「忍」と書いてシステムエンジニアと読む〜仕事の「りある」えんじにあ解体新書(1)(1/4 ページ)

「システムエンジニアってどんな仕事をするの?」「IT業界は3Kって本当?」――現役SEがエンジニア100人に聞いたアンケートを基に、エンジニアの「りある」を紹介します。

» 2015年10月08日 05時00分 公開
[左門至峰@IT]
えんじにあ解体新書

連載目次

IT業界就職ラボ「就ラボ」

 IT業界就職ラボ「就ラボ」は、IT業界への就職を希望する学生の就職活動を支援するサイトです。IT業界や職種の正しい知識を得てより良い選択をするためにお役立てください。


 皆さん初めまして! 現役のSE(System Engineer システムエンジニア)兼ITライターの左門至峰(さもんしほう)です。技術士(情報工学)やネットワークスペシャリストなどのIT資格を多数保有し、資格対策の本やSEに関する本を何冊か出版しております。

 さて、この連載では、SEに代表されるITの技術者の仕事について、仕事の内容、日常、喜び、やりがいなどを学生の皆さんに分かりやすく紹介します。SE100人から取得した生のアンケートを踏まえながら、SEの仕事の「りある」に迫ります。

IT技術者といっても、いろいろな仕事がある

 日本でITに携わる人材は、約100万人と言われています。日本の労働人口、つまり働いている人の数は6500万人くらいなので、2パーセント弱がIT人材ということになります(結構多いですね)。それだけの人がITの仕事に携わっているわけですから、その仕事の内容は多岐にわたります。

 例を挙げて紹介します。皆さんはインターネットで飛行機や新幹線の予約をしたことがありますよね。(一昔前は、旅行代理店や駅などに出向いて予約をする必要がありました。今では自宅などからWebで予約できるようになって、とても便利です)。このようなシステムを作るのが、ITに携わる技術者です。そこには、多くの技術者がいろいろな立場で参画しています。

 例えば、予約受付システムのWebアプリケーションを作る人がいます。「作る人」と簡単にまとめてしまいましたが、その中にもいろいろな仕事があります。どういう画面構成や機能、仕組みにしたらいいのかを考える(=設計する)仕事もあれば、その設計書を基にプログラムを書く仕事(=コーディング)、Web画面をデザインする仕事もあります。

 アプリケーションだけでは、システムは動きません。Webサーバーやデータベースサーバーを構築する仕事、ネットワークを構成する仕事、サイバー攻撃を防ぐためのセキュリティを守る仕事もあります。そして、そのシステムが正常に動いているかを日々監視し、障害があれば対応する仕事や、ヘルプデスクの窓口業務もあります。一見すると、ごく当たり前のWebシステムに見えますが、たくさんの技術者が、さまざまな役割を担っているのです。

さまざまなIT技術者の仕事
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。