連載
» 2016年06月24日 05時00分 公開

実際に検証済み!OSS徹底比較(4)サーバ構築自動化【後編】:OSSのサーバ構築自動化ツール、4製品徹底検証 2016年版 (1/8)

サーバ構築・運用自動化ソフトの中でも特に利用者の多い、「Chef」「Ansible」「Puppet」「Itamae」の4製品をピックアップ。「各ソフトの実行環境の構築手順」「OSSのBlog/CMS基盤であるWordPressの構築」を通じて、その違いを探り、体感いただく本連載。後編ではPuppet、Itamaeを紹介する。

[森元敏雄,TIS]

「Chef」「Ansible」「Puppet」「Itamae」の違いを体感

 ほとんどのビジネスをITシステムが支えている今、システムを支えるサーバ台数も増加の一途をたどっている。これに伴い、サーバで稼働するシステムの構築・維持にかかる時間・コストも増大し、もはや人手だけでは対応できない状況になっている。

 こうした中で注目を集めているのが、システムの構築・維持の自動化を実現する「サーバ構築・運用自動化ソフト」だ。特に近年は、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)の「Chef」「Ansible」「Puppet」「Itamae」の4製品が利用者を大幅に伸ばしている。

 そこで本連載では、各ソフトの実行環境の構築手順と、OSSのブログ/CMS基盤であるWordPressの構築を実際に行った結果をまとめている。基本的に同一のインストール手順で自動構築を行うことで、各製品間の違いを表現できればと考えている。ChefとAnsibleを紹介した前編に続き、今回はPuppetとItamaeについて解説したい。

 検証に用いた製品は、2016年4月時点の最新安定バージョンとなる。基本的な使い方は記述できているため、初めて製品を使う方の参考になれば幸いである。ただ、筆者の知識不足で、各製品で推奨されている“ベストプラクティス”に準拠できていない点も存在することをご容赦いただきたい。

対象製品

 今回、評価を行った4製品の製品名と特徴は以下の通りだ。なお、リスト中の製品名をクリックすると該当ページに飛ぶので、知りたい製品から読むこともできる。

製品名 ベンダー/コミュニティ 特徴
1 Chef Chef Software, Inc. 使用言語はRuby。サーバnode内で設定を行うChefと管理サーバからChefを実行するknifeと集中管理を行うChef Serverが提供されている
2 Ansible Red Hat Inc. 使用言語はPython。エージェントレスでssh接続で設定可能であれば、サーバ以外(ネットワークスイッチなど)でも設定が可能
3 Puppet Puppet Labs 使用言語はRuby。2005年から開発されている最古参の製品。他の3製品とは異なり、node側から処理が実行されるpull型となっている
4 Itamae itamae-kitchen 使用言語はRuby。Chefの軽量化、簡素化を目的にcookpadの荒井氏が開発した。機能もrecipeの書式もChefを踏襲しているが、Ansible同様にエージェントレスのため、sshで接続して処理を実行する

検証環境

 今回の検証は以下の環境で実施している。

ALT 図1 今回の検証環境
  1. VMware ESXi上でCentOS 7.2のサーバを2台構築
  2. Manager→nodeへのssh接続をでパスワードなしの鍵認証で行える状態にしている
  3. インストールや設定は管理者権限が必要なため、ログイン後のsudoやsuコマンドをパスワードなしで実行できるようにしている
  4. サーバの名前解決ができるように双方の/etc/hostsにホスト名とIPアドレスを登録している
  5. 各製品を同一環境で検証するために、この状態で双方のサーバのスナップショットを取得している

 では早速、後編に入ろう。

       1|2|3|4|5|6|7|8 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。