Accessで作成した「顧客管理データベース」アプリへ、「ラベル印刷」機能を実装する簡単な方法Access VBAで学ぶ初心者のためのデータベース/SQL超入門(7)(2/3 ページ)

» 2016年02月05日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]
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「印刷」ボタンを作成し、メニューへ配置する

 「印刷」ボタンを押せばすぐ印刷できるように、「印刷メニュー」を作成しよう。ついでに、今まで作った「データの入力」「データの検索」「データの編集」メニューも追加しておこう。


 「ラベル 顧客管理テーブル」を閉じ、Accessメニューの「作成」→「フォームデザイン」から、「メニュー」のフォームを作成する。

 バックナンバーで何度か解説した手順と同様に、デザイン画面上に「ラベル」を配置していく。プロパティシートで、標題は「顧客管理メニュー」、立体表示は「影付き」、フォント名は「Meiryo UI」、フォントサイズは「14」、フォント配置は「中央」、フォント太さは「太字」、背景色は「背景-見出し(淡色)」を指定する(図11)。

photo 図11 「メニュー」のタイトルの書式を設定した

 次に、「データ入力」ボタン、「データ検索」ボタン、「データ編集」ボタン、「宛名印刷」ボタン、「終了」ボタンを一つずつ配置していく。完成形は以下の通りだ(図12)

photo 図12 顧客管理メニューの完成イメージ

 ボタンを配置すると「コマンドボタンウィザード」が起動する。ここでボタンの動作を指定していく。上から一つずつ追加していこう。

「データ入力」ボタンを配置する

 「データ入力」ボタンは、種類に「フォームの操作」、ボタンの動作は「フォームを開く」を選択し、「次へ」をクリックする(図13)。

photo 図13 ボタンの動作を指定する

 開くフォームは「データ入力フォーム」を選ぶ(図14)。

photo 図14 開くフォームは「データ入力フォーム」を選ぶ

 ボタンに表示する文字列は「データ入力」と入れる(図15)。続く、ボタンの機能を判別するための名称は「入力ボタン」と決めておく(図16)。

photo 図15 「ボタンの表示文字列」を指定する
photo 図16 ボタンの機能が分かるよう、「ボタン名」も決めておく

 すると、フォーム上に「データ入力」ボタンが配置される。初期状態では見栄えが悪いので、表示サイズも調整しておく。プロパティシートから、フォント名は「Meiryo UI」、フォントサイズは「12」、フォント太さは「太字」と指定しておこう。図17のような見栄えになる。

photo 図17 「データ入力」ボタンの書式を設定しておく

「データ検索」ボタンと「データ編集」ボタンも同様に配置する

 同じ手順を繰り返して、「データ検索」ボタンと「データ編集」ボタンも追加しよう(図18)。

この他に配置するボタン 開くフォームの指定 ボタンに表示する文字 ボタン名
データ検索ボタン データ検索フォーム データ検索 検索ボタン
データ編集ボタン データ編集フォーム データ編集 編集ボタン

photo 図18 「データ入力」「データ検索」「データ編集」、計三つのボタンが追加できた

「宛名印刷」ボタン、「終了」ボタンを配置する

 続いて、今回の主役である「宛名印刷」ボタンを配置する。このボタンには直接印刷コードを関連付けるので、「コマンドボタンウィザード」は使わずに、ここでは書式だけ設定しておく(必要な印刷コードは後述する)。

 アプリケーションを閉じる「終了」ボタンも追加する。「終了」の動作は、コマンドボタンウィザードから「ボタンがクリックされた時の動作」→「アプリケーション」を選択し、ボタンの動作に「アプリケーションの終了」を選ぶと関連付けられる。

 最後にメニューフォーム全体のデザインを調整する。今回は、フォームの縦サイズを調整し、フォームの背景色は「Access テーマ 10」を指定した(図19)。

photo 図19 完成したメニューフォーム

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