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» 2015年10月19日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windows 10にリモートサーバー管理ツール(RSAT)をインストールしてWindows Serverを管理する

クライアントWindows OSからリモートのWindows Serverを管理するのに必須のツール「RSAT(Remote Server Administration Tools)」。だがWindows 10には英語版しか提供されていない。日本語版Windows 10に正しくインストールするには?

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象ソフトウェア:Windows 10 Pro/Enterprise/Education、リモートサーバー管理ツール(RSAT)



Windows Vista/Windows 7用RSATについては、次の記事を参照してください。


解説

 従来からマイクロソフトはクライアントWindows OS向けにリモートサーバー管理ツール(RSAT:Remote Server Administration Tools)を無償で提供している。これを用いると、クライアントWindows OSからリモートでWindows Server OSが提供する各種のサービスを管理できる。

RSATをインストールしたWindows 10の「管理ツール」フォルダー RSATをインストールしたWindows 10の「管理ツール」フォルダー
いちいちWindows Serverにリモートデスクトップで接続したりせずとも、手元のWindows 10からリモートで管理できる。
  (1)RSATに含まれるリモート管理ツール。英語版のため、ショートカット名が英語表記になっている。

 ところがWindows 10の場合、執筆時点でRSATは英語版しか用意されていない

 日本語版Windows 10でこの英語版RSATのインストーラーを単に実行しただけでは、インストールに失敗してしまう(明確なエラーは表示されないものの、インストーラーはすぐに終了してしまう)。

 そこで本TIPSは、日本語版Windows 10を対象にRSATをセットアップする方法を説明する。

 なお、Windows 10用RSATはWindows 10 Homeでは利用できない(インストールに失敗する)。Pro/Enterprise/Educationのいずれかのエディションで利用可能だ。

操作方法

●準備――「英語(米国)」の言語パックをインストールする

 執筆時点でリリース済みのWindows 10用RSATは英語版だけだ。これを日本語版Windowsにインストールするには、事前に「英語(米国)」の言語パックをWindowsにインストールする必要がある。

 それには管理者アカウントでサインイン後、コントロールパネルの[言語]を開いて以下のように設定する。途中で言語パックがダウンロードされるので、インターネットに接続できるようにしておくこと。

「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その1) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その1)
これはコントロールパネルの[言語]を開いたところ。
  (1)コントロールパネルから[時計、言語、および地域]−[言語]とクリックするか、タスクバーの検索窓で「言語」と検索すると、この[言語]設定画面を開くことができる。
  (2)[言語の追加]をクリックする。
「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その2) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その2)
この画面では言語のグループを選ぶ。
  (3)「English 英語」のグループを選択して、[開く]ボタンをクリックする。
「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その3) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その3)
この画面では国(地域)を含む言語を選ぶ。
  (4)「English (United States) 英語 (米国)」を選択して、[追加]ボタンをクリックする。
「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その4) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その4)
元の[言語]の画面に戻ったところ。
  (5)追加した[English (United States)]にある[オプション]をクリックする。
「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その5) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その5)
この画面で言語パックをインストールする。
  (6)画面が変わってから数秒〜十数秒ほど待つと、「英語 (米国)」枠に[言語パックをダウンロードしてインストールします]リンクが表示される。クリックするとユーザーアカウント制御(UAC)のダイアログが表示されるので、[はい]ボタンをクリックする。
「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その6) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その6)
言語パックのダウンロードとインストールが自動的に実行される。完了までには数分〜十数分ほどかかる。終わったら[完了]ボタンをクリックする。
「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その7) 「英語(米国)」の言語パックをインストールする(その7)
再び[言語]の画面に戻ったところ。
  (7)言語パックのインストールが完了すると、[English (United States)]の枠に「Windows の表示言語: 利用可能」と表示される。

