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» 2016年01月29日 16時01分 UPDATE

時速370キロを超えるインディカーレースでNTTデータが実証:着用できる生体情報計測素材で分かった、レーシングドライバーのカラダ

NTTデータが、着用できる生体情報計測素材を利用してドライバーの動きを把握する実証実験を実施。アスリートの動きの秘密に科学的に迫る取り組みを進める。

[@IT]

 NTTデータは2016年1月28日、カーレース中のドライバーの生体情報を取得する実証実験を行ったことを明らかにした。最高時速235マイル(時速約378Km)という環境下でのレーシングドライバーの身体能力や運動状態を可視化することが目的。

tetimage_mh.gif カーレース中のドライバーに加わる負荷のイメージ(出典:NTTデータ)

 実証実験は、NTT物性科学基礎研究所(NTT研究所)が米国のレーシングチーム「Chip Ganassi Racing」と所属ドライバーであるTony Kanaan氏の協力を得て2015年6〜8月に行われた米国インディカー・シリーズで実施された。

 計測は、衣類として着用しながら生体情報を連続計測できる機能素材「hitoe(ヒトエ)」を用いてドライバーの心電波形(ECG)や心拍、胸部筋電(EMG)などを取得して行ったという。hitoeは東レとNTTが共同で開発した機能繊維素材。

 今回実証実験を行ったカーレースの場合、安全管理規定で耐熱性素材以外の着用が認められないため、新たに耐熱性素材でhitoeを応用したセンサーを開発し、アンダーシャツに取り付ける特別仕様のシャツをNTT研究所とNTTデータで作成したという。

shrtsimage_mh.gif 耐熱性素材の特別仕様シャツ(出典:NTTデータ)

 実際の計測では、車の振動による身体の揺れや大量の発汗、それらが原因のノイズなど、さまざまな課題があったという。

 NTTデータでは、今回のインディカーレースでの取り組みによって得られた技術や知見を基に、2020年にスポーツ分野で適用できる新たな生体情報活用ソリューションの開発を目指すとしている。

 また、トップアスリートの身体の使い方や動きを解析することで、新しいトレーニング方法を開発するとともに、こうした生体情報の取得・分析技術を他のプロジェクトに展開し、生体情報を活用したサービスを創出するとしている。

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