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» 2017年05月22日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windows 10でVPN接続のショートカットを作成する

外出先から社内のネットワークに接続する場合によく利用されるVPN接続。ただ、VPN接続するまでの手順が意外と多い。そこで、すぐに接続できるようにデスクトップなどにVPN接続のショートカットを作成しよう。Windows 10 Creators Updateに合わせて大幅に改訂した。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Windows 10


 Windows 10を使い始めてVPN接続を行う際の工程が多く、イライラした経験はないだろうか。以前のWindows OSでは、インジケーター領域の[ネットワーク]アイコンをクリックすると簡単にVPN接続が行えた。しかしWindows 10 Anniversary Updateまでは、さらにそこから[VPN]画面([Windowsの設定]−[ネットワークとインターネット]−[VPN]画面)が開き、ここでVPNの接続を行わなければならなかった(Creators Updateによって、[ネットワーク]アイコンからの接続も可能になっているが……)。

 さらに、VPN接続のユーザー名のみを保存することができず、ユーザー名を設定してしまうと、パスワードが「空の状態」でもVPN接続を開始してしまうという使いにくい設定となっている。セキュリティのためにパスワードを毎回入力するようにしたい場合や、ワンタイムパスワードで毎回異なるパスワードの入力が必要な場合、いちいちユーザー名も同時に入力する必要がある(ユーザー名だけを入力したままにはできない)。

 そこで、Windows 7と同様、ダイアログを表示してVPN接続を行えるように、デスクトップにショートカットを作成しよう。

●Windows 10でVPN接続の設定を行う

 Windows 10の[スタート]メニュー[設定]−[ネットワークとインターネット]を開き、[ネットワークとインターネット]画面の左ペインで[VPN]を選択する。右ペインで[VPN接続を追加する]をクリックし、「VPNプロバイダー」や「接続名」などを入力する。

Windows 10のVPN画面 Windows 10のVPN画面
Windows 10でVPNを設定するには、[スタート]メニュー[設定]−[ネットワークとインターネット]((1))を開き、[VPN]((2))を選択し、[VPN接続を追加する]((3))をクリックし、次の画面で「接続名」などを入力する。さらに細かい設定が必要な場合は、[アダプターのオプションを変更する]リンク((4))をクリックする。

[VPN接続を追加する]画面 [VPN接続を追加する]画面
「VPNプロバイダー」や「接続名」などを入力して、VPN接続の設定を行う。ここでは基本的な設定しかできないので、共有キーなどの設定が必要な場合は、VPN接続のプロパティを開く必要がある。

 ただ、[ネットワークとインターネット]画面の[VPN接続を追加する]では細かい設定(暗号化方法の指定など)が行えないため、このままではVPN接続が確立できないことがある。そのような場合は、[関連設定]−[アダプターのオプションを変更する]( 実体は、[コントロールパネル]−[ネットワーク接続])をクリックし、追加した<VPN接続名>のプロパティ画面を開いて、[セキュリティ]タブや[ネットワーク]タブで設定を行う。このVPNの設定方法は、通常と同じだ。

追加した<VPN接続名>のプロパティの画面 追加した<VPN接続名>のプロパティの画面
VPN接続の細かな設定は、追加した<VPN接続名>のプロパティを開き、[セキュリティ]タブ((1))などで行う。データの暗号化方式((2))や認証((3))など、VPNサーバの設定に合わせて設定を行う。

●rasphone.exeへのショートカットを作成する

 作成したVPN接続が正しく接続・動作することを確認できたら、rasphone.exeへのショートカットを作成しよう。

 %WinDir%\System32\rasphone.exeを右クリックして、メニューから[ショートカットの作成]を選択し、デスクトップにrasphone.exeへのショートカットを作成する。デスクトップなどで右クリックメニューを開き、[ショートカットの作成]を選択して、[ショートカットの作成]ウィザードを使って作成してもよい。[項目の場所を入力してください]の入力欄に「rasphone.exe」と入力すれば作成できる。

rasphone.exeのショートカットを作成する(1) rasphone.exeのショートカットを作成する(1)
[%WinDir%\System32]フォルダ((1))を開き、rasphone.exe((2))の右クリックメニューから[ショートカットの作成]((3))を選択する。「ここにショートカットを作成することはできません」というダイアログが表示されるので、[はい]ボタンをクリックすると、デスクトップ上にショートカットが作成できる。

 さらに、作成した「rasphone.exeのショートカット」のプロパティを開き、「リンク先」を以下のように編集する(<VPN接続名>は、Windows 10の「VPN接続を追加する」で作成した「接続名」にすること。空白文字などが含まれている場合は引用符で囲む)。

C:\Windows\System32\rasphone.exe -d <VPN接続名>



rasphone.exeのショートカットを作成する(2) rasphone.exeのショートカットを作成する(2)
デスクトップの「rasphone.exeのショートカット」((1))を右クリックして、メニューから[プロパティ]((2))を選択する。

rasphone.exeのショートカットを作成する(3) rasphone.exeのショートカットを作成する(3)
「rasphone.exeのショートカット」のプロパティの[ショートカット]タブ((1))を開き、「リンク先」((2))を編集する。[アイコンの変更]ボタン((3))をクリックし、アイコンを選択することで、このショートカットのアイコンを変更すると分かりやすいだろう。

 これをコピーして、VPN接続を切断するショートカットも作成しておくと便利だ。やはりプロパティを開き、「リンク先」を以下のように編集する(-dオプションを-hに変更する)。

Windows\System32\rasphone.exe -h <VPN接続名>



 これで、ユーザー名だけを保存し、毎回パスワードを入力するようにできる。デスクトップのショートカットをダブルクリックするだけで、VPN接続のダイアログが表示されるようになるので、使い勝手もよい。

rasphone.exeのショートカットの実行例 rasphone.exeのショートカットの実行例
rasphone.exeのショートカットをダブルクリックすると、このダイアログが表示される。ユーザー名((1))を一度入力すると保存される。「次のユーザーが……」((2))のチェックボックスにチェックを入れると、パスワードが保存される。ただし、パスワードを保存しても、自動的に接続されることはなく、このダイアログが表示され、パスワードの変更が行える。[プロパティ]ボタン((3))をクリックすると、「rasphone.exeのショートカット」のプロパティ画面が表示される。

●rasdial.exeをバッチファイルにして、コマンドプロンプトからVPN接続を行う

 同様にVPN接続を起動するコマンドには「rasdial.exe」もあるが、こちらはコマンドプロンプトから実行する必要がある。rasdial.exeを利用するのであれば、以下のコマンドを記述したバッチファイル(.batファイル)を作成すること。なお、<ユーザー名>の後ろの「*」はパスワードの手動入力を指示するものだ。バッチファイル内にパスワードを直接記述することはセキュリティ的に望ましくないので、このように毎回手動入力させるのがよい。

rasdial.exe <VPN接続名> <ユーザー名> *



rasdial.exeのバッチファイルの実行例 rasdial.exeのバッチファイルの実行例
上記のrasdial.exeのバッチファイルを実行する((1))と、パスワードが聞かれる((2))。ここでパスワードを入力すると、VPN接続が開始される。

 なおrasdial.exeを使って、VPNを切断するのは以下のコマンドとなる。同様に、バッチファイルを作成しておくとよいだろう。

rasdial.exe <VPN接続名> /DISCONNECT



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