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» 2016年10月11日 07時00分 公開

データベース基盤と管理の「それって本当?」――スペシャリストが真実を暴く(4):本当にどの時点にもリカバリーできるの? 最適なバックアップ手法は運動会の「写真/ビデオ撮影」で考えよう! (2/4)

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アクシデントにどう対応するか

 バックアップとリカバリーの関係を考える上では、「徒競走で起こるアクシデントにどう対応するか」が考えるヒントになります。

 親にとっての最重要ミッションは、「子どもの走る姿を撮り、本人や運動会に参加できなかった祖父母などに見せてあげること」です。事前に結果は分かりません。もちろん走っている最中に何が起こるかも分かりません。そのような不確実性が高い中で、突然発生する出来事を記録するならば、スチルカメラ(写真)がいいのでしょうか、それともビデオカメラ(動画)がいいのでしょうか?

運動会の「写真/ビデオ撮影」を想像してみてください

 スチルカメラであれば、走っている場面のどこかのシーンは撮影できます。転んだシーンやゴールシーンなどの「決定的瞬間」を撮影できるかもしれません。ただし、転ぶことは想定していないでしょうし、1位でゴールテープを切ることも想定していないかもしれません。そのために、ちょうどいいタイミングの写真が撮れなかった、ということもありえます。

 これがもしビデオカメラだったら、スタートからゴールまで全てのシーンを記録しています。好きなシーンをあとから振り返って見ることができますよね(図1)。

photo 図1 ビデオカメラで全てを記録しておけば、後からでも好きなところのシーンを見ることができる

 実は、この話で出てくるスチルカメラは「RMANとNetwork Area Storage(NAS)を使った一般的なバックアップ運用」と似ているんです。そう、RMANはスチルカメラのように「事前に決めた瞬間に戻す」ことができる優秀なバックアップ&リカバリーツールですが、ビデオカメラのように「後から好きなところに戻せる」ものではありません。

 オラクルには、ここでのビデオカメラに相当する、いつの地点にでも戻せる「Zero Data Loss Recovery Appliance」(以下、Recovery Appliance)というバックアップ&リカバリーツールがあります。「事前に決めた瞬間に戻す」と「後から好きなところに戻す」――。似ているようで違うこの2つの違いを具体的に説明していきましょう。

「事前に決めた瞬間に戻す」で十分ですか?

 バックアップは、「決まった時間に戻す」ことを前提に設計されていることがほとんどでしょう。しかし、例えば次のような点が課題となる可能性があります。

(課題1)データ損失のリスク

 通常のバックアップでは「最後のバックアップ以降の全データを失うリスク」が考えられます。

 日次で通常のバックアップ運用を実施している場合について考えます。本番データベースのデータファイル、REDOを失うような障害が発生すると、直近のバックアップを使ってリストア・リカバリーすることになりますが、リカバリーに使えるREDOログがないために、バックアップ取得時点以降の変更データを失うことになります。取得しているはずのアーカイブREDOのバックアップが取れていなかった、消してしまっていたというのもこのケースに当たります。

 先ほどの運動会で例えると、転倒したときの写真を撮ったために、1位でゴールテープを切る瞬間の写真を取り損ねてしまったという状況です。お父さんは、この事態に後で何と言われてしまうのか、心配になりますね。

(課題2)頻繁なバックアップ取得による本番系の負荷問題

 では、バックアップを頻繁に取得するとどうなるでしょう? いくら間隔を短くしたとしても、バックアップの取得間隔分のデータを失う可能性は残ります。スチルカメラに例えると、いくら高速に連写したとしても、必ず良い瞬間の写真が撮れるとは限らないのと同じです。

 また、頻繁にバックアップを取得することで、本番環境に対するCPU、I/O、ネットワークの負荷が増大します。このように、休みなく動くことが求められる最近のシステムをどう効率的にバックアップするかは大きな課題です。

(課題3)データベースを正常に復旧できないリスク

 また、ストレージ装置の機能などでバックアップを行っている場合は、リカバリーで正しく期待した通りにデータが戻る保証はありません。Oracle Databaseインスタンスを介してバックアップを取るRMANのような製品ではない場合は、最悪の場合、バックアップデータの破損により、障害から復旧できない可能性があります。

 先ほどの例でいえば、ストレージ機能を使ったバックアップは、現像するまで意図した写真が撮れたか分からないフィルム時代のカメラと同じです。フィルムを現像に出してみたら、ブレていたり、ピントが合ってなかったという経験が1度はあったと思います。

 こうした課題はどう解消できるでしょうか。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2016年11月10日

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