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» 2016年05月31日 10時00分 UPDATE

子どもの成長に合わせて仕事選びの優先順位を変える:もう「新しいこと」好きを封印しなくて、いいんだ!

夫婦共働き世帯が増えたことを背景に、育児をしながら働くエンジニアも増えてきた。しかし、ただ働くのではなく、やりたい仕事をできているという人は、まだ多くはないのではないだろうか。

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 近年、多くの企業で産休・育休や時短勤務制度が整ってきた。

 とはいえ、まだまだ出産・育児を機に退職し、復職後も時間的制約などから希望とは異なる仕事に就いている人も多いのではないだろうか。

 高椋美奈さん(41歳)は、大手保険会社に勤務するご主人と、9歳、6歳、3歳の3人のお子さんがいる「ママエンジニア」だ。一度は子育てに専念したが、その後、登録型派遣という働き方を活用して、その時々の状況に応じた仕事選びをしてきた。

新しいことを求めて

 高椋さんはもともと大のPC好き。大学の専攻は別の分野だったが、プライベートでPCを自作したり、Visual Basicで簡単なプログラムを組んだりしていた。

 「パソコン通信(※)なんかもやっていましたね」

 まだ個人がPCを所有するのが一般的ではなかった時代だったのでPC好きの高椋さんが、就職先にIT企業を選んだのは当然の成り行きといえる。

 新卒で就職したのは、企業向けのシステムソフトウェアを開発するSI(システムインテグレーター)企業だった。

 「本当は、ソフトウェアパッケージを開発・販売するようなパッケージベンダーに行きたかったのですが、就職氷河期で希望がかないませんでした」

 入社後は、COBOLやC言語、Visual Basicなどを使って、ホテルやスポーツクラブ向けのシステム開発を担当した。本格的なプログラミングを学び、開発現場での業務も覚えた高椋さんだが、約3年後に転職する。

 「担当していたのが大手の顧客だったこともあり、ずっと同じシステムの担当が続き、何か新しいことにチャレンジしたいという気持ちが大きくなっていました」

 転職先は法人向けにOAやITの教育を行う企業。そこで高椋さんはインストラクターを務め、Visual Basic、Microsoft SQL Server、Visual Studio.NET、Javaなどの講座を担当した。

 Visual Basic以外は、高椋さんにとって新しい技術。「新しいことをやりたい」という希望は見事にかなった。短期間で講師として教えられるほどの知識を習得していることが、高椋さんの新しい技術に対する思いの強さをうかがわせる。

 しかも在職中に、MCDBA(マイクロソフト認定データベースアドミニストレーター)、MCT(マイクロソフト認定トレーナー)、MCSD(マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー)など、さまざまな資格を取得した高椋さん。このままインストラクターとしてのキャリアを極めていくのかと思われたのだが――。

※ パソコン通信:1980〜1990年代に流行した、PCとサーバ間でデータ通信を行うサービス。インターネットの普及により廃れた

念願のパッケージベンダーへ!

 転機は急に訪れた。インストラクターとなった1年後、外資系大手ERPソリューションベンダーから、「ITコンサルタントとして働かないか」との声がかかったのだ。もともとパッケージソリューションベンダーに憧れていた高椋さんは、この話に飛びついた。

 入社後は、パッケージ導入コンサルの一員として主に基盤周りを担当し、プリセールス、要件定義、基本設計、詳細設計、テスト、運用など、上流工程から下流工程まで一通り経験した。

 「自社パッケージとOSや他社製アプリケーションとの整合性チェックや、PowerPointでの提案書作成などで、前職、前々職時代に習得した知識やスキルが生かせました」

 とにかく忙しく、家に帰ってからも仕事のことを考えている感じだったという。ただし、高椋さんの場合、忙しいことが嫌いなわけではない。製造業、サービス業、金融業と、次から次へ新しい顧客に向けてパッケージを導入していく仕事は、むしろ心地良いとさえいえた。

 そんな充実した毎日を過ごしていた高椋さんだったが、結婚を機に、プライベートにももっと時間を割きたいと考えるようになり、転職することになる。2004年のことである。

