Gear VRとは――UnityでAndroidアプリを開発するための環境構築Unityで始めるVR/AR開発入門(1)(4/4 ページ)

» 2016年12月12日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]
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Unityの環境構築

 Unityの2016年12月現在の最新バージョンは5.5.0となっており、本連載でも5.5.0を使って話を進める。Unityの最新バージョンは下記URLからダウンロードできる。

Unityのインストール

 ダウンロードした「UnityDownloadAssistant-5.5.0f3.exe」をダブルクリックしてインストールを開始する。

 「Choose Component」の画面では、必ず「Android Build Support」にチェックを入れておく必要がある。今回は、Android端末であるGalaxy S6にデプロイするので、必ずチェックを入れることを忘れないでほしい(図40)。

図40 「Android Build Support」にチェックを入れる

 後は、出てくるメッセージに従ってインストールしていけば問題ない。

UnityのExternal Toolsの設定

 Unityのメニューから、「Edit」→「Preferences」と選択し「External Tools」タブを開き、「SDK」「JDK」が、図17で指定したフォルダになっているかを確認しておく。なっていなかった場合は、「Browse」ボタンで設定し直す(図41)。

図41 「SDK」「JDK」の設定

Galaxyのデバッグモードをオンにする

 ここから先の説明は、お使いの端末の種類によって手順が異なる可能性があるが、筆者のGalaxy S6の端末での設定方法について解説する。

 Galaxy S6の「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア情報」とたどり、「ビルド番号」を7回タップ(図42)すると、「開発者モード」が有効になり、「開発者向けオプション」が表示される(図43)。「開発者向けオプション」の「USBデバッグ」をオンにする(図44)。

図42 Galaxy S6の「ビルド番号」を7回タップする
図43 「開発者向けオプション」メニューが追加された

図44 「USBデバッグ」をオンにする

Tips GalaxyからデバイスIDを確認するには

 図38では、コマンドプロンプトから、デバイスIDを確認していたが、下記のAndroidアプリをインストールすると、Galaxy上でデバイスIDを確認できるようになる。なお、PCとGalaxyは接続しておく必要がある。

 下記のURLにアクセスして、「SideloadVR DeviceID」というアプリをインストールするといい。

 筆者の場合は既にインストールしているので、「インストール済み」と表示されている(図45)。

図45 「SideloadVR DeviceID」をインストールする

 インストールするとGalaxy S6に「SideloadVR DeviceID」というメニューが追加され(図46)、これをタップすると「デバイスID」を確認できる(図47)。

図46 Galaxy S6に「SideloadVR DeviceID」のメニューが追加された

図47 「デバイスID」を確認できる

次回はVRコンテンツを作成

 以上で、Gear VR用コンテンツを開発するためのPC側とGalaxy S6側の設定は完了だ。次回からUnityでVRコンテンツを作成する具体的な方法を解説していくので、お楽しみに。

著者プロフィール

薬師寺 国安(やくしじ くにやす) / 薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。

1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。

1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。

2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。

Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。

Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。

Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。


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