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» 2015年10月05日 05時00分 UPDATE

アップデートはもうすぐ:中の人に聞く、Bootstrap対応を強化するDreamweaverの新機能と今後、コーディングが捗る裏技とは (1/2)

もうすぐ2015年2度目の大きな機能追加が予定されているDreamweaverについて、機能追加の方向性や、あまり知られていない裏技などを開発担当者に聞いた。

[岡本紳吾,インタビューと写真撮影、@IT編集部,文と構成]

 2015年6月16日、Adobe Creative Cloud(以下、Creative Cloud)がメジャーアップデートを果たしDreamweaverも「Dreamweaver CC 2015」にバージョンアップした(参考:Bootstrap、Emmet、レスポンシブWebデザイン対応を強化したDreamweaver CC 2015を使ってみた)。

 そして、間もなく開催されるアドビ システムズ(以下、アドビ)の年次カンファレンス「Adobe MAX」開催と同時に、DreamweaverおよびCreative Cloudはさらなるバージョンアップデートが予想されている。現在、Creative Cloudは年2回の大きなバージョンアップデートサイクルを繰り返している状況だ。

dwcc2015_review1.jpg Dreamweaver CC 2015の公式イメージ

 もうすぐバージョンアップデートを予定しているDreamweaverの機能追加の方向性や、あまり知られていない裏技などについて、同社 Dreamweaver Senior Product ManagerのRajnish Bharti氏(以下、Bharti)とDirector of EngineeringのRaghavan Gurumurthy氏(以下、Gurumurthy)に話を聞いた。

Bootstrapなど人気のフレームワークのバージョンに合わせてDreamweaverもアップデートする

――もうすぐDreamweaverがバージョンアップデートして「Dreamweaver CC 2015.1」になると思いますが、そのアップデートの内容について教えてください。

dw2015interview1.jpg アドビ システムズ Dreamweaver Senior Product Manager Rajnish Bharti氏

Bharti ご存じかもしれませんが、今のところは主に年2回大きなバージョンアップデートを行っています。およそ6月ごろと、年次イベント「Adobe MAX」が開催される10月ごろです(参考:Dreamweaver CCの新機能)。

 前回のアップデート(Dreamweaver CC 2015)は主に「レスポンシブデザイン」を作りやすくしました。次のアップデート(Dreamweaver CC 2015.1)も、その路線を押し進めたものになり、レスポンシブデザイン向けの機能を追加します。他にもコードを編集する「コードビュー」と、Chromeブラウザーのレンダリングエンジンが内蔵されていて、ブラウザーでの表示のままで編集ができる「ライブプレビュー」の二つがアップデートされる予定です。

――今後の開発サイクルは年2回のままですか?

Gurumurthy 原則、(アドビの)各ツール(Creative Cloud)としては、だいたい年に2回、他のツールとタイミングを合わせて、大きな新機能を追加するようにしていますが、バグフィックスや緊急性の高いアップデートがあったときに、Dreamweaverのみでもアップデートする可能性もあります。

Bharti 新機能ができたのに、ユーザーを待たせる必要はないので、徐々にアップデートすることもできるのですが、毎月のようにアップデートするとなると、ユーザーとしても大変になると思いますので、年に2回くらいのサイクルがちょうどいいと考えています。

Gurumurthy 次のバージョンから始まる予定のアップデートについて、もう一つ指摘しておきます。

 これまで、Dreamweaverをアップデートする場合、ツール全体をアップデートさせることしかできなかったので、例えばBootstrapのバージョンが上がったとき、Dreamweaverの中に入っているBootstrap対応機能をアップデートしたくても、Dreamweaver全体がアップデートされるまで待たなければいけないこともあったので、小さなアップデートなのにユーザーを待たせてしまっていました。

 最近はBootstrapが人気なので、Bootstrapがバージョンアップしたときに、すぐそれをユーザーに配布することができれば、ユーザーのためになるでしょう。Dreamweaverのアップデートがまだまだ先だったとしても、Bootstrap対応機能だけをアップデートすることが今後改修で可能になります。

――それは、正式版が出る前のαバージョンやβバージョンでも対応するということでしょうか?(最近Bootstrap 4のαバージョンが出たばかり)

Bharti おそらくは正式版のみです。アドビとして避けたいのが、世界中の人がBootstrap 4を使っているのに、DreamweaverはBootstrap 3までしか対応していないという状況です。正式版が出たときに1〜2週間ぐらいの早いうちに対応して、配布ができるようになるように目指しています。

――対応するフレームワークはBootstrapだけでしょうか? jQueryは対応しませんか?

Bharti 今のところ、jQueryは対象に入っていません。といっても、Bootstrapに限るというより、今一番必要性があるのがBootstrapだからです。

FoundationやPure.cssも注目

次のアップデートでBootstrapの他、「Foundation」にも対応するという話を聞きましたが、それもBootstrapと同じく、フレームワークのバージョンに追従すると考えていいでしょうか。

Bharti 技術的には可能ですが、Foundationはユーザー数をチェックしているところです。今はBootstrapに比べてユーザー数が少なくても、ポテンシャルのあるフレームワークだと思います。ユーザー数や、ユーザーのリクエスト数がある程度まで増えて、ツールに組み込むという判断をしたら、現在Bootstrapで対応している機能と同じような仕組みで、Foundationも選択肢として使えるようになるのではないかと考えています。

――他に注目しているCSSフレームワークはありますか?

Bharti Bootstrap、Foundation以外といえば「Pure.css」などがありますが、それぞれがお互いに機能を取り混み合うなど、技術的に進化している最中だと思います。実践的に使われているのはBootstrapが圧倒的に1位なので、今はその対応をしています。2位はFoundationじゃないかと思っていて、3位の位置に来るものは何かを今考えています。

 FoundationやPure.cssはすごく良い機能がありますが、おそらく今は一部のハイレベルなコーダーが使っているイメージが強いです。ですので、Dreamweaverのようなビジュアルツールが対応しなくてもよいのではないかと思っています。

 一方、Bootstrapはコンポーネントの数が多く、実践的に使っているユーザーの中にはハイレベルなコーダーではない人も多いので、Dreamweaverのようなツールが対応する意味があります。今のところは他のフレームワークで面白い機能が入ったら、Bootstrapがその機能を対応していることもあり、続けてBootstrapが最も多くのユーザーに使われる状況が続くのではないかと予想しています。

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