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» 2018年10月10日 05時00分 公開

Google Chrome完全ガイド:Google Chromeのキャッシュの保存先フォルダを変更する

Webページの表示高速化のため、Google Chromeには読み込んだページ内容をディスクに保存して再利用する「キャッシュ」機能があります。その保存先フォルダの場所を変えることで、ディスク容量の不足を解消したり、さらなる高速化を図ったりできます。

[島田広道, 小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

 Google Chrome(以下、Chromeと略)には、次回のアクセス時にWebページを読み込む時間を短くするため、Webページの一部をディスクに保存する「キャッシュ」機能が用意されています。デフォルトでは、以下のフォルダがキャッシュ保存先フォルダとして利用されます。

%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\Default\Cache

Chromeのデフォルトのキャッシュ保存先フォルダ
%LOCALAPPDATA%は環境変数。一般的には、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local を指します。

 上記のパスに含まれる「Default」フォルダは、環境によって「Profile <数字>」というフォルダ名になることがあります。

Chromeのデフォルトのキャッシュ保存先フォルダ Chromeのデフォルトのキャッシュ保存先フォルダ

 このキャッシュの保存先をSSDやRAMディスクなどの高速なストレージに変更すれば、ChromeのWebページ表示が高速化できます。またC:ドライブの空き容量が不足している場合には、別のドライブを指定することでキャッシュがディスク容量を圧迫するのを防ぐことも可能です。

 本稿ではWindows OS版Chromeを対象として、このキャッシュ保存先フォルダを変更する2種類の方法を紹介します。

事前の準備

●新しいキャッシュ保存先フォルダを作成する

 新しいキャッシュ保存先フォルダの場所として、ルートフォルダやWindowsフォルダ、Program Filesフォルダなど特別なフォルダ以下は避けましょう。こうしたフォルダには特殊なアクセス権が設定されていることが多く、キャッシュの保存の妨げになる場合があります。

 Chromeを利用するユーザーが普段データを保存できる場所に、Chromeのキャッシュ専用としてサブフォルダを新規作成し、そのパスを後述の手順で指定するのがよいでしょう。

●Chromeを終了させておく

 以下で説明している手順でキャッシュ保存先フォルダを変更する前に、いったんChromeを終了させておく必要があります。

 それには、まずChromeの全ウィンドウを閉じます。次にWindows OSのタスクバーの通知領域にChromeのアイコンがないか確認します。もしアイコンがあれば、右クリックして表示されるメニューで[終了]を選びます。

バックグラウンドで実行中のChromeを終了させる バックグラウンドで実行中のChromeを終了させる

方法その1――コマンドラインオプションでキャッシュフォルダを変更する

 Chromeを起動する際に「--disk-cache-dir="<保存先フォルダのフルパス>"」というコマンドラインオプションを付けると、キャッシュの保存先フォルダを変更できます。Chromeのショートカットを作成し、リンク先にオプションを指定しておくのがよいでしょう。その手順は以下の通りです。

コマンドラインオプションでChromeのキャッシュ保存先フォルダを変更する コマンドラインオプションでChromeのキャッシュ保存先フォルダを変更する

 修正したショートカットからChromeを起動すると、さきほど指定したフォルダに「Default\Cache」というサブフォルダが作成されるはずです。

変更したキャッシュの保存先フォルダ 変更したキャッシュの保存先フォルダ

 何らかのWebページを開くと、Cacheフォルダにキャッシュのデータが格納されます。

方法その2――グループポリシーでキャッシュフォルダを変更する

 Windows OSのエディションがProfessionalまたはPro、Enterpriseなどグループポリシーが適用できるのであれば、そこで実行されているChromeに対して、グループポリシーで一律にキャッシュ保存先フォルダを指定できます。企業内でActive Directoryを利用してWindows OS関連の設定を統一しているような環境では有用でしょう。

 テンプレートファイルがGoogleから提供されていることを除けば、設定手順は一般的なグループポリシーと変わりません。グループポリシーの詳細については、連載「基礎から分かるグループポリシー再入門」を参照してください。

 まず、以下のURLからChrome用のグループポリシーテンプレートをダウンロードします。

 このZIPファイルを解凍し、その中のテンプレートファイルをポリシー配布用の各フォルダへコピーします。

  • ZIP内の\windows\admx\*.admx → 〜\PolicyDefinitions フォルダ
  • ZIP内の\windows\admx\ja-JP\*.adml → 〜\PolicyDefinitions\ja-JP フォルダ

 次にグループポリシーエディタ(gpedit.msc)を起動します。Active Directoryのグループポリシーオブジェクトを操作するなら、「グループ ポリシーの管理」ツールからエディタを起動します。

 グループポリシーエディタの左ペインのツリーに注目し、もしPC単位で設定したければ[コンピューターの構成]、ユーザーアカウント単位で設定したければ[ユーザーの構成]以下のツリーを展開します。そして[管理用テンプレート]−[Google]−[Google Chrome]にある[ディスクのキャッシュ ディレクトリの設定]というポリシーを有効にし、キャッシュ保存先フォルダのパスを設定します。

グループポリシーでChromeのキャッシュ保存先フォルダを変更する(1/2) グループポリシーでChromeのキャッシュ保存先フォルダを変更する(1/2)
グループポリシーでChromeのキャッシュ保存先フォルダを変更する(2/2) グループポリシーでChromeのキャッシュ保存先フォルダを変更する(2/2)

 設定後、必要であればgpupdateコマンドでグループポリシーを強制適用してから、Chromeを起動してみましょう。コマンドラインオプションの場合と同じく、指定したフォルダにDefault\Cacheサブフォルダが作成され、そこにキャッシュのデータが格納されます。

■関連リンク


■更新履歴

【2018/10/10】グループポリシーでの設定手順を追記しました。最新版のChromeの情報を反映しました。

【2016/12/09】初版公開。


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