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» 2016年11月01日 05時00分 UPDATE

Microsoft Azure最新機能フォローアップ(26):クラウド上でActive Directoryドメインを簡単に導入できる――Azure ADドメインサービスの一般提供開始 (1/2)

Azure Active Directory(Azure AD)の新機能として「Azure ADドメインサービス」の正式提供が開始されました。これにより、Windows ServerのActive Directoryドメインサービスの機能を、Azureの仮想ネットワーク上に展開できるようになります。

[山市良,テクニカルライター]
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フル機能のActive Directory環境を“マネージドサービス”として提供

 2016年10月より、Azure Active Directory(Azure AD)の新機能として「Azure ADドメインサービス」の一般提供が開始されました。

 本連載第8回で紹介した、2015年10月にプレビュー提供が開始されたサービスの正式リリースとなります。

 Azure ADは、クラウドアプリのためのID管理サービスです。Azure ADはディレクトリ統合や広範囲のSaaS(Software as a Service)アプリケーションに対応するために、SAML 2.0、WS-Federation 1.2、OAuth 2.0/OpenID Connect 1.0といった認証および承認プロトコルをサポートしています。Office 365もまた、Azure ADを利用しています。

 Azure AD(Azure Active Directory)は、「Active Directory」という名前が付いていますが、機能的にはWindows Serverの「Active Directoryドメインサービス」とは全く異なるものです。Windows ServerのActive Directoryドメインサービスは、企業ネットワークにおいて、WindowsやUNIX/Linux、Macに対してActive Directoryドメインを提供し、Kerberos/LDAP/NTLMによる認証と、社内リソースへのアクセス制御やグループポリシーによる管理機能などを提供します。

 これまで、Azure仮想マシン上でActive Directoryドメインを利用するには、Windows ServerのAzure仮想マシンをドメインコントローラーとしてセットアップする、あるいはActive Directoryドメイン環境のあるオンプレミスのネットワークをサイト間VPN接続でAzure仮想ネットワークに接続するといった方法がありました。

 Azure ADドメインサービスは、Windows ServerのActive Directoryドメインサービスの機能を、Azure仮想マシンが接続するAzure仮想ネットワーク上に提供する“フルマネージドサービス”になります。Azure ADドメインサービスを使用すると、ドメインコントローラーの展開と管理をAzure ADに任せることができるので、簡単に導入できるだけでなく、運用管理も簡素化できます。

 また、Azure ADドメインサービスが提供するドメイン環境は、Azure ADのテナントとディレクトリが同期されるため、通常は「Azure AD Connect」で行うディレクトリ同期のための複雑な手順が必要なく、最初から“ハイブリッドなID管理環境”を手に入れることができます。

 この他、正式リリースでは、LDAPS(LDAP over SSL/TLS)のサポート、オンプレミスのActive Directoryとのディレクトリ同期環境におけるSID履歴の同期など、幾つか機能強化が行われています。

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