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» 2016年08月22日 10時00分 UPDATE

「SAP HANA®」と「デジタルビジネス時代」の深い関係:次世代DWHによるデジタルビジネスの実現

インメモリデータベースの先駆けとして、既に多くの企業で実績を残している「SAP HANA®」。ICTとデータを最大限に活用して取り組む経営スタイル「デジタルビジネス」や、旧来のITシステムをビジネス視点で変革する「デジタルトランスフォーメーション」において、SAP HANAの存在感が急加速するように増してきている。それはなぜか──。その鍵は「スピード」にあった。

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 ICTの技術を駆使し、得られたデータをビジネス視点で活用する経営手法である「デジタルビジネス」を率先して考え、企業の重要な資産である「データ」をどのように活用していけるかが、将来の企業価値を左右するといわれている。

 社内外問わず、さまざまなシステムや機器からデータを大量に集め、それを基にした高度な分析を「リアルタイム」に行い、新たな知見を迅速かつ的確に得る。そして、得られた知見から「他社に先駆けて」新たな手を打つ。このように、企業を取り巻く市場変化の早さをキャッチアップするための「スピード」が求められている。

 本稿では、リアルタイムに意思決定を行い、「デジタルビジネス」を実現するための“ソリューション(解決策)”を、SAPジャパン、日本ヒューレット・パッカード、インテルの3社のメッセージから導いていく。

インメモリデータベース市場をリードする、“意思決定”のためのプラットフォーム「SAP HANA®

photo SAPジャパン プラットフォーム事業本部 ビジネス開発部 シニアディレクターの椛田后一氏

 「SAP HANA®」は、同社のERP製品を利用している企業や先進的な情報活用を試行する企業を中心に導入が進み、今では世界中のさまざまな企業が「デジタルビジネスを実現する」ことを目的とした基盤として選ばれている。また最近では、情報系システム、DWH(データウェアハウス)への適用も進んでいる。その背景や理由について、SAPジャパン プラットフォーム事業本部 ビジネス開発部 シニアディレクターの椛田后一氏は次のように説明する。

 「データをビジネスに活用するために、多くの企業がDWHを構築/運用してきました。しかし従来のテクノロジーを採用したDWHは限界を迎えつつあります。経営者や各業務部門が欲しい情報を手に入れるまでに多くの時間とコストが掛かっているのです。その背景には目的別に構築される“データマートの存在”があります。データの鮮度に起因する分析精度の課題もありますが、データマートの設計、開発、運用コストが膨れ上がっています。

 また、データ分析の新たな要望として、過去実績の把握や現状分析だけでなく、高精度な将来の「予測分析」の実装が求められています。──デジタルビジネスのスピードについていくには、“何が必要か”を真剣に考える時期に来ているのではないでしょうか」(椛田氏)

 現状の課題解決と新たな要望に応えるためには、従来よりもはるかに大量で、かつ、多種多様なリアルタイムデータを高速にデータ処理するプラットフォームが求められるということだ。

 こうした動向を先取りし、SAPがいち早く実用化したのがSAP HANAのインメモリデータベース技術だ。メモリ上で全てのデータ処理を行うことを前提に設計されているため、「圧倒的な高速性」を実現する。

photo SAP HANAが「圧倒的な高速性」を実現できる理由

 これまでデータベース性能を維持するために行っていたさまざまなメンテナンス作業、例えばデータベースチューニングや、データマートの構築/運用に掛かるコストを大幅に削減できる。明細データを直接読みに行くため、鮮度の高いリアルタイムデータを取得できるので、ユーザーにとっても欲しいデータや分析結果をすぐ手に入れられるようになる。全ては「スピード」に結び付くのだ。

 「従来のデータベース製品では扱うことができなかった大量かつ多種多様なリアルタイムデータも、SAP HANAなら非常に高速に扱うことができます。また、SAP HANAには予測分析ライブラリが実装されているため、予測分析を行うためのハードルもぐっと低くなります。まさにデジタルビジネス時代にふさわしい“リアルタイムデータプラットフォーム”といえます」(椛田氏)

