索する方がよいだろう。

■プラットフォーム(32bit/64bit)を確認するには?

 検索結果の一覧には、プラットフォーム(32bit/64bit)を表す列がない。これを判別するには、更新プログラムの名称(タイトル)に頼る他ない。具体的には次のように判断する。

  • 「x64」「64ビット」という名称が含まれていなければ、32bit版(x86)用
  • 「x64」「64ビット」が含まれていれば、64bit版(x64)用

 32bit版(x86)用の更新プログラムには、「x86」「32ビット」と記されていないことがよくあるので気を付けたい。

■更新履歴

  【2017/05/31】Microsoft Updateカタログの仕様が変更され、IE以外のWebブラウザに対応したことなどを記事に反映しました。

【2016/06/01】Internet Explorer 11でMicrosoft Updateカタログを利用する際の注意点を追記しました。

【2015/09/07】Windows Vista/Windows Server 2008以降に対応しました。

【2008/05/30】初版公開。


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