新潟編:エンジニアで飯が食えるか?――統計で見る新潟の給与、残業時間、求人数ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(7)(3/5 ページ)

» 2016年07月22日 05時00分 公開

データで見る「新潟」

 皆さんは「新潟」にどんなイメージを持っていますか?「お米がおいしい」「日本酒がうまい」「海の幸が豊富」「スキー&スノボ」などでしょうか。最近は「Negicco」や「NGT48」などのご当地アイドルも人気ですね。

 実際はどうなのでしょうか? データから見える新潟の街を紹介しましょう。

新潟ってどんなところ?

 新潟県の県庁所在地、新潟市は、本州日本海側唯一の政令指定都市です。中心市街地を農業地域が取り囲む、自然豊かな土地です。

 新潟の自慢といえば、「食べ物」です。「47都道府県別 生活意識調査2015(出典:ソニー生命保険株式会社)」によると、「食べ物の美味しさが自慢」で、新潟は全国1位です。また、「新潟県あれこれ全国ベスト5(出典:新潟県の日本一)」によると、「コシヒカリ」や、近年新しいブランド米として県が普及を進めている「新之助」をはじめとした米の生産量が、新潟は全国1位。日本酒の消費数量も全国1位です。魚介や山菜もおいしい。食も豊かです。

 しかし、新潟県庁発表の「新潟県推計人口(平成28年5月1日現在)」によれば、新潟県の人口は「229万人」です。平成16年の245万人から年々減少しています。人口だけ見れば、新潟も衰退の一途をたどっています。

交通の便は?

 新潟には「上越新幹線」と「北陸新幹線」が走っており、東京まで2時間程度なので、日帰り出張が可能です。新潟市などの中心市街地なら電車や路線バスがありますので、交通の便で困ることはあまりありません。終電は23時台です。

新潟県鉄道路線図(出典:47都道府県鉄道路線図

 しかし、中心市街地から離れると電車やバスの本数がガクッと減ります。終電も早いです。

 例えば、私の家の最寄り駅――えちごトキめき鉄道の「妙高高原駅」は、電車は1時間に1本程度、バスも1時間に1本あるかないかです。遠方に行くときは、主要駅の接続で30分以上待つこともあります。

 このような環境ですから、電車で通勤している友人・知人はほとんどいません。基本は車で移動します。

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