 ちなみに、SAP HANAは情報系システムの用途に特化した製品ではない。これまでのリレーショナルデータベース製品をはるかに凌ぐ性能ゆえに、基幹系と情報系のデータベースを単一のプラットフォーム上で扱うことも可能だ。

 とはいえ、基幹系システムと情報系システムの統合の判断は容易ではない。積極的な情報活用を推進する企業にとって、OLTP(Online Transaction Prosessing:オンライントランザクション処理)要件も実装しているSAP HANAをDWHに適用するアプローチも選択肢の1つとなる。基幹系システムで発生したデータをリアルタイムに情報系システムに反映できるため、情報系システム上で鮮度の高い「今、この瞬間」のデータを使って分析を行うことができるようになる。高い鮮度のデータを使って分析すれば、競合他社に先駆けたビジネスの打ち手を企画、実行できることになる。このようにSAP HANAは、従来の「基幹系データベース」「情報系データベース」という概念すら破壊しかねない、革命的な製品といえる。

photo SAP HANAによる情報系システムへのアプローチ

SAP HANAのためのサーバプラットフォーム「HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANA」

photo 日本ヒューレット・パッカード サーバー事業統括本部 ミッションクリティカルソリューション製品部 プロダクトマネージャーの日野創氏

 ただし、SAP HANAは従来の一般的なリレーショナルデータベース製品とは大きく異なるアーキテクチャを採用しているため、そのメリットを十分に引き出せるハードウェアを組み合わせてこそ、初めてそのメリットの全てを享受できる。

 SAP HANAはメモリ上でデータを処理する。つまり、「大容量のメモリ」を載せられ、かつそれを効率的にハンドリングできる能力を持つハードウェア/サーバが不可欠となる。大量のデータをメモリ上で「高速に並列処理」できるCPUパワーも必要だ。

 そのため、SAPではSAP HANAの稼働に適しているハードウェアを認定する“極めて厳しい”制度を設けている。そして、数ある認定ハードウェアの中でもひときわユニークな特長を備えているのが、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が開発/提供する「HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANA」だ。日本ヒューレット・パッカード サーバー事業統括本部 ミッションクリティカルソリューション製品部 プロダクトマネージャーの日野創氏によれば、この製品は「そもそもの出自からしてSAP HANAと密接に関係しているハードウェア」だという。

photo HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANAとその他のSAP HANAアプライアンス

 「HPEは、長らくSAP ERPを従来型リレーショナルデータベース基盤の上で利用していたユーザーであり、パートナーですが、2013年より、これをSAP HANAによるインメモリデータベースへと順次置き換えるプロジェクト『Project Kraken』を推し進めています。10あるサブプロジェクトうち既に3つはカットオーバー済みで、中には1時間掛かっていた処理が1秒にまで短縮されたものもあります。このProject Krakenの過程において、SAPとの密接な協業の下、“認定”ハードウェア製品の開発に着手したのです」(日野氏)

 ある業務において、30TB超ものサイズのデータベースをSAP HANAに移行しようとしたが、当時はこれだけ大きなデータベースをインメモリでさばけるハードウェア製品は存在しなかった。そこでHPEは、SAPとインテルとで共同プロジェクトを組み、自分たちのニーズにかなうスペックを備えた新たなサーバ製品を開発してしまったのだ。

 こうしてでき上がったのが、超高速インメモリ処理を可能にする新世代のミッションクリティカルサーバ「HPE Integrity Superdome X」であり、これをベースにSAP HANAの認定を受けた製品が「HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANA」である。

photo SAPとの共同プロジェクト「Project Kraken」

 HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANAは、当初からSAP HANAの真価を発揮するために開発されただけあり、その性能と絶対的な信頼性は折り紙つきだ。最大24TBの大容量メモリを扱える他(注:2016年8月現在、SAP HANAで推奨される上限は16TBとなる)、CPU性能をさらに引き出すための独自アーキテクチャも備えている。

