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» 2016年10月17日 05時00分 UPDATE

まだ君は間に合う! 現役エンジニアに聞く、学生のときにやっておくべきこと(12):自然体のセキュリティ女子3人が語る「就活に王道なし」 (1/3)

大企業で活躍しているエンジニアは、学生時代から意識高く技術の研さんを積み、インターンでいろいろな経験をしてきた人ばかり……とも限らないようだ。仕事を、人生を楽しむセキュリティ女子の学生時代や就活の思い出とは?

[高橋睦美, 聞き手:@IT編集部,@IT]

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 本連載「まだ君は間に合う! 現役エンジニアに聞く、学生のときにやっておくべきこと」では、IT企業の最前線で活躍するトップエンジニアに、学生時代に行った就職活動の内容や、これから就職活動を行う学生へのアドバイスを聞いていきます。


 近年不足が叫ばれるIT人材。とりわけセキュリティ分野は人手不足が顕著といわれるが、「ホワイトハッカー」「トップガン」のように優れた技術を持った人以外は入りにくい、という印象を持つ人も少なくない。サイバー犯罪と正面から向き合うことから、「何だか怖い」というイメージもあるようだ。

 しかし「セキュリティは決して怖いものではないし、身近な課題から入っていけば難しいものでもない」と、「NECソリューションイノベータ」でセキュリティ業務に携わる3人の「セキュリティ女子」たちは口をそろえる。彼女らはいずれも、技術を理解した上で業務企画やコーディネーションを進める役割を担っている。

 今回は、それぞれ違う立場でセキュリティ業務に携わる平野良子さん(NECソリューションイノベータ パブリックセーフティソリューション事業部 サイバーセキュリティグループ)、森由恵さん(同パブリックセーフティソリューション事業部 サイバーセキュリティグループ)、元林里絵さん(同北陸支社 セキュリティグループ)に、学生時代に取り組んできたこと、振り返ってみてやり足りなかったことなどを尋ねた。

とっても仲良しの3人(左から順に、平野良子さん、森由恵さん、元林里絵さん)

コードを書かないエンジニアにもできることがある

 平野さんは、お茶の水女子大学文教育学部を卒業し、英語・フランス語の教員免許も取得しながら、今はセキュリティ畑で活躍しているという、やや変わった経歴の持ち主だ。「大学時代は言語文化を専攻していました。その中で、コンピュータの言語と人間の言語に共通点があるのではないかという思いを抱いたことをきっかけに、この業界を目指しました」と言う。

平野良子さん

 学生時代はHTMLを使ってWebページを作成する程度の知識はあったが、入社後の技術研修では苦労したそうだ。「入社後の研修で、いきなりJavaを学ぶことになって。フランス語からコンピュータ言語への切り替えは思った以上に難しかったです」

 たまたま配属された部署がセキュリティ関連だったことが、その後の平野さんのキャリアを広げていく。大学時代にフランスへの留学経験を持つ平野さんに、海外へのアレルギーはなかった。

 「米国やイスラエルなど、海外のサイバーセキュリティ先進国の技術をウォッチして紹介したり、新しい海外製品を検証するといった分野ならば、コードを書いたことがなくても役に立てる、自分でもできることがあると実感しました」という。時には、いきなり「ちょっと韓国に行って製品のデモしてきて」「明日台湾に行ってくれない?」とムチャぶりされることもあったというが、「やる気があれば、年齢や年次に関係なく仕事を任せてくれることがむしろうれしかった」と振り返る。

 こうしてキャリアを積む中で、2015年にNECソリューションイノベータが肝いりで立ち上げた「セキュリティイノベーションセンター」の設立に関わることになった。2014年に設けられたサイバーセキュリティグループに属していた平野さんは、「当初の目的はマルウェア解析やフォレンジックのためのラボを作りたい、というものでしたが、ただの研究施設ではつまらない。そこで、『この先サイバー空間の安全を守るためどんな技術が必要で、どんなビジネスを展開すべきか』を企画から立て、センターのレイアウト設計から機器・家具類の調達に至るまで手掛けました」という。

 「この時、トップに対して、自分の言葉で企画を説明し、その必要性を理解してもらう体験をしたことで、『この先やっていける』という自信をつかみました」

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