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» 2016年07月14日 05時00分 UPDATE

vNextに備えよ! 次期Windows Serverのココに注目(54:特別編):速報! Windows Server 2016の正式リリースは2016年9月末に

マイクロソフトが公式ブログで、Windows Server 2016とSystem Center 2016の正式リリース時期を明らかにしました。これらの製品は2016年9月末に正式リリースとなり、現在提供中のTechnical Preview 5(TP5)が最後のプレビューリリースになります。

[山市良,テクニカルライター]
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Microsoft Igniteカンファレンスに合わせて正式リリース

 2016年7月12日(米国時間)、マイクロソフトは公式ブログで、Windows Serverおよびシステム運用管理製品の次期バージョンとなる「Windows Server 2016」と「System Center 2016」の正式リリース時期を明らかにしました。

 Windows Server 2016とSystem Center 2016は、2016年9月26日〜30日(米国時間)に米アトランタで開催される、ITプロフェッショナル向けの大型カンファレンス「Microsoft Ignite」の期間中に正式リリースとなります。2015年末の時点で、正式リリースは2016年第3四半期(7月〜9月)の予定と明らかにされていたので、予定通りのリリースとなります。

6つのエディションを用意、Nano ServerにはSAが必要に

 Windows Server 2016の製品ラインアップは、Standard、Datacenter、Essentialsの主要エディションを含む以下の6つが用意されます。

Windows Server 2016のエディション

  • Windows Server 2016 Standard(コアベースライセンス)
  • Windows Server 2016 Datacenter(コアベースライセンス)
  • Windows Server 2016 Essentials(プロセッサベースライセンス、25ユーザー/50デバイスまで、CAL不要)
  • Windows Server 2016 MultiPoint Premium Server(教育機関向けボリュームライセンスのみ)
  • Windows Storage Server 2016(OEMライセンスのみ)
  • Microsoft Hyper-V Server 2016(無償ダウンロード提供)

 Windows Server 2016のインストールオプションは以下の3つで、Technical Preview 5(TP5)と同じです(画面1)。また、TP5から変更がなければ、Windows Server 2012 R2以前は可能だった「GUIインストール」と「Server Core」のインストール後の切り替えはできなくなります。

Windows Server 2016のインストールオプション

  • Server with Desktop Experience
  • Server Core
  • Nano Server
画面1 画面1 Windows Server 2016 TP5のインストールオプション。この他、Windowsセットアップを使用しない「Nano Server」オプションがある

 「Server with Desktop Experience」と「Server Core」インストールは、これまでのWindows Serverと同様に「5年のメインストリームサポート」と「5年の延長サポート」が提供されます。マイクロソフトは、このサポートライフサイクルを「Long Term Servicing Branch(LTSB)」と呼んでいます。Windows 10 Enterprise LTSBと同じサポートモデルになります。

 「Nano Server」はLTSBではない、通常のWindows 10に近いサービスモデルで提供されます。Nano Serverは「Current Branch for Business(CBB)」として年に2〜3回の機能アップデートが提供され、同時に2つ(最新および1つ前)のリリースがサポート対象となります。

 Nano Serverが通常のWindows Serverよりも短いサイクルで継続的にアップデートされるのは、「開発サイクルの短いアプリケーションのためのプラットフォーム」であるという位置付けだからでしょう。

 Nano Serverは対話的なインストーラーは持たないため、イメージベースで展開します。Nano Serverの新しいリリースがWindows Updateで提供されるのか、新しいイメージとして提供されるのかは明らかにされていません。イメージとして提供されるとしても、Nano Serverなら短時間で展開できます。「Windowsコンテナ」のベースイメージとしてならもっと簡単です。

 Nano Serverに関しては、もう1つ重要な発表がありました。運用環境にNano Serverを展開して稼働するためには、Windows Serverの「ソフトウェアアシュアランス(SA)」が必要になることが今回明らかにされました。

Azure Stackは2017年中頃にCPSとして提供

 Microsoft Azureの新しいポータルと機能をオンプレミスで実現する「Azure Stack」は、現在、Technical Preview 1(TP1)が提供されていますが、こちらの正式リリースは2017年中頃と発表されました(画面2)。

画面2 画面2 Azureポータルと共通の外観を持つAzure Stack TP1のサンプル画面。Azure Stack TP1は自分で用意したハードウェアに展開して評価できるが、正式リリースはハードウェア一体型のCPSを購入して導入することになる

 Azure Stackの正式リリースは「Microsoft Cloud Platform Solution(CPS)」に含まれる形で提供されることが明らかにされました。

 CPSは、マイクロソフトがハードウェアベンダーとともに提供する、ハードウェア一体型のターンキーソリューションです。現在は、Azureクラシックポータルの機能を提供する「Windows Azure Pack」を組み込んだCPSが提供されていますが、そのAzure Stack版が提供されるということです。Windows Azure Packでは可能ですが、顧客が独自にAzure Stackでプライベートクラウドを構築するというオプションは提供されないようです。

筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。


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