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» 2016年12月26日 05時00分 UPDATE

人工知能、FinTech、プログラミング教育:2016年、開発者、プログラマー向け@IT記事、Facebookシェア数トップ20とは?

2016年も、開発者、プログラマー向けの話題がたくさんありました。本稿では、今年の大きなトピックを振り返りつつ、参考にしていただきたい記事をピックアップします。それらの記事を大きく3つのトピックでまとめますので、これを読んで2016年を俯瞰してはいかかでしょうか。

[@IT]

 早いもので2016年ももう終わりですね。今年もいろいろなことがありましたが、@IT読者の皆さんにとってどのような1年だったでしょうか。

 2016年のITに関する大きな動きといえば、5月19日に日本政府が発表した新しい成長戦略の素案に集約されると思います。小学校でのプログラミング教育必修化や、3年以内のドローン配送実現、2020年の高速道路での自動走行実現、人工知能(AI)研究の推進などが主なトピックです(参考)。これと「デジタルトランスフォーメーション」という大きな流れが相まって、開発者、プログラマーに求められるスキルやマインドにも、これまでになく大きな変革が促された年といえるでしょう。

 本稿では、2016年に公開した開発者、プログラマー向けコーナーの記事の中で、Facebookのシェア・コメント数上位20をピックアップします。それらの記事を大きく3つのトピックでまとめますので、これを読んで2016年を俯瞰してはいかかでしょうか(Facebookの数値は2016年12月21日時点のもの)。

順位 タイトル シェア・コメント数 掲載日
1 ディープラーニングは万能ではない:AIとは何か、人工知能学会会長が語った常識と誤解 1748 11月14日
2 FinTech時代、銀行系システムはどうあるべきか(1):若手が知らないメインフレームと銀行系システムの歴史&基礎知識 925 9月12日
3 特集:小学生の「プログラミング教育」その前に(3):子どもだけではなく全ての日本国民にとってプログラミングが重要である、たった1つの理由 869 8月23日
4 特集:今、市場に求められるITアーキテクトの視点(3):アジャイル開発の第一人者、吉羽龍太郎氏が指南するSIerとエンジニアのあるべき姿 848 6月30日
5 PCやモバイル端末につないでコーディングを学習できる:BBC、超小型コンピュータ「micro:bit」を英国の子ども100万人に無償配布 676 3月23日
6 特集:インフラエンジニアのためのハードウェア活用の道標(3):今どきCPUだけで大丈夫?ビッグデータや人工知能でGPU/FPGAを使う前に知っておきたい“ハード屋”と“ソフト屋”の違い 667 4月25日
7 俺は○○使いだ! の人も、これから習得したい人も:もし、プログラミング言語が「武器」だったら 650 2月5日
8 小学生の「プログラミング教育」その前に:2016年、手で触るプログラミングおもちゃが続々登場 647 6月27日
9 人気連載まとめ読み! @IT eBook(16):2015年に大ブレイクした「Deep Learning」「ニューラルネットワーク」を開発現場視点で解説した無料の電子書籍 589 1月28日
10 BIANの仕様に準拠:日本IBMが「FinTech共通API」の提供を開始 519 2月24日
11 舞台は渋谷のITコンサル企業、主人公は“プロマネ”:「エンジニアの職場恋愛」を通じて、IT業界の知識を学べるゲームアプリが登場 518 7月27日
12 特集:FinTech入門(7):銀行APIの公開で便利で面白い金融サービスは生まれるか――12の多彩なアイデアが完成度を競ったFintech Challenge 2016 470 4月6日
13 開発者の要望に応える姿勢もアピール:マイクロソフトが「R Tools for Visual Studio」のプレビュー版を公開。Eclipse Foundationにも参加へ 468 3月10日
14 特集:小学生の「プログラミング教育」その前に(4):「プログラミング教育」はICTを活用した新たな“学び”のシンボル――小学校で成功させるためのポイントと実践事例 468 9月15日
15 Watsonを利用した「Slackチャットボット」などを提供:IBMとSlackが提携、“Watson”搭載Slackツールを開発可能に 448 10月28日
16 Scratchで始めるプログラミング教育(1):プログラミングを学習する意義、Scratchの基本的な使い方超入門 404 3月21日
17 特集:FinTech入門(3):ブロックチェーンは「取引コストゼロ」の世界を実現しようとしている 368 1月22日
18 PCの組み立てからロボット制御まで学べる:さくらインターネットら4社、子ども向けプログラミング教室の運営団体「KidsVenture」を設立 334 6月16日
19 大変なこともいろいろあったけれど楽しかったよ:さよならJavaアプレット。JDK 9からWebブラウザプラグイン機能を排除 325 1月28日
20 Pythonで始める機械学習入門(1):Pythonで機械学習/Deep Learningを始めるなら知っておきたいライブラリ/ツール7選 300 11月24日

 ここから大きく3つのトピックでまとめます。

人工知能(機械学習、Deep Learning、チャットボット)