 次の転職先に選んだのは、生命保険会社の社内SEだった。ちょうど、社内にERPパッケージを導入するタイミングで、経験豊富な高椋さんにとってうってつけの仕事だった。かつてベンダー側で働いていただけに、ベンダーとのやりとりもスムーズに行えたのだった。

 穏やかな社風の会社で、前職とは比べものにならないぐらい時間的な余裕ができた。

 福利厚生面も充実しており、同社在籍中に1人目のお子さんを出産し、育休取得を経て復職。2人目の出産の産休時まで在籍した。しかし乳幼児2人の子育ては予想以上に大変で、産休後復職せずに退職、その後は育児に専念した。

条件で仕事を選びたい

 しかし、性格的にも常に変化を好む高椋さんは、2年後にはまた働きたいと思うようになる。

 お子さんがまだ小さかったので、家から近い場所で働きたいと派遣会社に登録。最初は勤務時間や勤務日数を限定して仕事を選んだという。

 最初に選んだのは、「システム開発プロジェクトでの障害レポート整理」という事務色の濃い仕事で、週3日、10時から16時までの勤務だった。

 次の仕事はインターネットサービス企業でのリスティング広告の運用。こちらも週3日、しかも短期。だが、SEO対策やGoogle Analyticsによるサイト分析など新たな知識を身に付けることができた。

 2014年からは、携帯電話・スマートフォン用アプリのテスト業務をした。

 複数メーカーの端末で、テスト仕様書の通りにアプリを操作するテストを繰り返す。こうした業務は高椋さんの新しいことにチャレンジしたいという欲求を満たすには至らなかった。

 それでも2年近く続けたのは、職場が家から近く、勤務日数や時間の融通が利いたからだ。お子さんが小さく「仕事内容」よりも「条件」を優先させたかった高椋さんにとって、その時点での最善の選択だった。その代わり、「新しいこと好き」の性格は、一時封印しなければならなかったのだが。

 だが、それも一時期のこと。子どもは育つ、この状態がいつまでも続くわけではない。高椋さんも、2人目のお子さんが小学校に入学したのを機に、週5日勤務で「新しいこと」に関われる仕事を目指すようになった。

仕事内容も選びたい

 高椋さんはまず、リクルートスタッフィングに登録した。

 リクルートスタッフィングから紹介されたのは、世界的に有名な外資系大手ソフトウェアベンダーでの仕事。PC用のOS、開発言語、オフィススイートなど、さまざまなソフトウェアをリリースしており、近年ではWebサービスやクラウドサービスの展開、タブレット型端末を自社ブランドで開発・販売もしている企業が、グローバルに展開するポータルサイトの運営・管理業務だった。

 高椋さんにとって、理想の仕事だった。しかし「2月スタート」という点がネックになった。

 「4月に子どもたちの入学と入園が重なり、その準備で仕事を休まなければならない日が複数発生することを懸念しました。また勤務時間が今までの職場よりも長く、家庭との両立が難しいと感じました」

 しかし、紹介された案件はとても魅力的で、簡単に諦めたくない。そこでダメもとで、これらの要望をリクルートスタッフィングの担当者に相談してみた。

 すると、派遣先企業も高椋さんの事情を理解し、就業時間の短縮や、入学・入園準備期間中の欠勤も了承してくれたという。高椋さんの今までのスキルや経験、そして何よりも、子育て中も状況に合わせた働き方でキャリアを磨き続けてきた仕事に向き合う真摯な気持ちが、派遣先企業に高く評価されたからといえよう。

 こうして働き始めた高椋さんは、これまでに経験してきた知識やスキル、英語力などを総動員しつつ、新たな技術知識を習得し、活躍している。

 家庭の事情で勤務時間や日数に制限があると、“やりたい”仕事に就くのはなかなか困難に感じてしまうこともあるだろう。しかし高椋さんのように派遣会社を上手に利用して、お子さんが小さいうちは「条件」優先で、ある程度時間に余裕ができたら「仕事内容」も選ぶ、という方法もある。

 育児が一段落して、そろそろまた働きたいと思っている人は、一度と派遣という働き方を検討してみるのもよいだろう。

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提供:株式会社リクルートスタッフィング
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2016年6月30日

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