「リレーションシップ」機能を使いこなして挑む、“即戦力”になるピボットテーブルの作り方新社会人の必須知識 「Excel ピボットテーブル」超入門(終)(3/4 ページ)

» 2016年04月26日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

各テーブルの同じ項目同士を「リレーションシップ」で関連付ける

 リレーションシップは、別々に管理されているデータベース(本稿の例では、「別のワークシート」を指す。以下同)の情報項目を関連付けて、そのデータを参照できるようにする機能だ。

 リレーションシップによって、テーブル間のデータ同士を関連付けておくと、複雑な関数を使わずとも、別のテーブルからデータを参照しやすくなる。さまざまなテーブル/データベースのデータを参照できれば、多様な視点を持ったデータ分析もしやすくなるというわけだ。

 では、実践していこう。Excelメニューの「データ」タブ→「リレーションシップ」→開いた「リレーションシップの管理」ダイアログボックスから、「新規作成」を選ぶ(図7)(図8)。

photo 図7 「リレーションシップ」を選ぶ
photo 図8 「リレーションシップの管理」ダイアログボックスから、新規作成をクリックする

 「リレーションシップの作成」ダイアログボックスの左欄「テーブル」に、先ほど作成したテーブルが表示される。まず、テーブル名「売上情報」から設定していく。

 左欄「テーブル」から「売上情報」を選び、右欄の「列(外部)」で「担当」を選ぶ(図9)。

photo 図9 リレーションシップの作成メニューの「テーブル」から「売上情報」を選び、右欄の「列(外部)」から「担当」を選ぶ

 続いて、左欄の「関連テーブル」から「担当者情報」を選び、右欄の「関連列(プライマリ)」で「担当者NO」を選ぶ(図10)。

photo 図10 「関連テーブル」から「担当者情報」を選び、「関連列(プライマリ)」から「担当者NO」を選ぶ

 「売上情報テーブル」の「担当」と、「担当者情報テーブル」の「担当者NO」が関連付け(リレーションシップ)された(図11)。

photo 図11 「売上情報」テーブルの「担当」と、「担当者情報」テーブルの「担当者NO」が関連付いた

 同じ手順で「明細情報」テーブルのリレーションシップも作成していく。以下の設定で、2つまとめて関連付けしてしまおう(図12)(図13)(図14)。

「明細情報」テーブルに設定するリレーションシップ
  テーブル 列(外部) 関連テーブル 関連列(プライマリ)
1 明細情報 商品情報 商品情報 商品番号
2 明細情報 売上情報 売上情報 売上番号

photo 図12 「明細情報」テーブルと「商品情報」テーブルの項目を関連付ける、1つ目のリレーションシップ
photo 図13 「明細情報」テーブルと「売上情報」テーブルの項目を関連付ける、2つ目のリレーションシップ
photo 図14 リレーションシップを計3つ作成した

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