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» 2015年10月01日 05時00分 UPDATE

山市良のうぃんどうず日記(48):管理者が知っておくべきOffice 2016のインストールと更新の変更点 (2/3)

[山市良,テクニカルライター]

実はカスタマイズできるクイック実行(C2R)のインストール

 ライセンス上、全てのアプリを使用する権利はあっても、業務内容やディスク領域の関係で必要最小限のアプリだけをインストールしたいというニーズがあります。しかし、OfficeのC2Rインストールでは、インストール対象をカスタマイズできないというのが、Office 2013リリース時の仕様でした。

 この仕様は2014年5月の「Office 2013の更新」および「Office Deployment Tool(Office展開ツール)」の更新で、インストール対象のアプリの選択できるように変更されています。

 Office Deployment Toolは、C2Rのインストールソースをイントラネットの共有フォルダーにダウンロードしておき、企業内のクライアントPCへのOfficeの配布や更新をイントラネットから可能にするツールです。2014年5月の更新で、イントラネットからのOfficeの配布時に対象のアプリの除外設定をできるようになりました。

 Office 2013およびOffice 2016向けの最新のOffice Deployment Toolは、以下のWebサイトから入手できます。

 ダウンロードしたOffice Deployment Tool(Office 2016版は「officedeploymenttool.exe」)を実行して展開先のフォルダーを指定すると、「setup.exe」とサンプルの構成ファイル「configuration.xml」が展開されます。

 例えば、Office 2016バージョンの「Office 365 ProPlus 日本語版」をインストールするには、以下のような内容の構成ファイルを作成します。Office 365 Businessサブスクリプションの場合は、「Product ID」に「O365BusinessRetail」を指定します。

<Configuration>
  <Add SourcePath="ソースファイルの保存先のローカルまたは共有パス" OfficeClientEdition="32">
    <Product ID="O365ProPlusRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>
Office 2016のインストール構成ファイル「configuration.xml」

 コマンドプロンプトを管理者として開き、次のコマンドラインを実行すると、Office 365 ProPlusのC2Rインストールソースのダウンロードと、ダウンロードしたインストールソースを使用したOffice 365 ProPlusのインストールが可能になります。共有フォルダーにダウンロード済みの場合は、二つ目のコマンドだけを各クライアントPC上で実行すればよいということです。

1 setup.exe /download カスタマイズしたconfiguration.xmlのパス

2 setup.exe /configure カスタマイズしたconfiguration.xmlのパス


 なお、ご契約のOffice 365サブスクリプションのポータルでOffice 2016バージョンのアプリがまだ提供されていなくても、Office Deployment Toolを使用した新規インストールや、Office 2013バージョンのOffice 365 ProPlusからのアップグレードは可能です。

 ここまでは、Office Deployment Toolを使用してイントラネットにダウンロードしたC2Rインストールソースから、全てのアプリをインストールする方法になります。インストールするアプリを選択したい場合は、構成ファイルに「ExcludeApp」の項目を追加して、除外するアプリのIDを指定します画面3)。

画面3 画面3 構成ファイルの「ExcludeApp」に除外するアプリを指定することで、特定のアプリだけをインストールさせることが可能

 例えば、Office 365 ProPlusに含まれる9つのアプリ(Access、Excel、Skype for Business(構成ファイルでのIDは「Lync」)、OneDrive for Business(構成ファイルでのIDは「Groove」)、OneNote、Outlook、PowerPoint、Publisher、Word)から、Excel、Outlook、PowerPoint、Wordだけをインストールしたい場合、構成ファイルは以下のように記述します。

<Configuration>
  <Add SourcePath="ソースファイルの保存先のローカルまたは共有パス" OfficeClientEdition="32">
    <Product ID="O365ProPlusRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
      <ExcludeApp ID="Access" />
      <ExcludeApp ID="Lync" /> 
      <ExcludeApp ID="Groove" /> 
      <ExcludeApp ID="OneNote" />
      <ExcludeApp ID="Publisher" /> 
    </Product>
  </Add>
</Configuration>
Excel、Outlook、PowerPoint、Wordだけをインストールするようにカスタマイズした構成ファイル「configuration.xml」

 構成ファイルを作成したら、次のコマンドラインを実行してインストールを開始します(画面4)。

setup.exe /configure カスタマイズしたconfiguration.xmlのパス


画面4 画面4 Office 365 ProPlusの9つのアプリから、Word、Excel、PowerPoint、Outlookをインストールした

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