 以上で言語パックのインストール作業は完了だ。

●Windows 10用RSATをインストールする

 次にWindows 10用RSATのインストーラーを入手・実行する。インストーラーは次のWebページからダウンロードできる。

Windows 10用RSATのインストーラーをダウンロードする Windows 10用RSATのインストーラーをダウンロードする
これは「Remote Server Administration Tools for Windows 10」をMicrosoft Edgeで開いたところ。
  (1)[Download]ボタンをクリックすると、32bit(x86)版と64bit(x64)版を選択する画面が表示される。必要な方を選んでチェックを入れて[Next]ボタンをクリックすると、ダウンロードが始まる。

 「WindowsTH-KB2693643-<x86|x64>.msu」というインストーラーの実行ファイルがダウンロードされたら、管理者アカウントでサインインした状態でそれを起動してインストールウィザードを進める。

Windows 10用RSATをインストールする(その1) Windows 10用RSATをインストールする(その1)
これは「WindowsTH-KB2693643-<x86|x64>.msu」を起動したところ。Windows OS用の更新プログラムと同じUIが表示される。
  (1)[はい]ボタンをクリックするとライセンス条項の画面が表示される。内容を確認した後に[同意します]ボタンをクリックすると、インストールが始まる。
Windows 10用RSATをインストールする(その2) Windows 10用RSATをインストールする(その2)
これはRSATのインストールウィザードの最終画面。
  (2)[いますぐ再起動]ボタンが表示されたら、クリックしてシステムを再起動する。

 システムが再起動したら、RSATのインストール作業は完了だ。

●RSATがインストールされたか確認する

 Windows 10用RSATをインストールしたら、コントロールパネルの[プログラムと機能]を開き、左側メニューにある[Windows の機能の有効化または無効化]をクリックする。

 RSATが正しくインストールされていれば、表示されたWindowsの機能一覧に[Remote Server Administration Tools]という項目が追加されていて、すでに有効化されているはずだ。

RSATがインストールされたことを確認する RSATがインストールされたことを確認する
これはコントロールパネルから[プログラムと機能]−[Windows の機能の有効化または無効化]とクリックして表示されたダイアログ。
  (1)RSATが正しくインストールされていれば、[Remote Server Administration Tools]をトップとするツリーが追加されていて、その全ツールが有効化済みのはずだ。

●RSATの各ツールを起動する

 RSATに含まれる各ツールのショートカットは、Windows 10標準の管理ツールと同じ場所に保存される。

 そのため起動方法も管理ツールと同じだ。コントロールパネルの[管理ツール]から起動するか、あるいはスタートメニューの[すべてのアプリ]−[W]−[Windows 管理ツール]から起動すればよい。

スタートメニューからRSATの各ツールを起動する スタートメニューからRSATの各ツールを起動する
これはコントロールパネルから[プログラムと機能]−[Windows の機能の有効化または無効化]とクリックして表示されたダイアログ。
  (1)まず[W]のグループを見つける。
  (2)[Windows 管理ツール]以下にRSATの各ツールが登録されているはずだ。英語版なのでツール名も全て英語表記である。

 英語版のRSATをインストールしたため、ショートカット名に限らず、メニューなども英語表記になっているはずだ。ただし日本語のオブジェクト名などは正しく表示される。

Windows 10用RSATに含まれるツールの例 Windows 10用RSATに含まれるツールの例
これは「Active Directory Users and Computers」すなわち「Active Directory ユーザーとコンピューター」ツールを起動して、所属しているドメインのアカウント情報を表示させたところ。
  (1)英語版のため、メニュー名は英語表記のままだ。

●現在のRSATでは一部のリモート管理ツールが利用できない

 執筆時点で最新版(Ver. 1.1)のRSATでは、次のリモート管理ツールが利用できない。

  • DHCP: GUIツールがRSATに含まれていない(PowerShellのコマンドレットは利用可能)
  • IPAM(IP Address Management): RSATに含まれていない
  • ネットワークポリシーサーバー: ツールはインストールされるものの、正常に実行できない
  • ルーティングとリモートアクセス: ツールはインストールされるものの、GUIツールは正常に実行できない(PowerShellのコマンドレットは利用可能)

 これらのツールを使いたい場合は、Windows Serverから標準の管理ツールでリモート管理をせざるを得ない。

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