WordPressプラグインの検証情報提供、プライム・ストラテジーセキュリティ対応状況もレビュー、安全なプラグインを紹介

プライム・ストラテジーは、WordPressのプラグインを検証するプロジェクト「KUSANAGI Readyプロジェクト」を2016年3月に始める。PHPの言語仕様に適合していることや、一定のセキュリティルールに適合していることなどを調べる。

» 2016年02月29日 14時40分 公開
[@IT]

 プライム・ストラテジーは2016年2月29日、WordPressのプラグインを検証する「KUSANAGI Readyプロジェクト」を2016年3月に始めると発表した。WordPressの主要なプラグインやテーマのソースコードが、PHP 7やHHVM(HipHop Virtual Machine)などの言語仕様に適合していること、一定のセキュリティルールに適合していること、ある程度の実行速度を確保できていること、日本語や英語といった言語対応の状況などを検証して、同社が定めた水準に適合しているものを公表する。

KUSANAGI 複数のクラウドサービスでイメージが用意されている

 同社によると、オープンソースのCMS(Contents Management System)であるWordPressは、世界のWebサイトの約25%で利用されている。開発元の「WordPress.ORG」の公式ディレクトリには、4万種以上のプラグインと2000種以上のテーマが登録されているが、どのプラグインやテーマが各PHPの処理系に適合しているか、セキュリティチェックを受けているか、実行速度に問題を抱えていないかなどを判断することは難しい状況にあるという。

 KUSANAGI Readyプロジェクトでは、主に企業向けWebサイトで多く使われているプラグインやテーマについて、利用指針を示すことで、今まで以上にWordPressを活用しやすく、効率的にWebサイトを運営できるようになるとしている。さらに同社では、WordPressを稼働させるための仮想マシンイメージ「KUSANAGI」も無償で提供しており、KUSANAGIのユーザーにとっても有益な情報だと主張する。なおKUSANAGIは、Microsoft AzureやIBM SoftLayer、Amazon Web Services、さくらのクラウドなどのクラウド環境で利用できる。

 KUSANAGI Readyプロジェクトで検証するプラグインなどは、今後3年間で100件を見込む。同社が定める水準に適合しないプラグインがあっても、修正することで改善が見込めるものについては、同社がパッチを提供する予定だ。

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