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» 2016年10月19日 05時00分 公開

仕事が「つまんない」ままでいいの?(22):「死にたい」と思うほど仕事でストレスを抱えたときに――最も大切なのは、あなた (3/4)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]

薬を飲めばストレスは減るのか

 近年、労働者のストレスが社会問題として捉えられています。2015年12月、厚生労働省は50人以上の事業所を対象に「ストレスチェック制度」を施行しました。

 ストレスチェックは、「職場環境の改善などにより心理的負担を軽減させること(職場環境改善)」と、「労働者のストレスマネジメントの向上を促すこと」が目的で、精神的疾病を抱えた人を早期に見つけることではないそうです。とはいえ一般的には、「ストレスを抱えていたら、早期発見、早期治療」と言われています。

 けれども、医療機関にかかれば、それだけでストレスが減るのか……というと、そうでもないだろうと個人的には思います。なぜなら、ストレスの根本原因は過度な仕事や職場の人間関係、物事の捉え方にあるからです。しかし、仕事内容や職場の人間関係の問題は、医療では解決できません。

 精神科専門医の千村晃氏は、著書「これからはメンタル美人―内から輝くあなたへ」(カナリア書房)の中で、次のように書いています。

 心の医療に従事してきて、心の不調の最後の決め手は人間関係だ! といつも感じてきました。

 もちろん、一時的な見かけは薬で治るでしょうが、根本的解決になっていないことがほとんどです。いろんなメディアを通じて薬の医療情報が膨大に流されるため、多くのみなさんがそれを目にして薬で魔法のように全てが解決するとお考えになります。でも、それだけで解決するほど人間の心と体は単純ではありません。

 ここでいう「人間関係」には、「周囲との関係」に加えて「自分との関係」も含まれると、私は考えます。

 そこで、「死にたい」と思うほど仕事でストレスを抱えたときの対処について、経験を踏まえて考えてみます。

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