インシデント対応を学べる“ボードゲーム”、トレンドマイクロが無償公開セキュリティ担当者の模擬訓練として使える

トレンドマイクロは、企業のセキュリティ担当者を対象としたボードゲーム形式の学習教材「インシデント対応ボードゲーム」を公開した。セキュリティ事故に備えた模擬訓練に使えるという。

» 2016年07月22日 09時00分 公開
[濱口翔太郎@IT]

 トレンドマイクロは2016年7月19日、インシデント対応の訓練に役立つボードゲーム形式の学習教材「インシデント対応ボードゲーム」を無償公開した。

 標的型攻撃をはじめ、ますます巧妙化/高度化するセキュリティ脅威に対応すべく、企業にはインシデント対応に向けた組織体制の整備と強化が急務とされている。しかし、インシデント対応のための人的リソースが乏しく、専門知識がそもそも不足しているといった事情もあり、「どう対策すればよいか分からない」と悩む企業もまだ多い。

 同社は、こうした課題を解決する手段として、早期にインシデント対応チームを設け、訓練によって対応力を強化すること。そして、「対応」「対策」「改善案の検討」「対応プロセスの整備」のPDCAサイクルを回していくことが肝要だとしている。

トレンドマイクロが推奨する、セキュリティ対策のためのPCDAサイクル(出典:トレンドマイクロ公式ブログ)

 今回公開したボードゲームは、学習しやすいゲーム性を取り入れることで、組織したインシデント対応チームを効率よく訓練することを目的としている。

 ゲームの内容は、「架空の組織で発生するインシデントに対して、4〜6人のプレイヤーがそれぞれの立場/視点で議論しながら対応策とアクションを決定する」というもの。議論の制限時間は、1ラウンド当たり40分(全2ラウンド)となっている。

 インシデント対応チームのメンバーは、実際にセキュリティ事故が起きた場合に備えた模擬訓練としてボードゲームを活用できるだけでなく、ゲームを通じて、自社のセキュリティ対策の課題を明確化できるという。この課題を解決することで、有事の際のインシデント対応力を強化できるとしている。

ボードゲームの実物写真(出典:プレスリリース)

 ボードゲームは、トレンドマイクロのダウンロードページから入手できる。

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