 人工知能(機械学習、Deep Learning、チャットボット)に関する記事は1位、6位、9位、15位、20位にランクインしました。2015年から引き続き話題になることが多かった人工知能関連。特に2016年は、春頃にはLINEやMicrosoft、Facebookなどがチャットボットを簡単に作れるプラットフォームを提供し始めて、開発者、プログラマーの間で面白いチャットボットを作ることがブームになりました。

 人工知能とは何かが解説された記事が1位となっているように、まだまだ概念や技術を理解するための記事の需要があるようですが、チャットボットのように実際に使えるものを作って、ビジネスにどう役立てるかという話題も増えてきました。@ITでは、下記のように特集を組んでいるので、ぜひまとめてご覧ください。

特集:「人工知能」入門 〜今考えるべき、ビジネス差別化/社会改善のアーキテクチャ〜

競争が激しい現在、ビジネス展開の「スピード」が差別化の一大要件となっている。「膨大なデータから、顕在・潜在ニーズをスピーディに読み解く」「プラント設備の稼働データから、故障を予測・検知して自動的に対策を打つ」「コールセンターの顧客対応を自動化する」など、あらゆるフィールドで「アクションのスピードと品質」が競争力の源泉になりつつある。こうした中で注目を集めている「人工知能」――人には実現できないスピードで膨大なデータを読み解き、「ビジネスの差別化/社会インフラの改善」を支援するものとして、今さまざまな分野で活用の検討が進んでいる。こうした動きは、ビジネス、社会をどのように変え、エンジニアには何を求めてくるのだろうか? 人工知能のインパクトを、さまざまな角度からレポートする。



FinTech

 FinTechに関する記事は2位、10位、12位、17位にランクインしました。FinTechの中でも大きな話題となるのは、API公開、ブロックチェーン、スマホ決済の3つですが、2016年は、それぞれ大きな進展がありました。

 API公開については、12位の記事にあるように三菱東京UFJ銀行がコンテスト用に試験的に開放したり、2016年10月17日には、「API連携サービス」を提供開始したりするなど、大手銀行の動きが活発になっています。ブロックチェーンに関しては、業界団体が発足し、銀行や金融以外での検証が進むなど、今後活用されるかどうかが注目です。また2016年10月25日には、スマホ決済の本命といえるApple Payが日本でも開始されました。さらに、12月13日にはAndroid Payが開始されたばかりです。

 これらの仕組みが整うことで開発者やプログラマーが開発できるものがどう広がっていくのか、日本のFinTechがどうなっていくか2017年も注目です。@ITでは、下記のように特集を組んでいるので、ぜひまとめてご覧ください。

特集:FinTech入門――2016年以降の金融ビジネスを拡張する技術

「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を足した造語である「FinTech」。その旗印の下、IT技術によって金融に関わるさまざまな業務や処理を利便化し、ビジネスの拡大を図る動きが国内金融業界から大きな注目を浴びている。大手銀行からスタートアップまで「FinTech」という言葉を用い、新しいビジネスを展開するニュースが相次いでいる。言葉が氾濫する一方で、必要な技術について理解し、どのように生かすべきか戦略を立てられている企業は、まだ多くないのではないだろうか。本特集では金融業界がFinTechでビジネスを拡大するために必要な技術要件を浮き彫りにし、一つ一つ解説していく。



プログラミング教育

 プログラミング教育に関する記事は3位、5位、8位、14位、16位、18位にランクインしました。

 プログラミング教育については、2016年3月にNHK教育テレビで『Why!? プログラミング』というScratchを使った番組が放送されたことが話題になりました。さらに話題になったのが、2016年6月に文部科学省から「プログラミングを2020年度から小学生にも必修化する」方針が打ち出されたことです。これまでも低年齢の子どもがプログラミングを教わる環境はありましたが、学ぶかどうかは“選択”できるものであり、小学生に“必修化”するというのは大きなインパクトがありました。

 これに伴い、これまでプログラミングを取り上げることなどなかったビジネス系の雑誌やWebサイト、さらには子育て系、教職者向け、小学生向けのものまでがプログラミングについて特集を組むようになりました。新聞やテレビでも取り上げられるようになり、これまでプログラミングに縁遠かった人たちにも「プログラミング」という言葉の認知が広まった1年になりました。@ITでも、下記のように特集を組んでいるので、ぜひまとめてご覧ください。

特集:小学生の「プログラミング教育」その前に

政府の成長戦略の中で小学校の「プログラミング教育」を必修化し2020年度に開始することが発表され、さまざまな議論を生んでいる。そもそも「プログラミング」とは何か、小学生に「プログラミング教育」を必修化する意味はあるのか、「プログラミング的思考」とは何なのか、親はどのように準備しておけばいいのか、小学生の教員は各教科にどのように取り入れればいいのか――本特集では、有識者へのインタビューなどで、これらの疑問を解きほぐしていく。



 2020年に向けて、日本で「プログラミング」を取り巻く環境がどのように変化していくのか、2017年以降も注目していきたいと思います。それでは、良いお年を。

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