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» 2018年03月01日 05時00分 公開

Tech TIPS:Windows 10にリモートサーバー管理ツール(RSAT)をインストールしてWindows Serverを管理する

クライアントのWindows OSからリモートのWindows Serverを管理するには、「RSAT(Remote Server Administration Tools)」というツールをインストールする必要がある。管理対象のサーバに応じて、2種類のRSATツールが利用できる。

[打越浩幸、島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象ソフトウェア:Windows 10 Pro/Enterprise/Education、リモートサーバ管理ツール(RSAT)


 従来、MicrosoftはクライアントのWindows OS向けに、リモートからWindows Server OSを管理するためのツール、「RSAT(Remote Server Administration Tools)」ツールを無償で提供している。これをインスト−ルしておくと、クライアントのWindows OSからでもリモートでWindows Server OSが提供する各種サービスを管理できる。

RSATツールをインストールしたWindows 10の「管理ツール」フォルダ RSATツールをインストールしたWindows 10の「管理ツール」フォルダ
いちいちWindows Serverにリモートデスクトップで接続しなくても、手元のWindows 10からリモートで管理できる。最新のWindows Server OSだけでなく、以前の古いWindows Server 2008 R2なども管理できる。

 本TIPSでは、このRSATツールをWindows 10にインストールする方法をまとめておく。

 Windows 7およびWindows 8.1向けのRSATツールについては、次の記事やリンクを参照していただきたい。

RSATツールの入手

 Windows 10向けのRSATツールは以下の場所からダウンロードできる。

RSATツールのダウンロードページ RSATツールのダウンロードページ
Windows Serverバージョン1709向けとWindows Server 2016向けの2種類がある。

 このページにある「詳細」セクションを開くと分かるように、管理対象となるWindows Server OSの種類に応じて、2種類のRSATツールが提供されている。x86とx64の違いを含めると、全部で4つのファイルがある。Windows Server OSは64bit版しかないが、クライアントのWindows 10は32bit版と64bit版のいずれでもよい(64bit版Windows 10には64bit版RSATツールをインストールすること)。それぞれのバイナリの違いは次の通りだ。

ファイル名 管理対象
WindowsTH-RSAT_WS_1709-〜.msu Windows Server バージョン1709
WindowsTH-RSAT_WS2016-〜.msu Windows Server 2016
2種類のRSATツールと管理対象のWindows Server OS
管理対象のServer OSに合わせて2種類のRSATツールが用意されている。

 「Windows Serverバージョン1709」は、2017年10月にリリースされた、新しい提供形態のServer OSである。GUIがなく(Server Coreのみ利用可能)、(Windows 10のように)半期チャネルベースで頻繁に更新バージョンが提供される。Windows Server 2016とは別のServer OS製品であり、Server 2016からバージョン1709へのアップグレードもできない。詳細については、以下の記事を参照されたい。

 RSATツールは、このようなServer OSの形態に合わせて2種類提供されている。

 これらのRSATツールは、ほぼ同じ機能を持っているし、どのServer OSでも同じように管理できる。だがバージョン1709用ツールの方がベースOSが新しいため、幾つか管理ツールが多くなっている。

 原稿執筆時点では、「シールド データ ファイル ウィザード」「テンプレート ディスク ウィザード」というツールが増えていた。バージョン1709(もしくはその後継バージョン)の方が、頻繁に機能強化が図られるため、今後はこちらの方は、ツール数が増えると思われる。

[注意]バージョン1709向けのRSATツールはインストール前に不具合対策が必要

 ツール数が増えている一方で、現在提供されているバージョン1709用のRSATツールのバイナリ(インストーラ)には不具合があることが判明しているので、注意が必要だ。

 機械翻訳なので少々分かりづらいが、「このRSATツールをインストールしても、DNS管理ツールだけは利用できない」という不具合である。ダウンロードしたファイルをそのまま実行せず、このサポート情報ページにあるバッチファイルとXMLファイルを用意して、それを使ってインストールする必要がある。さもないと、DNS管理ツールがインストールされない。

RSATツールのインストール

 以下、それぞれのRSATツール別にインストール方法を紹介する。

●Windows Server 2016用のRSATツールのインストール

 Windows Server 2016までのServer OSを管理するなら、「WindowsTH-RSAT_WS2016-〜.msu」(「」にはx86かx64が入る)をダウンロードする。これはそのままインストールしてよい。クライアントOSのアーキテクチャに応じて、x86版かx64版のいずれかを利用する。インストール可能なクライアントOSはWindows 10のPro/Enterprise/Educationの各エディションである(HomeとSは対象外)。

 ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると自動的にインストールが始まる(管理者権限のあるアカウントで実行すること)。

RSATツールのインストール RSATツールのインストール
ダウンロードした.MSUファイルをダブルクリックするとインストールが始まる。特にオプションはなく、実行すると全管理ツールがインストールされる。

 最後に[いますぐ再起動]ボタンが表示されたら、クリックしてシステムを再起動しておく。

●Windows Serverバージョン1709用のRSATツールのインストール

 Windows Serverバージョン1709用のRSATツールをインストールしたい場合は、ツールの.msuファイルをダウンロードした後、先のサポート情報ページの指示に従って作業する。すでにインストールしてしまった場合は、[スタート]ボタンを右クリックして[プログラムと機能]を実行し、そこからいったんRSATツール(更新プログラム「KB2693643」)をアンインストールする。

 その後、先のサポート情報にある指示に従ってinstall〜.batunattend_〜.xmlファイルを用意し(「」にはx86x64が入る)、batファイルを起動してインストール作業を行う。以後の手順は同じなので省略する。

インストールされたRSATツール

 インストールされたRSATツールは、[スタート]ボタンの[Windows管理ツール]メニューや、[コントロールパネル]の[システムとセキュリティ]−[管理ツール]から起動できる。

インストールされたRSAT管理ツール インストールされたRSAT管理ツール

 各ツールを起動後、接続メニューなどを使って管理対象のドメインやサーバに接続して操作する。

■更新履歴

【2018/03/01】最新の日本語版RSATツールに合わせて内容を更新しました。

【2015/10/19】初版公開。英語版RSATツールが対象。


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