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» 2016年10月21日 05時00分 公開

ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(15):北海道編:ハドソンを覚えていますか?――年収、家賃、IT企業 (5/5)

[川喜田歩(メリディアン・メディカルサービス),@IT]
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生活:自然との共存

 仕事に関することや生活費など、北海道、札幌市に住み、働くために必要なデータを紹介しました。しかし、読者の皆さんが気になるのは、やはり寒さや越冬についてではないでしょうか。

 皆さんの想像通り、北海道の積雪はすさまじく、冬は、いまだかつて「ホワイトクリスマスではなかった12月はない」と言い切れるほど雪が降り続きます。積雪量が最も多いのは2月で、一晩で1〜2メートル降り積もることも珍しくはありません。

 札幌市および各市町村は除雪車を有しており、大雪の日には深夜でも出動し、市民、道民の安全と生活を守っています。私も驚いたのですが、札幌市の一晩の除雪作業費用は、なんと1億2000万円だそうです! 一晩でですよ!

 そのかいがあってか、札幌市内では、地下鉄やJRが雪で完全に止まってしまうことはそれほどありません。

参考リンク

冬の暮らし・除雪(札幌市)

ゆきだるマンプロジェクト(札幌市建設局土木部雪対策室計画課)

札幌の降雪量の記録−さっぽろお天気ネット−(札幌総合情報センター)


 北海道民にとって、雪との縁は切っても切れないものです。雪解け水はダムにたまり、そのおかげで水不足には縁がありません。そしてやはり雪は美しいものです。

 朝の静けさの中の、または夜の帳が下りた無色の中に浮かび上がる一面の銀世界は、何にも変えがたい美しさです。私はそんな北海道を愛してやみません。

ドイツ? いいえ、旭川です

I LOVE HOKKAIDO〜北海道を愛しています

 わが社の札幌支社では、2人の社員がU&Iターンで働いています。

 私は札幌生まれ札幌育ち。札幌で就職し、東京近郊、名古屋、神戸をへて札幌で現在働く会社の設立に携わることになりました。いわばUターンです。

 同僚のOさんは、東京生まれの東京育ち、札幌出張を機に転勤を申し出、25年間暮らした東京を離れ、この地を「終の棲家」としました。彼女はIターンです。

 私たちはなぜ、北海道の札幌市を選んだのか。

 それは、ここに住む人たちの人柄の良さと、自然の豊かさに溢れたこの大地が、心穏やかにストレスなく、のびのび仕事に打ち込める環境を常に保ってくれるからです。北海道は杉が群生していないため、花粉症になりません。しかも梅雨はなく、夏は涼しくて日本特有のジメジメした暑さには縁がなく、四季を心から楽しめます。交通、流通の良さも、安心して仕事ができる理由の1つです。

 ITが進化し、エンジニアでもSEでもデザイナーでも、また、東京でもニューヨークでもロンドンでも、もちろん札幌市でも、働く場所に関係なく、リアルタイムで共同作業を行える時代になりました。

 どこでも同じように不安なく仕事が行えるからこそ、最高の環境で仕事に取り組みたい――それが、私たちが札幌市で働く最大の理由です。「札幌市で今後も働きたい、暮らしていきたい」と、この原稿を書きながらあらためて思いました。

 次回は、医療ITに取り組む私たちの会社と地域の関わりについて、東京と札幌市での仕事の違いについて、また札幌市と北海道の産業およびIT事業についてさらに掘り下げます。

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筆者プロフィール

川喜田歩

メリディアン・メディカルサービス 川喜田歩(かわきたあゆみ)

東京近郊、神戸などでエンジニアやサポートとして働いたのち、愛する札幌にUターン。4匹の猫に癒されながら、スタートしたばかりの会社で奮闘中。

電子カルテサポート、院内サーバ設置、Web構築など、ハードからソフトまでの医療ITサービスを提供し、地域医療と密着したコミュニケーションを大事にする会社を目指し、日夜業務に励んでいます!


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