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» 2016年08月26日 12時36分 UPDATE

まずはマルチクラウド閉域網接続サービスから:ネットワンが「クラウドHUBサービス」、クラウド利用における課題の包括的解決目指す

ネットワンシステムズは2016年8月25日、「クラウドHUBサービス」を発表した。同日に提供開始したのはマルチクラウドに対応したクラウド閉域網接続サービス。今後、ネットワークセキュリティサービス、コロケーションサービスなどをメニューに加えていく。

[三木 泉,@IT]

 ネットワンシステムズは2016年8月25日、企業におけるクラウドサービスやインターネットの利用に関する各種課題の解決を目指す「クラウドHUBサービス」を発表した。同日に提供開始したのはマルチクラウドに対応したクラウド閉域網接続サービス。今後順次、ネットワークセキュリティサービス、コロケーションサービスなどをメニューに加えていくという。

 クラウドHUBサービスは、ネットワンシステムズが、クラウド/インターネット利用について同社顧客から受けた要望に基づいて開発してきたサービスという。

マルチクラウド閉域網接続サービスから提供

 ネットワンが最初に解決を目指す課題は、パブリッククラウドへの閉域接続に関するもの。同社はエクイニクスと提携し、エクイニクスの接続点でクラウドHUBサービスを運営、クラウド閉域網接続サービスを提供する。このサービスはキャリアフリーであり、顧客は自社拠点から専用線をエクイニクスのTY4に接続すれば利用できる。当初の接続対象クラウドは、Amazon Web ServicesおよびMicrosoft Azure。

 クラウドHUBサービスを通じて、顧客は複数のパブリッククラウドに同時接続できる。各クラウドへの接続帯域は顧客側が選択、帯域の変更はオンデマンドでは行えないものの、ポータルから注文できる。最低契約期間は1カ月であり、短期間のパブリッククラウドの利用や試用にも適していると同社はいう。

 2016年10月には、ネットワンが別途提供している「ネットワンSD-WANサービス」にも対応する。これにより、専用線経由だけでなく、IP接続サービス経由でクラウドHUBサービスに乗り入れられるようになる。企業の各拠点やグループ会社など複数拠点から、高価な専用線を使わずに、セキュリティを確保したパブリッククラウドへの直接接続ができるようになるわけで、こうなってくると他のクラウド閉域網接続サービスには全く見られない特色が出てくる。ネットワンでは、要望によっては、将来リモートアクセスサーバ機能を提供することも検討するという。

 今回のサービスは、仕組み的に面白い部分がある。同サービスでは顧客ごとに論理スイッチを割り当て、これを基本サービスとしている。下の料金表で「内部ネットワーク」となっているものだ。クラウド閉域網サービスなどはオプションの扱いになっている。SD-WANによる、前述のような複数拠点からのつなぎ込みもオプションだ。

「内部ネットワーク」を顧客ごとに割り当てる
クラウド閉域網接続サービスはオプションとして提供

 内部ネットワーク、すなわち顧客ごとの論理スイッチは、顧客ごとの通信を分離するとともに、通信品質を必要に応じて担保する役割を果たす。また、クラウドHUBサービスで今後提供する他の機能を挿入するポイントとしても活用される。

インターネット接続やセキュリティ機能も提供

 クラウドHUBサービスでは上記のクラウド閉域網接続サービス、SD-WAN連携の他に、次のサービスの提供が予定されている。

提供予定の主なサービス。将来はクラウドオーケストレーションとの連携も考えられている

インターネット接続機能、セキュリティ機能

 インターネット接続機能(2016年10月提供開始予定)では、クラウドHUBからインターネットへ出られるようになる。これをファイアウォール、DPIなどの各種セキュリティ機能(2016年12月提供開始予定)と組み合わせれば、一般企業は従業員などによるインターネットアクセスに関わる作業を一括してアウトソースできることになる。

 なお、セキュリティ機能については、全顧客に同一のメニューを適用するサービスでなく、個別のアウトソーシングを受けることから始めるという。理由は、大規模顧客の場合、各社独自のニーズがあり、対応しなければならないトラフィック量も大きいことにあるという。個別であってもサービス化はされるので、顧客側でセキュリティ製品を購入したり、日常の運用を担ったりすることはなくなる。

 例外は12月に提供開始予定のCASB(Cloud Access Security Broker)で、これについては汎用サービスとして提供できる。ちなみにCASBとは、社内ユーザーによる各種クラウドの利用を可視化し、場合によってはクラウド評価データベースと照らし合わせて、特定のクラウドの利用を制限するなどができるサービスだ。

 セキュリティに関しては、統合認証基盤の提供も計画しているという。

「セキュアコロケーション」

 これは、クラウドHUBを運営しているエクイニクスのデータセンターで、顧客側のサーバを置けるスペースを提供するもの。用途としては、例えばDNSサーバ、DHCPサーバ、Active Directory/ADFSサーバなどの運用が考えられる。

ネットワーク機器管理サービスとの連携

 ネットワンは別途、ネットワーク機器管理サービス「DIMS(Device Information Management Service)」を提供する。このサービスとの連携が図られる。

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