連載
» 2016年05月19日 05時00分 UPDATE

ITエンジニア職業図鑑(8):上級職への登竜門――ITスペシャリスト (1/2)

プログラマ、SE(システムエンジニア)、プロジェクトマネジャー――IT業界のさまざまな職業を紹介する本連載。第8回は、各技術の専門家「ITスペシャリスト」を解説する。

[奥田友健(野村総合研究所),@IT]
ITエンジニア図鑑

連載目次

IT業界就職ラボ「就ラボ」

 IT業界就職ラボ「就ラボ」は、IT業界への就職を希望する学生の就職活動を支援するサイトです。IT業界や職種の正しい知識を得てより良い選択をするためにお役立てください。


 一口に「ITエンジニア」と言っても、その仕事は職種によってさまざまだ。「ITエンジニア職業図鑑」は、「プログラマ」「ITコンサルタント」「フィールドエンジニア」などのIT業界に存在するさまざまな職業を取り上げ、仕事内容や必要とされる能力、仕事のやりがいなどを紹介する。IT業界に興味のある学生諸君の職業選択の参考になれば、幸いだ。

 前回は、米「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌で今世紀で最もセクシーな職業と評された「データサイエンティスト」を解説した。今回は「ITスペシャリスト」。他のエンジニアと比べて、どこが「スペシャル」なのだろうか?

ITスペシャリストとは

 ITスペシャリストは、「プログラマ」や「ITマーケター」などの職種とは異なる、特定の技術に関する専門家の総称である。

 技術変化のスピードが早く、技術領域が複雑に関連し合う現在は、全ての技術の専門知識を1人の人間が習得するのは現実的に不可能といえる。

 ITスペシャリストの専門分野は、「プラットフォーム」「ネットワーク」「データベース」「アプリケーション共通基盤」「システム管理」「セキュリティ」である。幾つかの分野は、ITスペシャリストとしての専門性の高さを認定する「情報処理技術者試験」が行われている(図の赤で囲った試験)。

ITスペシャリストと情報処理技術者試験の対応関係(出典:「IPA 情報処理技術者試験 試験要綱 Ver 1.7」の「実施する試験区分」 クリックすると拡大します)

 ITスペシャリストは、おおむね同じタイミング(要件定義〜テスト)で開発プロジェクトに登場する。

 プロジェクトマネジャーがプロジェクトの立ち上げからリリースまでの全工程に携わるのに対し、ITスペシャリストはその一部の工程に参画し、プロジェクトマネジャーの指示の下で専門知識を生かす。

 例えば、情報セキュリティスペシャリストであれば、セキュリティに対するシステム要求、運用要件を分析し、効率性・信頼性・安全性・コストを考慮した上で、実現方式を設計し、開発およびテストを行う。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。