 「CPUソケット同士をつなぐバスの制御に、『XNC2』と呼ぶ独自開発のチップセットを採用しています。一般的な複数CPUを搭載したマシンで採用される、CPU同士を直接接続する“グルーレス構成”では、CPUの数が増えていくと直接通信ができないCPUの経路が発生し、CPU間の処理にオーバーヘッドが発生します。数を増やせば増やすほど、性能の上がる割合が減る課題があります。

 対してXNC2では、全てXNC2を介してCPU間の通信を行うので、CPU間の処理のオーバーヘッドを削減できます。HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANAはこのXNC2によって、CPUを増やしていくとリニアに性能が向上します。大量データを大容量メモリ上で並列処理するプラットフォームに、最適なアーキテクチャだと自負しています」(日野氏)

photo 複数CPU搭載サーバのパフォーマンスを最大限に生かす、HPE独自開発のチップセット「XNC2」

SAP HANA活用に欠かせない高性能・高信頼性を担保し、ファイブ・ナインの可用性を実現する「インテル® Xeon® プロセッサー E7 v4 ファミリー」

 HPE ConvergedSystem 900 for SAP HANAの開発において、もう1つ大きな役割を演じたのが、インテルの最新プロセッサー「インテル® Xeon® プロセッサー E7 v4 ファミリー」だ。

 2016年6月に発表されたこの製品は、1ソケット当たり最大24コアを搭載し、前世代製品(最大18コア)から大幅な性能アップを実現している。また8ソケット構成では最大24TBのメモリ搭載容量が可能となっており、SAP HANAのようなインメモリデータベース製品の性能を最大限に引き出すのに申し分のないスペックを実現している。

photo 「インテル Xeon プロセッサー E7-8800/4800 v4 ファミリー」の特長
photo インテル データセンター・プロダクト・マーケティング Xeon プラットフォーム・マーケティング・マネージャーの横川弘氏

 もう1つ忘れてはならない特徴が、同製品の持つ優れた信頼性や可用性にある。インテル データセンター・プロダクト・マーケティング Xeon プラットフォーム・マーケティング・マネージャーの横川弘氏はこのポイントを、次のように説明する。

 「インメモリデータベースでは、メモリという揮発性の記憶媒体上で大量のデータを処理するので、ハードウェアには極めて高い信頼性と可用性が求められます。この点においてインテル Xeon プロセッサー E7 v4 ファミリーは、ファイブ・ナイン(99.999%)の可用性を実現する『インテル Run Sure テクノロジー』と呼ばれる一連のRAS(Rは“Reliability:信頼性”、Aは“Availability:可用性”、Sは“Serviceability:管理性”の略)機能をインテル Xeon プロセッサー E7 ファミリーのみ搭載しており、メモリのRAS機能としてメモリ上のデータの整合性を担保し、信頼性の高いシステム運用を実現します」(横川氏)

 インテル Run Sure テクノロジーには、約70ものシステムRAS機能やメモリRAS機能が含まれており、その数は前世代製品よりも増えているという。インテル Xeon プロセッサー E7 v4 ファミリーの備える機能がHPE ConvergedSystem 900 for SAP HANAの高い信頼性を担保し、ひいては企業がSAP HANAを安心して活用できるハードウェアを実現できているというわけだ。

SAP、HPE、インテルの3社がタッグを組んで「デジタルビジネス」を実現するソリューションを提供

 事実、こうしたハードウェアの進化を背景に、SAP HANAの導入メリットを存分に享受する企業が増えてきている。椛田氏によれば、特に「デジタルハブ」としてSAP HANAを活用する例が多いようだ。

 「社内の各所でサイロ化していたシステムからデータをSAP HANAに集めることで、これまでにないスピード感と精度でデータを分析できるようになったという声がよく聞かれるようになりました。多くの企業において、ビジネスにおけるデータ活用は『もう待ったなし』の状況のはずです。そうした企業にとってSAP HANAは、目に見える効果を、すぐ得られるソリューションとして評価をいただいています」(椛田氏)

