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» 2016年12月12日 07時00分 公開

足かけ6年の大移行プロジェクトを完遂した楽天の「Tech女子」に聞く:楽天市場を支える基幹データベースがOracle Exadataに移行──さらなる成長に向けてバッチ処理時間と運用管理コストを半減 (5/6)

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楽天市場を支える“Tech女子”が提言する、DBAに求められる資質

photo 2016年10月に開催されたOracle Cloud Days Tokyo 2016における基調講演に平井康文CIO兼CISOとともに登壇し、Oracle Exadataへの移行プロジェクトの完了を報告した横内氏。楽天市場の基幹データベースを若き女性エンジニアが支えているという事実は、多くの参加者に衝撃を与えた

 長きにわたる困難な移行プロジェクトを完遂した横内氏は、2006年に楽天に入社した。東北大学大学院で天文学を専攻し、すばる望遠鏡で撮影された天体画像の解析でC++などによるプログラミングを経験していたが、当時の楽天はエンジニア枠での新卒採用は行っておらず、横内氏自身もIT部門への配属を希望していたわけではなかった。

 「学生時代のプログラミングの経験から、IT系の仕事がどのようなものかはおおよそ想像がついていましたが、正直に言うと自分には最も難しく一生務まらない領域だと思っていました(笑)」(横内氏)

 営業職など、より顧客に近いフィールドでの業務を想定していたが、入社後の面談で早くも適性を見抜かれる。

 「社内にDBAが不足していたという事情もあったのでしょうが、当時の執行役員から『あなたにはDBAがふさわしい』と断言されたのです」(横内氏)

 避けたいと思っていたITエンジニア職だが、役員直々の指名に奮起した横内氏は、データベースについて一から学び、楽天市場のデータベース基盤を支えるDBAとしてスキルを磨く。その後、“楽天経済圏”のグローバルな拡大が本格化すると、2010年に社内公用語として英語が導入され、その数年後にはデータベース基盤を含む楽天市場の全システムを日米2拠点において24時間/365日体制で運用管理するという構想が持ち上がる。「いずれは海外で働いてみたい」という夢も抱いていた横内氏は、この構想を実現するために立ち上げられた米国DBAチームに参加。2016年現在は米国カリフォルニア州サンマテオ市に所在する楽天グループ北米オフィスで活動している。

 このように日本から米国へと活動拠点を移し、楽天市場の基幹データベースを支えるDBAチームを率いながら、Oracle Exadataへの移行プロジェクトを成就した横内氏は、楽天の社内文化について次のように話す。

 「『一度ゴールを設定したら、それに向けて何が何でもやり遂げる』というきっぷを強く感じます。言葉にすると厳しい印象を受けるかもしれませんが、ゴールを定めたら、そこに向けてきちんと計画を立てて準備し、着々と進めていくのです。当初は誰もが無理だと感じたプロジェクトをやり遂げられたのは、このきっぷの中で同じ目標に向かい、所属部署に関係なく互いに尊重し合える楽天社員の協力のたまものです。現在はそれぞれ別の案件を担当していますが、このプロジェクトの関係者間では今も強い信頼関係が続いており、『また一緒に大きな仕事をしたいね』と話しています」

 横内氏は、女性エンジニアが多いことも楽天の特徴だと語る。実際、IT部門で女性エンジニアが占める割合は3割を超え、横内氏が所属するDBAチームでも多くの女性DBAが働く。世はまさに“リケジョ”の活躍が望まれる時代だが、それに最適な職場というわけだ。

 「楽天は、女性にとって働きやすい会社です。例えば、産休をとって出産した後に復職した方が、その後、さらに産休をとって2人目を出産されるといったケースは珍しくありません。社員の家庭やプライベートを尊重しながら活躍の場を提供するというところも、この会社の貴重な文化の1つだと感じています」(横内氏)

 女性エンジニアが活躍できる場と制度が保たれていることは、楽天市場の基幹データベースの安定稼働にも一役買っている。横内氏は、女性DBAならではの特性として「指導力(Good at Training)」「ホスピタリティ(Hospitality Mind for Services)」「初志貫徹力(Get Things Done)」の3つを挙げる。

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 「これまで多くの女性DBAと仕事をしてきた経験から、DBAなどシステムの安定稼働を担うエンジニアは女性が力を発揮しやすい仕事だと感じています。例えば、私の周囲の女性エンジニアには部下を手厚く指導する方が多いですね。実際、当社では先輩の女性DBAの丁寧な指導の下、多くのDBAが育ってきました。

 また、DBAにはホスピタリティマインドの高さも求められます。私たちは直接的にはデータベースを見ていますが、それを利用している各種アプリケーションの担当者とも緊密にコミュニケーションをとらなければ、そのシステムに最適なデータベース設計/開発は行えません。楽天市場ではさまざまなアプリケーションが稼働しており、それぞれ達成目標が異なるのですが、各担当の事情に配慮しながら目標達成を支援しようというサポート精神にあふれた方が多いですね。

 そしてもう1つ、『設定した目標に向かって何が何でもやり遂げる』という強い意思を持つことも重要です。実際、私以上に素晴らしい女性DBAが各プロジェクトを積極的にリードしています」(横内氏)

 そんな女性エンジニアに恵まれる楽天では、彼女たちを“Tech女子”と呼んでいる。これには、女性ならではの特性も生かしながら、楽天のサービスを支えるシステムをより良くしていきたいとの思いが込められているという。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年1月11日

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