 とある中堅メーカー企業では、当初は帳票データを作成する用途でSAP HANAを導入したが、その使い勝手のよさから徐々に他の用途でも使われるようになり、しかも、さらに多くの用途で利用しても性能が劣化しなかったために、気が付くと全社共通の「セントラル情報系データベース」として広く使われるようになっていたのだという。

 ちなみにこの事例でも、インテル Xeon プロセッサーを搭載したHPEのサーバ上でSAP HANAを動かすことで、その性能を最大限に引き出すとともに、全社共通の情報系データベースにふさわしい高信頼性を実現した。デジタルビジネスを支えるシステムには、それにふさわしい「ハードウェアとソフトウェアの相互補完」が不可欠であることを象徴する事例だといえるだろう。インメモリデータベースをはじめとする新世代DWHの導入を検討する際には、ぜひポイントとして押さえておきたい。

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【大阪 東京に加え、福岡でも開催】4社共催“SAP HANA”セミナー 「『SAP HANA 都市伝説』を解明する!」が開催

 本稿で、「SAP HANA」がもたらす価値、その価値は「HPE」の専用サーバ+「インテル」のインテル® Xeon® プロセッサーの密接な関係で享受できること。なぜ「SAP+HPE+インテルがタッグを組んで協業するのか」を理解できただろうか。

 さらにSAP HANAの価値をじっくり学び、理解できるセミナー「『SAP HANA 都市伝説』を解明する!」が東京大阪、および福岡の3会場で開催される。

  4社共催“SAP HANA”セミナー 『SAP HANA 都市伝説』を解明する!!
〜IIJ × SAP HANAが企業のデータベース環境を改革する
開催日時 大阪:2016年9月15日(木)15:00〜17:30(14:30開場)
東京:2016年10月5日(水)15:00〜17:30(14:30開場)
福岡:2016年10月7日(金)15:00〜17:30(14:30開場)New!
場所 大阪:SAPジャパン株式会社 西日本支社 会議室(大阪府大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビル5階)
東京:IIJグループ本社(飯田橋グラン・ブルーム)13F会議室(東京都 千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム)
福岡:TKP博多駅筑紫口ビジネスセンター 会議室(802)(福岡市博多区博多駅中央街4-8 ユーコウビル 8F)
プログラム(予定) 15:00-15:05:ご挨拶
15:05-15:55:今さら聞けない!? SAP HANAの概要と活用事例
16:05-16:40:ITインフラベンダーの眼で見てきた、SAP HANAの真の価値とは
16:40-17:15:IIJが考えるSAP HANAへの移行プロセス〜マイグレーションの最適解と支援サービス〜
17:15-17:30:質疑応答/事前質問回答
参加費 無料
定員 50名
共催 SAPジャパン株式会社 日本ヒューレット・パッカード株式会社 株式会社インターネットイニシアティブ インテル株式会社
申込 大阪会場(2016年9月15日開催):https://biz.iij.jp/public/seminar/view/111
東京会場(2016年10月5日開催):https://biz.iij.jp/public/seminar/view/112
福岡会場(2016年10月7日開催):https://biz.iij.jp/public/seminar/view/124
申込締切 大阪:2016年9月14日(木) 17:00
東京:2016年10月4日(木) 17:00
福岡:2016年10月6日(木) 17:00

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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年9月21日

SAP HANA”セミナー

開催日時:
大阪:2016年9月22日(木)15:00〜
東京:2016年10月5日(水)15:00〜
福岡:2016年10月7日(金)15:00〜
開催場所:
大阪:SAPジャパン株式会社 西日本支社 会議室(大阪府大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビル5階)
東京:IIJグループ本社 13F会議室(東京都 千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム)
福岡:TKP博多駅筑紫口ビジネスセンター 会議室(802)(福岡市博多区博多駅中央街4-8 ユーコウビル 8F)
参加無料

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